離乳食の豆腐はいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
やわらかくてやさしい味の豆腐は離乳食にも大活躍!今回は、絹ごし豆腐と木綿豆腐どちらを選べばいいか、加熱の際の注意点など、離乳食の豆腐について解説します。おすすめのレシピも参考にしてくださいね。
豆腐、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
豆腐の離乳食は絹ごし豆腐を初期から
豆腐は絹ごし豆腐や木綿豆腐とあります。初期の頃には、なめらかで食べやすい絹ごし豆腐から始めます。歯茎でつぶすことのできるような月齢(生後9ヶ月くらい)になったら木綿豆腐を使用することができます。
・初期の調理:軽く茹でて、お湯などでのばしてペースト状に
・中期~後期の調理:4~5mm角に切って
・完了期の調理:約1cm角に切って
初めての時はアレルギーに注意
初めてあげるたんぱく質源として使いやすい豆腐ですが、アレルギーの心配があるので、初めてあげる時は医療機関があいている時間に少量のみにしておくと安心です。
また、加工食品ですが、新鮮なものを選び、火を通してから使いましょう。
離乳食の豆腐、下ごしらえのポイント
加熱のコツ
加熱でNGなこと
豆腐は加熱しすぎると“す”が入り(穴が開く)、ボソボソと食べにくくなります。 また、トマトなど酸っぱいものと調理するとかたくなる性質があるので、酸っぱいものが入るときは煮にすぎないようにするとよいでしょう。
■ワンポイントアドバイス■
冷凍保存もできる?
豆腐は冷凍保存には不向き
豆腐は、冷凍すると“す”が入ってボソボソした食感になってしまいますので、冷凍保存には向いていません。ただ、ペースト状に調理した状態であれば冷凍保存ができます。
豆腐の離乳食レシピ! 初期・中期・後期
<離乳初期のレシピ> 豆腐のだしペースト
■材料(作りやすい量)
*約4~5回量
・絹ごし豆腐 40g
・だし汁 適量
■作り方
① 絹ごし豆腐を湯通しする
② だし汁を入れながらのばし、絹豆腐をすりつぶす
③ ②を鍋に入れて沸騰したら完成
<離乳中期のレシピ> 豆腐と人参のトロミ煮
■材料(約1回量)
・絹ごし豆腐 20g
・人参 10g
・だし汁 適量
・水溶き片栗粉 適量
■作り方
① 皮をむいた人参を柔らかく茹で、みじん切りにする
② 絹ごし豆腐は3mm角程度に切る
③ 鍋に①の人参・②の豆腐・だし汁を入れ、沸騰したら水溶き片栗粉でトロミをつける
<離乳後期のレシピ> 豆腐のハンバーグ
■材料(約1回量)
・木綿豆腐 40g
・小松菜 10g
・粉ミルク 小さじ1/2*
・片栗粉 少々
・植物油 少々
*乳アレルギーの場合は豆乳(無調整)で代用できます
■作り方
① 小松菜は柔らかく茹でて細かくみじん切りにする
② 木綿豆腐は水けをきり、①の小松菜・粉ミルク・片栗粉とよく混ぜておく
③ 小判型に成型をして、油をひいたフライパンに並べて両面、こんがりと焼き上げる
豆腐ハンバーグについては、以下の記事でも紹介しています。
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豆腐の離乳食、よくある疑問
どんな豆腐を選べばいいの?
豆腐は色々な種類の豆腐がありますが、赤ちゃんが食べやすい絹ごし豆腐や木綿豆腐を月齢に応じて選びましょう。なお、「卵豆腐」「ごま豆腐」などは、豆腐とは別の製品です。
絹ごし豆腐と木綿豆腐、栄養は違うの?
豆腐には、たんぱく質や鉄分の他に、骨の形成に必要なカルシウムが豊富に含まれています。
それらの栄養素は、絹ごし豆腐・木綿豆腐どちらにも含まれますが、木綿豆腐の方がたんぱく質・鉄分・カルシウムが多くなっています。
まとめ
豆腐は、離乳食初期に始めて与えるたんぱく質源として、選びやすい食材です。大豆製品なのでアレルギーの心配がありますので、始めてあげる時は慎重に心がけましょう。
初めは絹豆腐をすりつぶしたものからはじめ、歯茎を使ってカミカミできるようになったら木綿豆腐も使うことができます。
加熱しすぎるとボソボソになるので、さっと火を通す程度で構いませんが、冷ややっこなどで食べられるようになるのは、衛生面も考えて1才すぎてからだと安心ですね。常備しておくと便利な食材で大人のレシピにもいろいろ使えますので、豆腐のレシピはたくさんレパートリーを作りたいですね。
(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)
※調理撮影:マイナビ子育て編集部
※そのほか挿入画像はイメージです