「子どもと一緒だと行きづらい場所」そんな声から生まれた東京国立博物館の新エリア「ファミリースペース」が優しすぎた
東京国立博物館は、4月21日に0〜6歳の子どもと保護者が安心して過ごせる新エリア「ファミリースペース」を平成館1階にオープンするにあたり、4月20日にオープニングセレモニーと内覧会を開催しました。編集部では、お披露目されたファミリースペースの様子や担当者の思いを取材してきました。
90平米の空間に、子どもが安心して遊べる工夫がぎゅっと
東京国立博物館 総務部の尾野さんによると、このスペースは約90平米の広さで、特別展関連の映像スペースとして使われていた場所。今回、ミキハウスと乃村工藝社の協力を得て、未就学児が安心して過ごせる空間へとリニューアルしました。
ファミリースペースには、靴を脱いであがります。広い上野公園内を歩きまわって疲れたパパ・ママも、ほっと一息つけそうです。
充実のえほんコーナー
えほんコーナーには、ミキハウス発行の「宮沢賢治の絵本シリーズ」を含む約200冊をラインナップ。子どもが手に取りやすい高さの本棚で、すぐ隣にベンチがあるので座って読みやすいレイアウトです。
本棚やベンチには、はにわや土偶など、同館らしいモチーフのぬいぐるみ・クッションも並んでいました。
仕掛けいっぱいのウォールトイ
壁面には4種類のウォールトイを設置。触って動かせる仕掛けが多く、小さな子どもが夢中になりそうなデザインです。
畳敷きで安心のベビースペース
畳の床で、赤ちゃんとゆったり過ごせるエリア。赤ちゃん連れの保護者にとって、ホッと落ち着いて休める場所になりそうです。
入口にはベビーカー置き場も
今回誕生したエリアの右手には、ベビーカー置き場も完備。横並びで5〜6台ほど置ける広さです。今回が初の常設スペースということもあり、今後の利用状況を見ながら台数などの運用を調整していくそうです。
個室型ベビーケアルーム&紙おむつ自販機も完備
エリア内には、個室型のベビーケアルームが2室用意され、授乳や搾乳、おむつ替えが落ち着いてできる環境が整っています。
また、平成館1階(ファミリースペース外)に新設されたおむつ替えコーナーには、おむつ用のごみ箱も用意してあるので、使用済みのおむつを持ち運ぶ必要もありません。さらに、紙おむつとおしりふきの自動販売機も設置されているので、急に必要になったときにも安心。子ども連れにとって、至れり尽くせりですね。
「本物に触れる」体験を子どもたちへ
スペースの一角には、ミキハウスのプレミアムライン「ゴールドレーベル」の商品が展示されていました。また、モニターではミキハウスのものづくりへのこだわりや、伝統工芸のぬくもりが感じられる映像が多言語で流れています。こちらの展示スペースは、年に数回展示替えも予定しているとのこと。
まとめ
子連れなら「こんなの欲しかった!」「あるとうれしい!」と思うものをギュッと詰め込んだ、このファミリースペース。同館 広報室の小島さんは、ファミリースペース誕生の背景についてこう語ってくれました。
「2024年7月~10月に『子育て世代の来館者・非来館者調査』を行ったのですが、そこで『子どもを産んだら博物館には行きづらい』という声がとても多かったんです。私自身も子どもを産んで初めて、その気持ちがよくわかりました」(小島さん)
その反省と気づきから、「子どもと一緒でも来館しやすい環境づくり」「保護者が安心して展示に向き合える時間の確保」を目指してファミリースペースの企画が進んだのだそう。
「展示に疲れたら、ここで一息ついて欲しい。荷物を置いて、少しリラックスできたら、また展示に戻れるかもしれない。そんなお子様と保護者の『心の休憩所』になればと思っています」(小島さん)
東京国立博物館 ファミリースペース information
◼オープン日:2026年4月21日(火)
◼設置場所:平成館 1階
◼開室時間:9:30~17:00
※毎週金・土曜日、および、翌月曜日が祝・休日の場合の日曜日は20:00まで
◼休室日:月曜日ほか東京国立博物館の休館日に準ずる
◼対象:0~6歳の子どもとその保護者
◼付帯設備:授乳室、キッズスペース、ベビーカー置き場、紙おむつ(ベビー用)自動販売機、おむつ替えスペース
東京国立博物館
https://www.tnm.jp/
(取材・文:マイナビ子育て編集部)
