住宅購入時、間取り以外で見落としがちな点って? 購入済みのパパ・ママたちからのアドバイス15選
新居を購入しようとする際、間取りや設備に目が行きがち。でも実は、それ以外にもチェックしておきたいポイントがあります。不満を少しでも減らすため、新居購入前にぜひ経験者のアドバイスをチェックしてください。快適な暮らしができるかどうか、シミュレーションしてみましょう。
目に見えない機能性をチェック
●お部屋の換気のよさというのは、アレルギーを持っている子どもさんがいる場合には重要になってくるので、しっかりと確認をしたほうがいいと思います。(男性/44歳/中古マンションを購入/子どもの年齢:6歳)
●子どもがアレルギー体質で壁紙の接着剤などで喘息になるので、体に害のない接着剤を使用してもらいました。新築は特に建材などでシックハウス症候群になりやすいので、購入する前によく検討されるといいと思います。(女性/43歳/中古戸建てを購入/子どもの年齢:9歳)
●窓を開けたときに、どれだけ家の中に風が流れるかは大事だと思います。風通しが悪いと、夏には夜でもエアコンをつけっぱなしにしないと暑いため、電気代がものすごくかかります。(男性/49歳/新築マンションを購入/子どもの年齢:19歳、11歳)
●日当たり、通気性、湿気についてはしっかり見てから住宅を決めたほうがいいと思います。ジメジメしていたり、すぐにカビが生えてしまう環境だと、洗濯や掃除にいちいちストレスがかかります。(女性/33歳/中古マンションを購入/子どもの年齢:6歳、2歳)
新居購入の際は、間取りや設備など、わかりやすい機能性に目がうばわれがちです。もちろん、大事なポイントではありますが、もうひとつ、見えない部分の機能性にもこだわりたいですね。
家の通気性、断熱性は、暮らしの快適性に大きくかかわってきます。特に、断熱性能が高い家は冷暖房などの光熱費が抑えられ、長く住めば住むほどメリットがあります。新築を計画している人は、省エネ住宅建設補助金制度もありますので、調べてみることをオススメします。
また、人によっては新建材によるアレルギー「シックハウス症候群」を発症することも。
多くに時間を過ごすマイホーム。快適に過ごすためにも、細かい部分ですが、ぜひチェックしてみてください。
庭の考え方
●家に庭があると、家庭菜園でフルーツや野菜をたくさん作って子どもに採れたての野菜を食べさせてあげることができます。食材がどのようにできているかを学んだりして、食事のありがたみを学ぶ「食育」になります。でも、庭があると雑草抜きがとても大変です。(女性/46歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:13歳、10歳、6歳)
●庭のない戸建てに住んでいますが、特別にガーデニングなどが趣味でなければ、庭の手入れをする必要がないので、庭がなくてよかったと思っています。当初は庭があれば子どもたちが遊べるかもと思っていましたが、小学生くらいになると庭では狭くて遊べないので。庭付きの家は手入れが大変なので、よく考えてから購入されることをおすすめします。(女性/43歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:9歳、7歳)
●シンボルツリーや目隠しの植木、その他見栄えよくするための植木などを購入するときは、手入れが行き届いている状態である事をしっかり頭に入れたほうがいいです。植木、雑草類は1ヶ月も放置すればすぐに見た目は変わってきます。虫も来るし、何より手入れが大変です。我が家のまわりは抜根した人、根元から伐採した人、みんな当時の状態は保てていません。(女性/37歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:5歳、3歳)
●外構工事も重要だと思います。植えた木が想像以上に成長してしまい、手入れ(葉の剪定、落ち葉の掃除、虫の駆除)が大変です。あまり成長しない木を植えた方が良いと思います。(女性/44歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:11歳、4歳)
●玄関前にスペースがあったので、全部コンクリートにしました。将来的には車四台止められますし、今はプールやバーベキュー、なわとびや部活の練習などに使っていて、便利です。スペースのある方は庭にせず、コンクリートにするのも有りだと思います。(女性/35歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:8歳、5歳)
家族が過ごすスペースは、屋内だけではありません。庭や植木は、家の一部。「家の中ばかりに気をとられ、考える余裕がなかった!」などという事態は避けたいですね。
アンケートでは、「庭があってよかった」という人もいれば、「庭の手入れが意外と大変だったので無くてもよかったかも……」という人もいました。ただ、子どもが小さいうちは、プールを置いたり、砂場を設置したり、公園まで行かなくても十分遊べる点は大きなメリットです。
駐車場の悲喜こもごも
●ガレージについて、一応、車は2台止められて自転車も4台置けるとのことだったのですが、いざ生活してみると、運転技術の問題ではなくハンドルを何度も切り返してやっと入る感じなのでストレスが半端なく…。住宅購入前に利用できるなら、一度利用してみるのがよいです。私たちだけかもしれませんが、家の中は重点的に見ますが、車庫は重視していなかったので気をつけるべきでした。(男性/39歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:11歳、10歳、9歳、6歳)
●カーポートを全面コンクリートにしたほうがいいです。ケチって砂利を入れると、雑草が生えて処理が大変です。(女性/34歳/新築マンションを購入/子どもの年齢:5歳、3歳)
●マンションによっては、機械式駐車場でメンテナンス費用がかなりかかるので要注意です。(女性/49歳/新築マンションを購入/子どもの年齢:12歳)
●来客用の駐車場がなく、友人や親族を呼ぶ際に困っている。(男性/35歳/新築マンションを購入/子どもの年齢:0歳)
庭と同様にしっかり考えておきたいのが、駐車場スペースです。自家用車の移動がメインになるご家庭では、ちょっとした不満が積み重なって大きなストレスになりかねません。
子どもが小さいうちは、乗り降りに時間もかかります。余裕を持ったスペースや、カーポート(柱と屋根のみの簡易車庫)の設置も検討してみてはいかがでしょう。
デッキは必要?
●ウッドデッキはいらないです。憧れがありましたが、子どもを含め虫が苦手なので開けっ放しにはできないし、部屋と一体的に使うなんてことはありませんでした。(女性/45歳/中古戸建てを購入/子どもの年齢:15歳、8歳)
●ウッドデッキよりも、タイルデッキの方がメンテナンスが楽なのでおすすめします。(女性/26歳/新築戸建てを購入/子どもの年齢:3歳、2歳)
「新しい住まいでは、広々としたデッキで子どもが遊ぶ様子を見ながら、ゆっくりコーヒーを……」となんて考えている人もいるかもしれません。しかし、寄せられたコメントからすると、デッキにも良し悪しがあるようです。温かみのある質感が魅力ですが、ささくれやカビなどが発生することもあるウッドデッキと、メンテナンスは楽なものの照り返しがきついタイルデッキ。デッキを取り入れたいと思っているなら、必要性の有無も含め、できるだけ家族のライフスタイルに合ったものを選びたいですね。
まとめ
すでにマイホームを購入したみなさんのアドバイスは、参考になったでしょうか。家を購入する際は、キッチンや子ども部屋などの屋内以外に、庭や駐車場などの屋外にも目を配る必要があります。
家は、家族が集まるための場所です。子どもたちが成長して独立したあとも、帰省したり、孫をともなって訪ねてきたりします。ぜひ、理想の家を手に入れて、思い出がいっぱいの我が家を作ってください。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2024年6月29日~7月1日
調査人数:157人(家の購入経験がある20代~40代までのパパ・ママ)
(マイナビ子育て編集部)