おうち時間が増えた今試したい! 子どもの自立につながる「お手伝い」のはじめ方
家の中で家族が一緒に過ごす時間が増え、家事の負担が増えたご家庭もあるのでは? そんなタイミングの今、子どもと一緒に過ごす時間のなかに「お手伝い」を取り入れてみてはいかがでしょうか? 家事を子どもに手伝ってもらうことで、家事の負担が減るだけではなく、子どもにもいい影響がありますよ。
こんにちは、ライフオーガナイザー®︎ 門傳(もんでん)奈々です。
コロナ禍で増えた家事の負担。その負担を減らすためにも、子どもにぜひ「お手伝い」をしてもらいましょう。
子どもがまだ小さいうちは、できることはそう多くはありませんが、少しずつ子どもに手伝ってもらうことで、子どもも立派な戦力になります。
子育てにおいて重要な「自立」
子育てにおいて、子どもの身体の成長や子どもの勉強の出来、不出来など、目先の成長にばかり目が行きがちですが、子育ての大きな目的は「子どもの自立」と言えるのではないでしょうか。
「自立するのはまだ先だから、今から準備しなくてもいいのでは……」
そう思われる方もいらっしゃると思いますが、幼いうちから少しずつ家事を手伝ってもらうことで、子どもに「自信がつく」「自立心が芽生える」などのいい影響があります。
「お手伝い」で得られること
家族の一員の意識が芽生える
お手伝いを通して、暮らしのなかでどんな家事があるのかを知ることができ、家族の一員である意識が芽生えます。
同時に、「家事は家族みんなでやるもの」ということを学んでいきます。
「自分はできる」という自信につながる
お手伝いが上手にできると、親が褒めてくれる。褒めてくれるからもっと手伝おう、という気持ちになる……。そのようないい流れができてくると、子どもの「できる」という自信につながります。
子どものお手伝い、いつ、何から始める?
では、子どものお手伝い、何からどのようにはじめればいいのでしょうか?
子どもの成長とともに、手先の器用さは磨かれていきます。
難易度別にご紹介していきます。簡単なものからはじめてみましょう。
それぞれ、親がまずゆっくりとやって見せることが大切です。
難易度別 お手伝い例
難易度★ 食卓に箸を並べる
まず簡単なのは、お箸を並べること。
小さいお子さんが手伝う場合は、多少揃っていなくても、よしとしましょう。
箸を並べることに慣れてきたら、自分の食事(熱くないもの)を運ぶ、食事が終わった食器を下げる、といった作業を段階的に手伝ってもらうといいでしょう。
いずれも、親の目が行き届くところでやってもらいましょう。
難易度★ タオル(ハンカチ)をたたむ
タオルやハンカチの角と角を合わせてたたむ動作は、小さいお子さんでも比較的簡単に行うことができます。何度か畳むうちに上手にできるようになってきます。
正方形、長方形のタオルをたたむのに慣れてきたら、子ども自身の下着や洋服をたたむことに挑戦してみましょう。
難易度★ ペットボトルのラベルはがし
ゴミの分別において、地味に面倒なラベルをはがす作業。手先が上手に使えるようになってきたお子さんに手伝ってもらうといいでしょう。
子どもは手先に集中して、一生懸命はがしてくれます。
難易度★★ 玉ねぎの皮むき
料理のお手伝いのなかでも、子どもにお願いしやすいのが玉ねぎの皮をむくことです。
初めは親がやって見せて、茶色の皮だけむくことを教えます。
上手にできるようになったら、まとめて2、3個向いてもらいましょう。
料理の際に皮がむいてあるだけでも、作業効率は上がりますね。
難易度★★ キノコを小房に分ける
これも子どもにとって簡単な作業です。
特にえのきだけやまいたけは、裂けるような感覚が楽しいようです。
それほど力を必要としないので、小さなお子さまでもできるでしょう。
難易度★★ 窓ふき
手の力がついてきたら窓ふきもできるようになります。
子どもは背が低いので、窓の上半分は大人が拭いて、下半分を子どもに拭いてもらうといいでしょう。
濡らした新聞紙で窓を拭くと、跡が残りにくいですよ!
難易度★★★ お米を研ぐ
食材を扱うことに慣れてきたら、お米を研いでもらいましょう。
ざるをあてがうことで、米をこぼす心配もなくなります。
難易度★★★ ピーラーで野菜の皮をむく
お手伝いに慣れてきたら、徐々に難易度の高いものに挑戦してみましょう。刃物を使うお手伝いをさせる場合は、子どもが手を切らないように注意しましょう。
ピーラーを子どもに使わせる場合は、まな板などの上に野菜を固定してピーラーを沿わせるようにして動かすと、簡単に皮がむけます。
子どもに扱いやすいグッズを取り入れて!
子どもに台所仕事を手伝わせる際、あると便利なグッズを取り入れると、親子で安心して「お手伝い」に取り組めます。
子どもにお手伝いをさせる際の注意点
子どもにお手伝いをさせる場合は、以下のような点に留意しましょう。
・親に余裕がないときはやらない
・環境を整える
・子どもが失敗しても責めない
まとめ
子どものお手伝いは、タイミングや子どもの意欲の違いによって、うまくいくこととそうでないことがあります。
子どもにお手伝いさせる大きな目的は、「子どもの自立」です。
短時間でできるようになることを求めずに、子どもができるようになるのを長い目で見守りたいですね。