失敗しても立ち直る力「レジリエンス」を育む絵本が人気! 『きみのこころをつよくする えほん』が8刷重版決定
主婦の友社はこのほど、2022年10月に発売した『きみのこころをつよくする えほん』を重版しました。昨年から好調な売り上げが続き、今回で8度目の重版となります。
失敗しても立ち直れる強い心を養うには?
わが子の「すぐあきらめて、挑戦しない」「嫌なことがあるとすぐに泣いてメソメソする」といった姿を見て、もどかしさを覚える親も多いのではないでしょうか。しかし、傷ついたり、落ち込んだりすることも貴重な経験で、世界では今、そこから「立ち直る力=レジリエンス」が大切という認識が広がっています。
レジリエンス教育はアメリカ、オーストラリア、シンガポール、中国などさまざまな国で実践や研究が進められていて、いま最も注目の教育メソッドのひとつ。日本のレジリエンス教育の第一人者で、同書を監修した足立啓美さんは「特に幼少期において最重要になるのが、自分の感情に上手に対応できる力、欲求不満に耐える力を育てること。それが、以降のレジリエンスを育てることに大きく影響すると言われています」と語っています。
同書では、子ども自身が、怒り、悲しみ、不安などのネガティブな感情に向き合い、上手に対応していく強い心を養うノウハウを公開。たとえば、感情の高まりを鎮める「ゆっくり深呼吸する」について、絵本では"いきのまほう"として紹介しています。
また、ネガティブな感情を忘れるほど夢中になれる遊びや作業に没頭する"フロー体験"もおすすめ。クレヨンで紙にぐるぐると思う存分書きなぐるだけでも、気持ちがすっきりします。
同書を読んだ読者からは、次のようなコメントが寄せられています。
「頭に血がのぼったら一緒に"いきのまほう"を実践。「おこりんぼくん、小さくなったみたい」と自分で怒りをコントロールできるようになってきました」(6歳女の子の母)
「私の素敵なところは絵が上手なところ!」。子ども自身が自分の強みを発見できて、親としてうれしくなりました。(5歳女の子の母)
「『失敗しても大丈夫、また立ち直ればいい』という絵本のメッセージに親子とも勇気をもらいました」(6歳男の子の母)
紹介しているコントロール法も、発達段階や性格によって向き不向きがあります。いくつか試してみて、子どもに合っていると感じたものを取り入れるのがおすすめです。
書誌概要
書名:『きみのこころをつよくする えほん』
監修:足立啓美(一般社団法人日本ポジティブ教育協会・代表理事)
絵:川原瑞丸
定価:1,430円
刊行年月:2022年10月
主婦の友社
https://shufunotomo.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)