防犯対策をしていない人は65%と多数、プロが教える長期不在時の家の防犯ポイントは『走るカレー』
セコムは、全国の20歳〜69歳の男女500人を対象に「日本人の不安に関する意識調査」を実施しました。
今年は8月10日(土)〜12日(月・祝)の連休にお盆休みを加えて9連休になる人もいると見込まれるなか、帰省や旅行で自宅を空ける際の防犯対策などを調査しています。
約8割が治安悪化を不安視も、約5割が帰省や旅行時「防犯対策していない」
今後、治安の悪化や犯罪が増加する可能性があると思う人は全体の76.8%(「そう思う」(29.2%)「どちらかといえばそう思う」(47.6%)の合計)に上り、3年連続で増加しました(2023年76.0%、2022年71.0%)。
治安悪化が不安視されるなか、長期の帰省や旅行で家を無人にするときの防犯対策について聞くと、46.6%の人が「実施していることはない」と答えました。
一方、防犯対策を講じている人では、「ドアをワンドア・ツーロック(二重鍵)にする、窓の補助錠をかける」(26.4%)が最も多いことがわかりました。
なお、今年の夏に宿泊を伴う帰省や旅行の予定があるか聞くと、37.0%の人は「予定がある」と回答しました。
年代別で見ると若年層ほど帰省や旅行を予定している割合が高く、20代・30代では約5割になりました。
日ごろ防犯対策をしていない人は65%、対策1位は「ドライブレコーダー」
日常的に防犯対策を行っているか聞くと、65.0%が「対策をしていない」と答えました。
防犯対策をしている人の具体的な内容トップ3は、1位「車にドライブレコーダーを搭載している」(46.9%)、2位「PCやスマートフォンに不正アクセス対策やウイルス対策を施している」(44.0%)、3位「玄関ドアをワンドア・ツーロック(二重鍵)にする、または窓に補助錠を付けている」(42.3%)となりました。
最近1年で不安を感じた事件・事故は「フィッシング詐欺」が2年連続で1位
最近1年間で不安を感じた事件・事故について聞いたところ、「偽メールや詐欺サイトを通じたフィッシング詐欺」(26.4%)が2年連続で1位になりました。
「空き巣などの住宅侵入」「特殊詐欺や投資詐欺などによる被害」(いずれも18.4%)も上位となり、金銭に関係する犯罪行為が生活者の日常に不安を与える要因となっていることが推察されます。
【解説】セコムIS研究所の研究員・濱田宏彰氏が対策を紹介
■夏休みは「走るカレー」で長期のお出かけも安全・安心に
セコムでは、長期不在時に実施していただきたい防犯対策をまとめた「走るカレー」を考案しました。この夏、帰省や旅行を予定されている方はぜひ「走るカレー」の対策を実施いただき安心してお出かけいただきたいと思います。
ポストに新聞や郵便物などの配達物がたまっていると不在だとわかってしまうため、新聞は配達を止め、郵便物は不在留め置きの手続きを取ると良いです。
夜間はタイマーなどで照明をつけて在宅を装ったり、門扉を常夜灯にすることも人の気配を感じさせることができるので効果的です。
固定電話に電話をかけ、留守かどうかを確認する空き巣もいます。留守番電話の応答メッセージは「〇日まで留守にします」ではなく「ただいま手が離せません」などの内容にするか、自身のスマホに転送する設定にするのが良いでしょう。
防犯の基本ですが、ドアの鍵は確実に掛けましょう。1ドア2ロックにすることで侵入に時間がかかり、犯行をあきらめさせることにつながります。窓は上部に補助錠を。防犯ガラス・防犯フィルムにしておけばなお安心です。
万一の場合に対応が後手に回ってしまう可能性もあるので、親しい隣近所、近くに住んでいる親族の方などに、不在期間や自身の連絡先を事前に連絡しておくのが良いです。
空き巣狙いがターゲットを求めてSNSを検索するケースもあります。旅行先からリアルタイムで投稿をするのは不在を悟られるため、帰宅してから投稿しましょう。
セコムIS研究所
リスクマネジメントグループ 研究員・濱田宏彰
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事
調査概要
■実施時期:2024年6月21日(金)〜6月24日(月)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:全国の20歳以上、70歳未満の男女500人
■調査機関:セコム調べ【実務委託先:楽天インサイト(2024年6月)】
★構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
セコム
https://www.secom.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)