離乳食の油揚げはいつから?後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
味噌汁の具材の定番で、煮物などにも使われる油揚げですが、赤ちゃんは食べることができるのでしょうか。今回は離乳食での開始時期の目安や調理するときの注意点などを解説します。油揚げを使った離乳食レシピも紹介しますので、ポイントを押さえておいしく食べてもらいましょう!
油揚げ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・後期の調理:湯通しして、細かくきざんでから調理
・完了期の調理:湯通しして、きざんでから調理
油揚げの栄養
油揚げは大豆製品なので、血や筋肉のもととなるたんぱく質源で、鉄分・カルシウムなども含みます。しかし、豆腐ほど大豆部分は多くなく、揚げているため脂質も含みます。食べすぎには注意しましょう。
気をつけたい油揚げの始め方
大人用メニューに入っている油あげから少しの量を取り分けをする程度ならば離乳中期(7〜8ヶ月)でもOKですが、油揚げをしっかりレシピに使うなら離乳後期(9〜11ヶ月)以降が目安です。
大豆製品なので大豆アレルギーがある場合は避けますが、豆腐が大丈夫であれば過度に心配する必要はありません。
離乳食の油揚げ、下処理・保存のポイント
油揚げは名前の通り油で揚げて作られます。湯通しをすると余計な油が取れるので食べやすくなります。余分な油を取るため、熱湯に油揚げを入れて2〜3分ほどゆでます。ざるに上げて水切りをしてから使いましょう。
細かくきざんでとろみづけを
また、油揚げは薄くて弾力があるため、奥歯でしっかり噛む力が無いと食べにくい食材です。湯通しをしたら、食べやすく細かく切ってから調理しましょう。
また、油揚げはパサつくので、とろみづけをしたり、他の食材と混ぜたりすることで食べやすくなります。
冷凍保存もできる?
油揚げは冷凍保存できます。
湯通しをしてから油揚げを絞り、きざんで、1回分の量ごとに小分けにして冷凍するといいでしょう。
油揚げの離乳食レシピ! 後期・完了期
最後に、油揚げを使った離乳食レシピをご紹介します。これをベースにいろいろアレンジして作ってみてくださいね。
<離乳後期のレシピ>油揚げとにんじんのおかゆ
材料(1回量)
・油揚げ 3g
・にんじん 10g
・しょうゆ 少量
・だし汁 適量
・全がゆ 90g
作り方
① 湯通しした油揚げを細かくきざむ
② にんじんはゆでてから粗みじんに切る
③ 小鍋に①②を入れて、材料がかぶるくらいのだし汁としょうゆを入れ、菜箸でかき混ぜながら煮詰まるまで火をよく通す
④ ③に全がゆを入れて、よくかき混ぜて完成
<離乳後期のレシピ>油揚げと白菜のとろみあん
材料(約1回量)
・油揚げ 5g
・白菜(葉のみ) 15g
・にんじん 10g
・ごま油 少量
・しょうゆ 適量
・水 適量
・水溶き片栗粉 適量(水:片栗粉=1:1)
作り方
① 湯通しした油揚げを細かくきざむ
② にんじんは皮をむいてやわらかくゆでてきざみ、白菜の葉はゆでてからきざむ
③ 小鍋にごま油を入れてから、①②としょうゆを入れて、材料がかぶるくらいの水を入れ、火にかける
④ ひと煮立ちしたら水溶き片栗粉を入れてとろみをつける
<離乳完了期のレシピ>油揚げとしらすのチャーハン
材料(約1回量)
・油揚げ 5g
・しらす 5g
・玉ねぎ 10g
・軟飯 90g
・しょうゆ 少量
・植物油 適量
作り方
① 湯通しして絞った油揚げを細かくきざみ、軟飯と混ぜ合わせる
② 玉ねぎはみじん切りして、電子レンジ(600W)で1分ほど加熱しやわらかくしておく
③ しらすは熱湯でさっと湯通しして粗みじんに切る
④ フライパン(もしくは小鍋)に植物油を熱し、①〜③を加えて軽く炒め、しょうゆを少量加えて混ぜる
まとめ
油揚げは、湯通しして切ってから冷凍しておくと気軽に使えるたんぱく質源です。油で揚げてもあるため、うま味があるのでちょっとした味付けのようにも使えます。ただ、赤ちゃんにとっては噛み切れず、食べにくい食材です。使うときには細かく切って、何かに混ぜたりとろみをつけると食べやすくしてあげましょう。
(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)
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