すずきこどもクリニック 鈴木幹啓先生|「人のために」を原点に地域で行う小児医療
すずきこどもクリニックの院長を務める鈴木先生は、3人の子どもを育てるお父さんでもあります。クリニックは、和歌山県と三重県の県境にある新宮市にあり、体や心の調子を崩した多くの子どもが訪れます。今回は鈴木先生にクリニックの雰囲気やモットーについてお聞きしました。
子どもや親御さんの負担軽減に努める
すずきこどもクリニックでは、どんなお子さんでも通いやすいように、子どもや親御さんの負担を減らすように心がけています。
クリニックには風邪を引いた子だけでなく、アレルギーを抱えている子や、心が繊細で学校へ行きづらさを感じている子、ADHDなど発達障害の子が訪れています。アレルギー持ちの子どもの患者さんの来院が多いですが、長く通っていただいているので、新型コロナウイルスやインフルエンザにかかった場合など、全般的に診ることができますね。
できるなら通院治療をおこなう
勤務医時代は、必要時に子どもの患者さんを入院させることができました。小児科医として経験を積んでいくうちに、通院でも治せる可能性に気づきました。子どもの入院は付き添いが必要なので、親御さんの仕事や生活にも影響が及びます。できるだけ入院治療を避けるため、点滴や注射による通院治療にも取り組んでいます。クリニックには、点滴専用の部屋も6つ用意していますよ。
子どもにとって苦痛になることは短時間で終わらせる
病院やクリニックに対して、子どもや親御さんは不安を抱えながら受診されることもあります。クリニックでは、患者さんや家族の気持ちに配慮したシステムや姿勢の心がけています。
患者さんは、院内で長時間待つのは嫌だと思います。例えば、私のクリニックでは、インターネット予約により、院内での待ち時間の短縮を目指しています。自宅で待機していただき、診療時間が近くなったら連絡するシステムを取っています。看護師や事務員などスタッフの知識を総動員して、子どもの患者さんや親御さんがいかに快適に過ごせるかを考えていますね。
親御さんの不安の解消に努める
小児科は、子どもだけでなく親御さんも一緒に診ないといけないと考えています。子どもの患者さんを連れてくる親御さんの多くは、不安を抱えているので、ご自宅で心配になならないようなアドバイスを心がけています。
「お家ではこんなことが起こりうる」「こんな症状が現れたら来院してください」など、事前に説明することで、親御さんが安心して帰られるような診療を心掛けていますね。
診療の中で印象に残っていることは?
長らく診ていた子どもの喘息患者さんが、成長して結婚・出産をし、ご自分のお子さんの受診に来られたことです。小児科医として経験を重ね、自分が診てきた患者さんが親になった姿を見ると、非常に感慨深いですね。また、私のクリニックを選んでくれる点も嬉しいです。同じ土地で地域医療に取り組んできたからこそ、得られる経験だと思っています。
不安を感じたら相談しよう
育児は悩みがつきもので、時にストレスを感じることもあると思います。健康に関しては、1つの症状に対して病気かどうか不安になることも多いでしょう。もし、子どものことで何か不安になったら、健康に関することでなくてもかまわないので、クリニックへ相談していただければと思います。
小さな不安にも耳を傾ける
1人目の子育ては、不慣れのため小さなことが心配になることもあります。例えば、クリニックには「赤ちゃんの首がカクッとなったが、折れているのではないか」「赤ちゃんの顔が小さすぎないか」「頭の形がゆがんでる気がする」「耳の中が臭う」など、聞かれる親御さんが多くいらっしゃいます。クリニックにとっては日常的な風景なので、親御さんに安心していただけるよう説明しています。
すずきこどもクリニック
■電話番号:0735-28-0111
■診療時間:
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
9:00-12:00 | ● | 休 | ● | ● | ● | ● | ● |
14:00-15:00 | ★ | 休 | ★ | ★ | ★ | ★ | 休 |
15:00-19:00 | ● | 休 | ● | ●※ | ● | ● | 休 |
■休診日:火曜日・祝日
★健診・予防接種の時間
※木曜日の午後は17:00まで
■HP:https://suzukikodomo.jp/
■駐車場:駐車場30台(第2駐車場あり)
(取材・文:株式会社メディコレ)