医療社団法人ワッフル 中野景司先生｜ 患者さまに「薬」ではなく「安心」を提供して家族の不安を解消したい

病院に行くのが嫌いでいつも泣いているお子さんは少なくないのではないでしょうか？ 医療法人社団ワッフルでは、そんな子どもが「また病院に行きたい！」と思えるようなクリニックになるように診療をおこなっています。

小児科は、白くて殺風景で、誰も知らないようなキャラクターが壁に描かれていて、消毒液の嫌な臭いがする。これは、僕が感じていた子どもが行きたくない小児科です。
このような小児科とは異なり、子どもがまた行きたいと思えるようなクリニックにしようと、建物の作りから考えてクリニックを開設しました。

クリニック内に病児保育室があることも当院の特徴です。
現在、私どもの医療法人には堺市北区の「ぐんぐんキッズクリニック」と堺市南区の「ぐんぐんキッズクリニック泉ヶ丘」の２院がありますが、どちらも病児保育室を併設しています。
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※病児保育室とは：子どもが体調を崩してしまったものの、仕事などの理由で保護者の方がそばにいられない場合に、子どもをお預かりして、保護者の方に代わって日中の育児をする場所です。

診療をするときは、お子さんの病状を丁寧に説明し、親御さんに安心してもらえるように意識をしているという中野先生。
親御さんの不安な気持ちを理解して解消してあげようという優しい気持ちがあるからこそ、親御さんと良い関係性が作れ、信頼される先生として診療ができるのですね。

私が考える良い医者は「安心」を提供してくれるアドバイザーのような先生です。親御さんは子どもの状態に不安を感じて受診をしてくださいます。その不安を解消するためには、「風邪だから大丈夫です」などの説明では不十分だと思います。不安を解消できるように私の診療ではお子さんの状態を丁寧に説明するようにしています。

パパが、クリニックにお子さんを連れてこられることが多くなりました。さらに、最近のパパは、子どもの現状をきちんと把握している印象があります。昔のパパといえば、奥さんから渡されたメモに書いてあること以外は子どもの体調を把握していないことが多かったのですが、最近のパパは子どもの体調をしっかりと把握しています。
例えば「解熱剤は残っていますか？」とパパに聞くと、「冷蔵庫に３つ残っています」と教えてくださったり、「昨日の夜に咳が出ていました」などお子さんの情報を教えてくれたりするようになり、パパが主体的に育児をしている家庭が増えてきたんだなという印象を受けています。

小児科医にはさまざまな性格の先生がいらっしゃいますが、なるべく早く良い小児科医に巡り合ってほしいと願っています。私は、良い小児科医とは、子どもの病気について丁寧に相談にのってくれるアドバイザーのような人だと思っています。そのような先生であれば子育ての不安が少なくなると思います。
良い先生は、診療の最後に「他にも不安なことはありますか？」と聞いてくださるので、今後小児科に行かれる際には注目してみるといいかもしれませんね。

（取材・文：株式会社メディコレ）