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2022年02月21日 11:05 更新

マタニティストレッチで妊娠中の身体を楽に!おすすめの方法と注意点

妊娠するとさまざまな身体の変化があり、それに合わせて生活も妊娠前とは違ってきますよね。腰痛や肩こりといった不調や精神的なストレスを抱える妊婦さんも少なくないでしょう。そこでおすすめなのが、妊婦さんでも安心して行えるマタニティストレッチです。注意点と一緒にご紹介するので、ぜひ取り入れてください。

妊娠中にストレッチがおすすめな理由

妊娠中にストレッチをしてもいいの?と思う人もいるでしょう。妊娠中であっても経過や体調に問題がなければ、適度な運動は推奨されています。ストレッチは運動強度が強くないので、ウォーキングやヨガなどとともにおすすめの運動の1つなのです。

マタニティストレッチ

いつからOK?|妊娠12週以降が安心

妊娠中にそれまでやっていなかったスポーツを始める場合には、妊娠12週以降で経過に異常がないことが1つの安全基準とされています。経過の状態は人それぞれなので、自己判断で始めるのではなく、事前に医師に相談して許可を得ておくのが安心でしょう。

メリットは?|腰痛・肩こり・便秘に効く

ストレッチは妊娠中の女性に多い悩みの解消にプラスに働くことが期待できます。

■1.腰痛の緩和
妊娠中期以降、特に後期に入ると腰痛に悩まされる妊婦さんは少なくありません。お腹が大きくなってくることで重心が前に移動するため、バランスをとるために妊婦さんは上体を反る姿勢をとります。この姿勢が腰や背骨への負担を増やすことにつながります。また、腹筋が伸びた状態になり力が弱まることも原因の1つ。ストレッチで腰周りの筋肉の緊張をとれ血流が改善し、痛みの緩和や予防が期待できます。

■2.肩こりの緩和
妊娠が進んでお腹が大きくなると、その重みで肩甲骨周りの筋肉が緊張しやすくなります。また、乳房も大きくなるのでその重みによっても肩甲骨周りに負担がかかります。その結果、肩のこりやはりを感じることに。腰痛同様、ストレッチは肩こりに対する有効な対処法です。

■3.便秘の緩和
便秘も妊娠中の代表的な悩みですよね。こちらも女性ホルモンの分泌の変化が影響していますが、お腹が大きくなる妊娠後期には大きな子宮に腸が圧迫されるという事情も加わり、より便秘になりやすいといえます。ストレッチで腸を刺激することも便秘に効果があります。

■4.リラックス効果
筋肉の緊張をとるストレッチにはリラックス効果もあると言われます。妊娠中はホルモンの影響でストレスを感じやすいうえ、さまざまな不安や心配が生じやすいもの。ゆっくりした呼吸と一緒に自分の身体の中の伸びを感じながらストレッチを行い、リラックスできる時間を1日のうちで作ると、身体だけでなく心も休まるでしょう。

また、ストレッチのときには以下の点を意識するとより効果的ですよ。
●呼吸を止めない
●勢い(反動)をつけない
●気持ちいい程度に伸ばす
●伸ばしている筋肉を意識する



なお、妊娠中の腰痛や肩こり、便秘について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
▶妊婦の腰痛の原因・対処法
▶妊婦の肩こりの原因とセルフケア
▶妊婦の便秘解消法

注意点は?|体調やNGポーズに気を付ける

ストレッチは妊娠中の運動としておすすめですが、医師から運動を控えるように言われている方は行わないようにしてください。そうでない方も「毎日やったほうがいいから」と無理をせず、くれぐれも体調に合わせて行うようにしましょう。

特に、出血・お腹(おなか)の張りや痛み・羊水流出感・息苦しさ・めまい・頭痛・胸の痛み・ふらつき・筋肉疲労・ふくらはぎの痛みや急な腫れ・胎動が少なくなった……などの症状が見られたら、すぐにストレッチを中止し、かかりつけの産婦人科に連絡するように心がけてください。

また、ストレッチのポーズで妊婦さんが注意したいものもあります。以下のようなポーズは避けましょう。

妊娠中のストレッチでNGのポーズ

妊娠中の運動についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
▶妊娠中の運動のメリット・注意点
▶家でできるマタニティ体操

おすすめのマタニティストレッチ6選

ストレッチのよさや注意点をお伝えしましたが、実際にどんなストレッチならばよいのかが問題ですよね。編集部が選んだおすすめのマタニティストレッチを5つ、ご紹介します。

1.腰痛改善ストレッチ

腰痛の改善によいストレッチです。6つのポーズで腰周りを中心に伸ばしていきます。10分ほどで行うことができます。


動画作成:さおりチャン さん

人によってはつらいポーズもあるかもしれないので、①足を前後に開く動きは、恥骨に痛みや違和感のある人は無理をしない、②最後に体をねじる動きは、強くねじろうと頑張りすぎない、この2点に留意して行いましょう。
(近藤先生)

2.タオルを使った肩こりストレッチ

こちらは肩こりに効くストレッチです。座った状態で腕を大きく動かし、肩甲骨周りや体側を伸ばしていきます。BGMのリズムに乗って楽しくストレッチすることができるので、昼間に行うのがおすすめです。


動画作成:Mio Iwasaka さん

3.足のむくみなどに効くストレッチ

5分でできる下半身のストレッチです。8つの動作を行っていきます。足がつりやすかったり、むくみを感じている方におすすめです。


動画作成:助産師Ayana さん

4.便秘解消ストレッチ

こちらは便秘解消によいストレッチを紹介する記事です。20分ほどかけて、さまざまなポーズをとっていきます。リラックスしながら行っていきましょう。


動画作成:nobuYOGA さん

5.全身をほぐすストレッチ

全身のストレッチをしたい妊婦さんはこちらがおすすめです。ヨガの深い呼吸で身体の隅々までリラックスするのを感じていきましょう。


動画作成:MOYO LIFE さん

6.4分でできるストレッチ

ちょっとしたときに行える、4分のストレッチです。肋骨周りの筋肉と背中の筋肉を伸ばすだけでも身体がスッキリするのが感じられますよ。


動画作成:ニコニコママのカラダナビ さん

まとめ

ストレッチは妊娠中に悩まされがちな腰痛や肩こり、便秘の改善や予防に役立ちます。身体の状態に注意しながら無理せず行ってください。出産までの大切な期間、ストレッチで身体をケアしてあげましょう。ストレッチをすることで、自分の身体と赤ちゃんの状態に対する意識も自然と深まっていくかもしれませんね。

(文:マイナビ子育て編集部/監修:近藤可那 先生)

※画像はイメージです

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