
【ベビーカー事故を防ごう】知らぬ間に「あぶないお散歩」していませんか?消費者庁が警鐘
赤ちゃんや小さい子どもとの外出時、頼りになるベビーカー。しかし便利なベビーカーも、使い方を誤ると大事故につながることも。消費者庁が発信している具体的な事例と安全使用のポイントをご紹介します。
あぶないお散歩していませんか?

令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症の位置づけが「5類感染症」に変更になったこともあり、ベビーカーでお子様と外出する機会も増えてきたのではないでしょうか。
ベビーカーはお子様を連れて移動するのに便利なアイテムですが、誤った使用方法や不注意による思わぬ事故が発生していることも事実です。
そういった事故を受け、消費者庁はTwitterで「ベビーカーからの転落などに注意!」というタイトルで警鐘を鳴らしています。
実際に起こった事故
消費者庁・国民生活センターには、ベビーカー使用中に起こった事故の情報が医療機関から寄せられています。
ここでは具体的な実例をご紹介します。
「施設で、別の階にエレベーターで移動しようとしたが、目的の階に止まらなかったため、下りエスカレーターを利用した。乗る際に、ベビーカーが引っかかり、シートベルトをしていなかった子どもが投げ出されて10段下まで転落した。救急搬送され、頭蓋内損傷のため入院となった。」(0歳)
「折りたたまれたベビーカーを子どもがつかんでいたが、それに気づかず保護者が開いたところ、子どもの指がフレームに挟まれた。挟まれた指には腫れと赤みがあり骨折していた。」(1歳)
安全使用のポイント
消費者庁HPでは以下の6つのポイントを推奨しています。
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✅ シートベルトをしっかり締める。子どもをステップや座席の上に立たせない。
✅ 荷物はベビーカーごとに決められた収納場所に入れる。
✅ 不安定な場所に置かない。段差や溝、傾斜に注意して使用する。
✅ 子どもを乗せたままエスカレーターや階段は利用しない。エレベーターを利用する。
✅ ベビーカー開閉時には、そばに子どもがいないことを確認する。
✅ 本体や部品にがたつきや亀裂などの不具合がないか、日常的に点検する。リコール対象でないか確認する。
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空気の入れすぎでタイヤ破裂も
空気を入れるタイプのベビーカーでは、空気を入れすぎてタイヤが破裂して大けがをすることもあります。
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)では、公式YouTubeで身近な製品事故の再現動画を公開。空気の入れすぎによって車輪の破片が飛散する様子を捉えた実験映像がこちらです。
ベビーカーの安全、再確認を
現在、国土交通省、こども家庭庁、関係事業者が連携して、ベビーカー利用に関するキャンペーンを実施しています(期間:令和5年5月1日~31日)。
これを機に、たいせつな命を乗せているベビーカーの使用方法についてあらためて確認してみてください。
(マイナビ子育て編集部)