マネー マネー
掲載
2026年08月25日 10:49

「自分もちゃんとわかってない…」【必要なのに、教えられない!】でも我が子には必要と感じる、金融教育のリアル

「自分もちゃんとわかってないんだよな…」そう思う親は少なくないようです。小学生の保護者への調査では、99.0%が「子どもに金融教育は必要」と回答した一方、71.3%が「自身の金融知識に自信がない」。miraiiはこのほど、小学生の子どもを持つ保護者401名を対象に「家庭における金融教育」に関する実態調査を実施しました。

「家庭における金融教育」

金融教育に必要なのは「親子で一緒に学ぶ環境」

調査の結果、99.0%の保護者が「これからの時代、子どもに金融教育は必要」と回答した一方で、71.3%が「自身の金融知識に自信がない」と回答。また、95.5%が「子どもの金融リテラシーは家庭での学びや親の関わり方によって変わる」と回答しました。

金融教育の重要性は広く認識されている一方で、「必要だと思っているのに、自信を持って教えられない」という保護者の実態が浮き彫りとなりました。

同調査では、家庭における金融教育の現状を明らかにするとともに、親子で金融について学ぶ環境づくりの重要性について考察しています。

ほぼすべての保護者が「子どもに金融教育は必要」と回答

【問01】99.0%が「子どもに金融教育は必要」と回答。金融教育の重要性は保護者の共通認識に
【問01】99.0%が「子どもに金融教育は必要」と回答。金融教育の重要性は保護者の共通認識に

「問01:これからの時代、お子さまに金融教育(お金の知識や資産形成について学ぶこと)は必要だと思いますか。」という質問では、99.0%が「非常に必要だと思う」「やや必要だと思う」と回答しました。

2022年度から高校で金融教育が必修化され、新NISAの開始など社会全体で金融への関心が高まる中、ほぼすべての保護者が「子どものうちから金融教育を受けることは必要」と考えていることがわかりました。

金融教育はもはや一部の家庭だけのものではなく、子どもの将来を考える上で欠かせない教育の一つとして認識されていることがうかがえます。

必要性は感じながらも「教えられない」保護者が多数に

【問02】71.3%が「自身の金融知識に自信がない」。必要性は感じながらも「教えられない」保護者が多数
【問02】71.3%が「自身の金融知識に自信がない」。必要性は感じながらも「教えられない」保護者が多数

一方、「問02:ご自身の金融知識に自信がありますか。」という質問では、71.3%が「あまり自信がない」「まったく自信がない」と回答しました。

金融教育の必要性を認識している一方で、自身がお金や資産形成について十分な知識を持っていないと感じる保護者が多数を占める結果となりました。

子どもに金融教育を受けさせたいという思いはあるものの、「何を教えればよいのかわからない」「自分自身が正しい知識を持っている自信がない」と感じる保護者が多く、必要性と実践の間に大きなギャップがあることが明らかになりました。

約半数の保護者が、金融について「十分に学べていない」

【問03】約半数の保護者が、金融について学べていない実態。学ぶ時間や機会の確保が課題に
【問03】約半数の保護者が、金融について学べていない実態。学ぶ時間や機会の確保が課題に

「問03:お金や資産形成について、ご自身で学ぶ機会を設けていますか。」という質問では、学んでいる保護者が52.9%、十分に学べていない保護者が47.1%と、ほぼ同程度となりました。

金融教育の必要性を感じながらも、保護者自身も学ぶ時間や機会を十分に確保できていない実態が明らかになりました。

70%近くが「親子で話す機会はあまりない・全くない」

【問04】お金について親子で話す家庭は少数派。70%近くが「話す機会はあまりない・全くない」
【問04】お金について親子で話す家庭は少数派。70%近くが「話す機会はあまりない・全くない」

「問04:お子さまと、お金や資産形成について話す機会はありますか。」という質問では、「あまりない」「まったくない」と回答した保護者が69.4%となりました。

金融教育の必要性を認識していても、家庭でお金について話す機会は決して多くありません。

「お金の話は難しい」「何から話せばよいかわからない」と感じることに加え、保護者自身の知識不足への不安が、家庭内で金融教育を始めるハードルになっている可能性も考えられます。

家庭での金融教育は「お小遣い」が主流に

【問05】家庭で行っている金融教育、第1位は「特に何もしていない」。家庭での金融教育は「お小遣い」が主流
【問05】家庭で行っている金融教育、第1位は「特に何もしていない」。家庭での金融教育は「お小遣い」が主流

「問05:ご家庭で行っているお子さまへの金融教育を教えてください。(複数回答)」では、「特に何もしていない」が47.6%で最も多い回答となりました。

特別な教材や専門知識を用いた教育よりも、お小遣いや貯金、買い物など、日常生活の中で子どもがお金に触れる機会を活用した金融教育が中心となっていることがわかります。

一方で、約半数の家庭では具体的な取り組みを行えておらず、金融教育を「必要だと思っていること」と「実際に家庭で実践できていること」との間には、依然として大きなギャップが存在していることが明らかになりました。

約8割が「学校教育だけでは十分ではない」と回答

【問06】76.0%が「学校教育だけでは十分ではない」と回答。家庭での学びも不可欠との認識
【問06】76.0%が「学校教育だけでは十分ではない」と回答。家庭での学びも不可欠との認識

「問06:お子さまの金融リテラシーは、学校教育だけで十分身につくと思いますか。」という質問では、76.0%が「そう思わない」「あまりそう思わない」と回答しました。

