「料理・洗濯・お風呂」で子どもが算数好きに!? 算数センスの育て方|忙しい親子でも「算数に強い子」に変わるおうちメソッド #2
早期教育は気になるけれど、平日の夜はワンオペ状態でギリギリ。プラスアルファの勉強なんてとても無理……とモヤモヤしていませんか? 実は、子どもの「算数センス」を育てるチャンスは、机の上ではなく日々の何気ないコミュニケーションの中にたくさん隠れているんです。
書籍『忙しい親子でも「算数に強い子」に変わるおうちメソッド』(著:柴田 希世美/実務教育出版)は、幼児教育のプロとして1,000人以上指導、自身も共働きで子育てに奮闘し、3人の子どもを東大理系へと導いた柴田 希世美先生が、忙しい家庭でも無理なく取り入れられる「算数力を育てるヒント」をまとめた一冊です。
今回は、日常生活の中で簡単に取り入れられる算数センスを磨くヒントを一部抜粋してお届けします。
算数センスは、机の上でなく日常生活で育てる
算数の力が伸びるのはもちろんですが、私が教室に来てくれる親子に願うのは「親子の関係が良くなるように」ということ。
親が「成績を伸ばす」「教室のプリントをやらせる」ということばかりに注力していると、親子関係はどうしてもピリピリしがちです。
しかし親自身が、算数を勉強として捉えるのではなく、「日々の家事や送り迎えの間に、算数センスを育てる声かけを取り入れちゃおう」くらいの気軽さから取り組み始めると、子どもも抵抗なく、楽しく算数の世界に触れることができます。
親子の会話も増え、一石二鳥です。
ここで私が意識して日常の中に取り入れていた、算数センスを育てるチャンスや声かけを、一部ご紹介しましょう。
「お手伝い」で算数センスを育てる
ケーキやピザを切り分ける
ホールケーキやピザを切り分けるときに、子どもと一緒に「4等分するとしたら、どうやって切ればいいかな?」と考えてみる。
偶数だけではなく「5等分するなら?」なんて少し難易度を上げてみると、きっと一生懸命考えてくれるはず。
「同じ大きさや形に分けるにはどうすればいいんだろう?」と考えることで、図形の形や角度といった概念が少し身近になっていきます。
調味料を計る
料理には算数を学ぶチャンスがたくさんあります。私の場合は、土日など少し余裕があるときに「ちょっと手伝って~!」と子どもを呼んで、調味料を計るのを手伝ってもらいました。
軽量スプーンや軽量カップを使って、調味料や粉を計ってもらう。そのときに「スプーン2杯分入れてね。いーち、にー」といったように、数をかぞえながらやってみるのもおすすめです。
ご飯を盛り付ける、配膳する
盛り付けや配膳を手伝ってもらうのも、いいチャンスです。
「この一番ご飯が『多い』のがお父さんのね」
「お母さんのは、これより『少なく』してね」
と「多い」「少ない」のような言葉を意識的に使って、お手伝いしてもらうと、自然と「量」の概念に触れさせることができます。
洗濯物を取り込む・干す・収納する
洗濯物を取り込むときや干すときには「今日は『何枚』洗濯物があるかな?」「その中で『Tシャツは何枚』かな?」などと、数をかぞえたり、分類をしたりしながら、お手伝いしてもらいます。
靴下もいい算数遊びの教材です。「2枚セットで、1足ね」と声をかけていくと、自然と、数と単位に注目させることができます。
郵便物を出す・片付ける
「これ、85円の切手なんだって」と、まずは、さまざまな金額の切手があることを教えてあげる。
さらに「郵便物の重さによって切手の金額が変わるから、一緒に量ってみよう」と促せば「重さ」の勉強にもなります。
切手は、たし算・ひき算遊びにも向いています。「この封筒には、140円の切手を1枚と40円の切手を1枚貼らないといけないんだ~。合計いくらになるかな?」なんて声をかけながら、一緒にたし算をしてみるのもおすすめです。
「お風呂タイム」で算数センスを育てる
お風呂でカウントダウンをする
お風呂に浸かったときに「10までかぞえてから出よう」と数を一緒にかぞえてみる。ときには「10、9、8……」とカウントダウンして、「ゼロになったら出よう」なんて遊んでみるのもおすすめです。
お風呂で水遊びをする
水遊び用のコップやじょうろをお風呂に置いているご家庭もあるかもしれません。「コップで、お風呂のお湯をすくってみよう」と遊んでみると、1杯、2杯、といった数え方の勉強にもなります。
また、お風呂場に目盛りのついた計量カップを置いておけば、「100mlぴったりにすくえるかな」と遊ぶなど、「容量」にも触れながら遊ぶことができます。
「あえて」の工夫で算数センスを育てる
「あえて」時間のずれた時計を置く
わが家には、複数の時計を置いていました。そこで、「あえて」1つの時計の時間をずらすような遊びをよくやっていました。
「この家の中に、時間のずれた時計が1つあります! 探してきて~」と言って遊んだり、「この時計は何分ずれてる?」と聞いて時間を考えてもらったり。
子どもも間違い探し感覚で、楽しみながら探したり考えたりしてくれていました。
「あえて」文章題風クイズにして聞く
予定を確認するときに、
「ゆうくんは、今日、3時に公園にいます。60分遊んでから、10分かけて家に帰ってきます。さて、ゆうくんが家に着くのは何時でしょう?」
のように、文章題風の表現でクイズにする方法です。あえて口頭で、文章の形にして計算をさせてみる。子どもも、自分の名前が入った文章題だと、一生懸命考えます。
算数は私たちの身近にあふれています。こうやって声かけをしていくと、親のほうも「あ、これも算数と関係がある」ときっと楽しくなっていくはず。
その、親の「楽しい」という気持ちはそのまま子どもに伝わっていくのです。
続きはぜひ書籍でご覧ください。
※本記事は、『忙しい親子でも「算数に強い子」に変わるおうちメソッド』<著:柴田 希世美/実務教育出版>より抜粋・再編集して作成しました。
