保育園からの「お迎えコール」、経験したことのあるママは何割?【育休復帰後の子育ての葛藤に関する意識調査】
明日香が運営する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」は、育休復帰から2年以内で、子どもを保育園に預けて働く女性会社員を対象に実施した「育休復帰後の子育ての葛藤に関する意識調査」の結果を発表しました。
育休復帰後のママは、葛藤がいっぱい
勤務中、子どもの体調不良など保育園からの緊急連絡を受けて早退したことがあるか尋ねたところ、94.3%が「ある」と回答しました。
子どもが発熱した際に、保育園からの連絡はどの段階から欲しいか聞くと、最も多い回答は「発熱(37.5度超え)の時点」(50.5%)でした。「高熱(38度以上)の時点」(31.4%)、「発熱(37.5度付近)する兆しがある時点」(12.4%)と続いています。
産休・育休復帰後に、仕事と育児を両立するために取り組んだことを尋ねると、「上司から育児への理解を得ること」「職場の人間関係の構築」(各56.2%)が同率で1位でした。次いで、「夫婦間で家事の分担」(53.3%)となっています。
育休復帰にあたり、円滑に仕事をするために気をつけたことを自由回答で答えてもらったところ、次のような声が集まりました。
●38歳:病児保育に登録しておいた。
●33歳:家庭の事情も話しながら、職場に迷惑がかからないよう時には知人に助けを求めたりしてやりくりした。
●40歳:なるべく仕事は残さずに帰る。いつでも引き継げるようにしておく。
●27歳:子どもを中心に考えて仕事の休みを考えたり、家事は旦那と分担して行い手を抜くところは抜く。夜ご飯を買って帰るなどして少し楽する。時間をお金で買う。
●40歳:自分の業務を他の人にも共有し、何かあっても他のメンバーでも対応できるようにした。
●37歳:子供関係の休みや早退がある分、勤務中は誰よりも動く、スタッフといい関係を築いておく、上司には主に自分が子どもの対応をしなければならないことを伝えておく。
●35歳:早めに小児科を受診して鼻水や咳のクスリももらってのんでおく。
●36歳:子どもの病気の症状に合わせて行く病院をあらかじめ決めておいた。
仕事と育児の両立を行うにあたって、保育園などの子どもを預ける施設は不可欠と感じたか尋ねると、82.9%が「非常に感じた」と答えました。
保育園などの子どもを預ける施設は不可欠と非常に感じた・やや感じたと回答した人に、その理由を聞くと、「安心して預けられるため仕事に専念できるから」(75.8%)という回答が最も多く、「仕事を続けられるため経済的安定に繋がるから」(62.6%)、「家庭では難しい、子どもの社会性が育つから」(61.6%)と続きました。
どのような保育サポート・サービスがあると、今まで以上に仕事と育児の両立を行いやすくなると思うか尋ねたところ、「病児保育の利用しやすさの向上」(59.0%)が最も多く、次いで「緊急でお迎えが必要な時の代替保育」(49.5%)、「休日保育や保育時間の延長」(46.7%)となりました。
勤め先には育児がしやすくなるような制度はどの程度あるかという問いに対しては、「わからない/答えられない」が40.0%、「2個」が36.2%、「3個」が10.5%でした。
勤め先には育児がしやすくなるような制度が2個以上あると回答した人に、そのような制度を利用する際に、周囲に対して遠慮を感じたり、「申し訳なさ」を感じたりした経験があるか尋ねたところ、80.9%が「ある」と答えています。
調査概要
調査名称:育休復帰後の子育ての葛藤に関する意識調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2024年6月28日~同年7月1日
有効回答:育休復帰から2年以内且つ、子どもを保育園に預けており、産休・育休に対して理解がある職場で働いている原則出社の女性会社員105名
子ねくとラボ
https://konnect-labo.jp/
(マイナビ子育て編集部)