高校で金融教育が必修化されるなど、学校教育における金融教育は進みつつあります。しかし、多くの保護者は、学校だけで金融リテラシーを十分に身につけることは難しいと考えていることがわかりました。

金融教育は学校だけに任せるものではなく、家庭での会話や日常生活での経験を通じて学ぶことも重要だと考える保護者が多数を占める結果となりました。

子どもの金融リテラシーには「家庭での学びや親の関わり方」が影響

【問07】95.5%が「家庭での学びや親の関わり方が子どもの金融リテラシーに影響する」と回答
【問07】95.5%が「家庭での学びや親の関わり方が子どもの金融リテラシーに影響する」と回答

「問07:お子さまの金融リテラシーは、家庭での学びや親の関わり方によって大きく変わると思いますか。」という質問では、95.5%が「そう思う」「ややそう思う」と回答しました。

家庭でお金についてどのような会話をするか、どのような経験を積むかは、子どもの金融リテラシー形成に大きく影響すると、多くの保護者が認識していることが明らかになりました。

一方で、同調査では保護者自身の金融知識への自信不足や、家庭でお金について話す機会の少なさも明らかになっています。

家庭の重要性を認識していても、実践には課題を感じている保護者が多いことがうかがえる結果となりました。「家庭が重要」と考える一方で、「家庭だけでは十分に取り組めない」という保護者の葛藤もうかがえる結果となりました。

親の「知識量」よりも、親子で「一緒に学ぶ姿勢」が重要に

【問08】94.0%が「親の知識量よりも、親子で一緒に学ぶ姿勢が重要」と回答
【問08】94.0%が「親の知識量よりも、親子で一緒に学ぶ姿勢が重要」と回答

「問08:子どもの金融教育では、親の『知識量』よりも『一緒に学ぶ姿勢』の方が重要だと思いますか。」という質問では、94.0%が「そう思う」「ややそう思う」と回答しました。

金融教育というと、親が正しい知識を持ち、それを子どもへ教えることをイメージしがちです。しかし同調査では、多くの保護者が「親自身が完璧な知識を持っていること」よりも、「親子で一緒に学び、考える姿勢」の方が重要だと考えていることがわかりました。

金融教育は、親が先生になることではなく、親子が同じ目線で学びを共有することが、家庭で取り組みやすい第一歩になると考えられます。

約9割が「親子で学べる無料サービス」を利用したいと回答

【問09】87.4%が「親子で学べる無料サービスがあれば利用したい」と回答
【問09】87.4%が「親子で学べる無料サービスがあれば利用したい」と回答

「問09:親子でゲームやクイズ、専門家への相談などを通じて、一緒に金融教育を学べる無料サービスがあれば利用したいと思いますか。」という質問では、87.4%が「利用したい」「やや利用したい」と回答しました。

家庭で金融教育の必要性を感じながらも、自信を持って教えられない保護者が多い中、親子で気軽に学べるサービスへのニーズは非常に高いことがわかりました。

家庭だけで抱え込むのではなく、専門家やサービスを活用しながら親子で学べる環境づくりが、多くの保護者から求められていることがうかがえます。

金融知識に自信がない保護者ほど利用意向が高い結果に

【分析】金融知識に自信がない層の87%以上が「親子で学べる無料サービスを利用したい」と回答。金融知識に自信がない保護者ほど利用意向が高い結果に
【分析】金融知識に自信がない層の87%以上が「親子で学べる無料サービスを利用したい」と回答。金融知識に自信がない保護者ほど利用意向が高い結果に

「問02:ご自身の金融知識への自信」と「問09:親子で学べる無料サービスの利用意向」をクロス集計したところ、金融知識に「まったく自信がない」と回答した保護者では、91.5%が「利用したい」「やや利用したい」と回答しました。

金融教育の必要性を感じながらも、「教え方がわからない」「自分の知識に自信がない」という保護者ほど、親子で一緒に学べるサービスを必要としていることが明らかになりました。

今回の調査では、金融教育において保護者が求めているのは、「親が完璧な知識を身につけること」ではなく、「親子で安心して学び始められる環境」であることが示唆されています。

調査まとめ

同調査では、「子どもに金融教育は必要」と考える保護者が99.0%に上る一方で、71.3%が自身の金融知識に自信を持てず、家庭で金融教育を実践できていない実態が明らかとなりました。

また、多くの保護者が「学校教育だけでは十分ではない」と考え、「家庭での学びや親の関わり方が子どもの金融リテラシーに影響する」と認識している一方で、「親の知識量よりも親子で一緒に学ぶ姿勢が重要」と考えていることもわかりました。

金融教育は、親だけ、学校だけで担うものではありません。家庭・学校・専門サービスが連携しながら、親子が日常生活の中で自然にお金について学べる環境を整えていくことが、これからの金融教育には求められます。

今回の調査結果を受けて同社では、「今後も、親子が楽しみながら金融リテラシーを育める機会を提供し、一人でも多くの子どもたちが将来に役立つ『お金の力』を身につけられる社会の実現を目指してまいります」とコメントしています。

<調査概要>

◉調査対象:小学生の子どもを持つ保護者 401名
◉調査形式:WEBアンケート調査
◉調査時期:2026年7月18日〜7月20日
◉構成比は小数点以下第2位を四捨五入し、小数第1位で表記しています。


miraii
https://miraii.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-