子どものその傘、本当に安全? 傘骨の先が目に…事故から学ぶ安全な傘の選び方と使い方/親が知りたい子どもの危険
子どもに持たせている傘、本当に安全ですか? なかには安全な傘の選び方や使い方をしていなかったことから、ケガにつながった事例があります。実際に起きた傘によるケガの事例から、親が知っておきたい安全な傘の選び方と使い方を解説します。
傘の先端で目をケガ、傘の骨が折れ破片が手に……「傘」による事故
これからの季節、雨の日が増えるとともに出番も増える「傘」。この時期に特に注意したいのが、傘の開閉時や傘自体が壊れることで、子どもがケガをする事故です。
子どもが傘を開いた際に、傘の骨の先が目に当たる[*1]、傘の先端(つゆ先)が外れてしまい、子どもが瞼(まぶた)をケガしてしまう[*2]といった事故が実際に起きています。
また、人とすれ違うときにぶつかったことでグラスファイバー製の傘の骨が折れ、グラスファイバーの破片が手に刺さったケースもあります[*3]。
ジャンプ式(ワンタッチ開閉式)の傘による事故も
バネが内蔵され、ワンタッチで開閉できるジャンプ式の傘は、片手で傘の開閉ができて便利です。その一方、使い方によっては重いケガにつながるリスクもあります。過去には小学生が子ども用のジャンプ式の傘を使用中、傘の柄が折れたケースも[*4]。このケースではケガは確認されていないものの、一歩誤ればケガにつながっていた可能性があります。
子どもの事故ではありませんが、ジャンプ式の傘の事故は複数報告されています。ジャンプ式傘を閉じようとしたところ、閉じきれずに勢いよく開いてしまい、取っ手が目に当たってケガをした事故、ジャンプ式の日傘をたたんだ状態で手に持っていたところ、突然柄が飛び出して口に当たり、歯が折れてしまう事故などです[*5]。
ジャンプ式の折りたたみ傘の取っ手をアルミ缶にぶつける実験では、勢いよく飛び出した傘の取っ手が当たったアルミ缶が、一瞬で大きく潰れました。缶を変形させるほど衝撃が強いことがわかります。
傘はしっかりと閉じて、持ち手をカチッと音がするまで押し込むことが大切です。
安全な子ども用傘の選び方
「SGマーク」のついた製品を選ぶ
傘を安心して使うために、子どもには安全な傘を選びましょう。安全な傘かどうか判断するためにわかりやすいのは「SGマーク」です。
SGマークがついている学童用の傘は、製品安全協会が子どもの安全を考えて定めた規定に沿ったものです。開閉部分に指を挟まないようになっていたり、先端が丸くなっていて当たってもケガをしにくかったりと工夫されています。特に、傘の骨は折れにくく曲がりにくい素材を使い、耐久性も高く設定されています[*6][*7]。
交通事故を防ぐため、目立つ色や反射板つきの傘もおすすめ
交通事故を防ぐために、目立つ色の傘や反射板付きの傘を選ぶようにしましょう。傘の外周にそって反射シールを貼ることでも車から見えやすくなります。さらに透明な傘や窓付きの傘を選ぶと周囲が見えやすくなります。
子どもの身長にあった傘を選ぶ
大きめの傘は扱いにくいので、子どもには身長にあった大きさの傘を持たせましょう。例えばサイズが40cmの傘は身長80~95cm、 50cmの傘は身長105~120cmの子が使うのに適しています[*8] 。強い雨で濡れるのが心配なときは、大きな傘を持たせるのではなく、レインコートやランドセル用のレインカバーなどとの併用がおすすめです。
子どもと傘を使うときのルールを決める
子どもはよく傘で遊んでしまったり、振り回したりしますが、その行動が周囲の人を傷つけるかもしれません。傘が壊れることで自分がケガをする可能性もあります。傘を持たせるときは、ルールを決めておきましょう。安全面やマナーの面から、次のようなことを伝えてください。
・傘を開くときは側に人がいないか確認し、顔を近づけないようにする
・傘はゆっくり開く
・傘で遊んだり、振り回したり、人に向けたりしない
・傘を横に持って歩かない
雨の日の交通安全ルールを確認する
傘を差していると視界が狭まり、雨天でドライバー側も道路や歩行者などの状況がわかりづらくなります。雨で傘を差しているときの交通ルールも子どもに伝えて確認しておきましょう。
「前がよく見えるように傘は後ろへ傾けて持つ」、「足元ではなく前を見ながら歩く」、「道路を渡る前に傘をあげて左右を確認する」「友達と歩くときは横に並ばず縦一列になって歩く」といったことは、必ず伝えましょう。日傘を使う場合も同じです。
まとめ
傘は急に開くことや壊れることで思わぬケガをすることがあります。子どもは傘で遊んだり、勢いよく開いたり、振り回したりしがち。こうした行動はケガや事故につながることがあります。今一度、傘を使うときのルールやマナー、雨の日の交通ルールを子どもと確認しておきましょう。
便利なジャンプ式の傘も使い方次第ではケガにつながるおそれがあります。子どもにとって安全な傘を選び、使い方も一緒に確認してくださいね。
※写真はイメージです
(文:佐藤華奈子/構成:マイナビ子育て編集部)
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[*1] 事故情報データバンクシステム「こども用傘 事故情報ID:0000526990」
[*2] 事故情報データバンクシステム「子ども用傘 事故情報ID:0000351974」
[*3] 事故情報データバンクシステム「グラスファイバー子ども用傘 事故情報ID:0000441539」
[*4] 事故情報データバンクシステム「子ども用ジャンプ傘 事故情報ID:0000266448」
[*5] 東京くらしWEB「飛び出し注意!ジャンプ式折りたたみ傘によるケガ」
[*6] 一般財団法人 製品安全協会「第121号 安全・安心な学童用かさを選ぶなら、SG基準をチェック!」
[*7] 一般財団法人 製品安全協会「第186号 お子さまの傘、安全な製品を選べていますか?」
[*8] 西松屋 MIMISTAGE「子ども用の傘やレインコートはいつから使う?レイングッズの選び方も紹介」
