子どもの足がにおう原因は? 皮膚科医が教える足洗いと予防のポイント
「子どもの足のにおいが気になる」そんな悩みを持つ家庭は多いのではないでしょうか。6月2日に開催された久光製薬のメディアセミナーでは、日本臨床皮膚科医会会長の江藤隆史先生が、足のにおい対策として注目される新習慣「足洗い」について解説しました。
子どもの足が臭い原因は「汗」ではない
コロナ禍を経て、手洗いとうがいはすっかり日常の一部になりました。その一方で江藤先生は、「足についてはどうでしょう?」と問いかけます。
今年3月、久光製薬が3~15歳の子どもを持つ全国の親1,570人に対して調査した結果、帰宅後の手洗い・うがいは広く定着しているのに対し、足洗いは習慣化されていないことがわかりました。
また、「足のにおい」の原因に対する認知度を調べたところ、約4割の親が、においの原因は「足にかいた汗」だと回答。しかし江藤先生によると、「実は、足の裏にかく汗そのものに、においはない。足の裏にかく汗は脇汗とは違って水分が多く、サラッとしている」と解説し、多くの親が誤解をしていることが明らかになりました。
では、なぜ足はにおってしまうのでしょうか。その原因は、靴の中にたまった汗や皮脂、古い角質を、足の裏にいる菌が分解することにあります。この分解の過程で、においが発生するのです。
しかも、足の裏はもともと汗腺が多い場所。さらに子どもは体が小さいぶん、汗腺の密度が高く、より汗をかきやすいという特徴があります。
同調査では「家族の中で足のにおいが一番気になるのは子ども」という結果も紹介され、日常の中で思い当たる家庭も少なくないようです。
足を洗う時間を親子のコミュニケーションに
そこで江藤先生は「帰宅後の足洗い」という新しい習慣を提案。帰宅してすぐに足を洗う時間は、単なる衛生習慣ではなく、親子のコミュニケーションにもなるといいます。子どもにとっても、足を洗ってもらうことは意外と好印象で、「気持ちいい」「リラックスする」といった反応も多いそう。忙しい毎日の中でも、ほんの数分のケアが、親子のちょっとした触れ合いの時間になりそうです。
当日は、正しい足の洗い方の実演も行われました。ポイントは「やさしく、ていねいに」。足洗いの流れを順番にまとめると、次の通りです。
②洗浄料をしっかり泡立て、泡で包み込むように足全体をやさしく洗う。足の指、指の間は特にていねいに
③指の間や爪のまわりなど、汚れがたまりやすい部分は特に念入りに。使い古しの歯ブラシなどを使ってもよい
④泡が残らないようにしっかりすすぐ
⑤タオルで水分を押さえるように拭き取る
⑥クリームなどでしっかり保湿する
特に大切なのは、「ゴシゴシ洗わないこと」と「しっかり乾かすこと」。水分が残っていると、せっかく洗ってもまた菌が増えてしまうため、指の間までタオルで吸い取るようにていねいに拭くのがポイントです。
一方で気になるのが、工程⑥の保湿クリームを塗ったあと床がベタベタになる問題。これについて江藤先生は、「保湿クリームを塗って2分ほど経てば必要な成分は浸透しているので、その後に肌表面を拭き取っても問題ありません。気になる場合はスリッパを履いてもいいでしょう」とコメント。さらに、「さらっとしたローションタイプを選ぶ」といった工夫も紹介されました。
「しっかり保湿=床のベタベタを我慢」ではなく、暮らしや好みに合わせて調整してよいのであれば、足洗いも取り入れやすそうです。
毎日の小さな習慣が、足を守る
講演の最後に江藤先生は、「足トラブルは子どものころから始まり、蓄積されていく」と話していました。足洗いをすることで、
●においの原因となる菌を減らし、足の感染予防につながる
●爪の伸び、いぼや水虫などの足トラブルの早期発見に役立つ
●健やかな足を育てることにつながる
というメリットがあるといいます。脱衣所などにバケツや洗浄料、保湿クリームなどをまとめた「足洗いセット」を用意しておけば、習慣化しやすいとのこと。なお、このメディアセミナーの主催である久光製薬の「ブテナロック」ブランドでは、足用ソープなどの製品も展開しているそうです。
子どもの足のにおいが気になったら、帰宅後の手洗い・うがいに加えて「足洗い」という新しい習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか。
調査概要
調査名: 久光製薬 「子どもの足のにおい・フットケア実態調査」
調査対象: 全国の3~15歳の子どもを持つ親 1,570名
(長子の年齢:3~6歳 399名/7~9歳 382名/10~12歳 392名/13~15歳 397名)
調査方法: Webアンケート調査
調査期間: 2026年3月10日~3月13日
調査機関: インテージヘルスケア
調査主体: 久光製薬
久光製薬
https://www.hisamitsu.co.jp/
(取材・文:マイナビ子育て編集部)
