コロナ休園に学級閉鎖。子どもと一緒の在宅ワークも限界が……今だから考えたい“働き方”の転換 #岩橋ひかりのキャリアの引き算
ワーママの頭の中は、育児や家事や仕事……すべてが同時のマルチタスク。日々そんな状態で、みなさん疲れてしまっていませんか? キャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんが、忙しいワーママたちに「引き算」の考え方や岩橋さんが実践している方法をお伝えしていく連載です。
今回のテーマ「今だからこそ考えたい“働き方”」
「今日から一週間休園……」
「学級閉鎖がまた……」
ここ最近、実際の会話でも、SNS上でも大きな話題になっているトピック。長引くオミクロン株の大流行で保育園や幼稚園の休園、小学校の学級閉鎖が相次ぎました。まだ当事者になっていない方も、いつその類の連絡が入るのかとハラハラ落ち着かないのではないでしょうか?
休園になったらなったで、仕事を休まなくてはならなかったり、子どもたちと一緒の在宅勤務となったり。コロナ禍となってまもなく2年。幾度となく繰り返してきたピンチで、そろそろ慣れるかと思いきや、やっぱり子どもと一緒の在宅ワークの大変さは変わりません。
そんなイレギュラーな状態が続く中で、ふと「このままの働き方でいいのだろうか」と考えてしまうことありませんか?
今日は大変な今だからこそ考えたい「これからの働き方」を考えるヒントをお届けします。
在宅勤務は普及したけれど……
それまでは事情があってもなかなか認められないことが多かった在宅勤務が急激に一般化したことは、働く時間に制約があるワーキングマザーにはとても助かる動き。特に子どもが病気になった時や小学生になったタイミングなど、今までは「壁」と呼ばれていたものが、在宅勤務ならなんとか乗り越えられるのでは? と希望をもったワーキングマザーも少なくないはずです。
一方で、この急激な働き方の変化の波に、対応できる組織とそうでない組織の差が歴然と見えてしまったという事実も。それまでは特に不満なく働いていた会社に対して、「変化できない」ということが目に見えてわかってしまい失望した、という話もよく聞きます。
これだけ世の中の価値観が大きく変わった現在。
今までの働き方を続けることに違和感を感じるのは不思議なことではありません。
「ここじゃない」感はあるけれど今と同じ条件で転職するのは難しそうだし、
これから新しい職場で信頼関係を築くのは大変そう。
今のままがずっと続くのもイヤ、だけど、転職や独立に一歩踏み出す勇気はない。
そんな葛藤の声をよく聞きます。大きな一歩を踏み出すのは怖い、そんな時に私がオススメしたいのが「副業」への挑戦です。
「毎日出社する会社員」以外の職業選択
数年前なら転職するのか、退職するのか、または自分のやりたいことを実現するために独立して起業するのか。そんな選択肢しかありませんでした。でも世の中的に在宅勤務の選択肢が増えたことで、「毎日出社する会社員」以外の職業選択の自由度が上がってきています。
私自身も起業した5年前、自分のやりたいことを追求するため、会社員を辞めて独立。今、そのことに後悔はありませんが、もしあの時「副業」という選択肢があったら私は迷わず副業からスタートしたと思います。
いきなり転職や独立は難しいけれど、まずは小さな挑戦から。その一歩に副業はぴったりです。
副業をすることで、セルフプロデュース、マーケティング時間管理、SNS発信、プロジェクト型の働き方の経験など、実践的な経験を積むことになるし、自己理解も深まっていきます。
収入の足しにする以上に、大きな収穫、学びを得られるのが副業。
便宜上、副業という表現を使ってますが、本業でもない、家庭でもない、もうひとりの自分になれる場所であり、自己成長に繋がる活動。私は、そういう活動を指した「副業」と定義しています。
働き方も大きく変化している時代。これまでのやり方に囚われない、
新しい働き方を模索するためにも、副業という活動を通じて、
自分らしく輝く人が増えると最高だなと思っています。
いきなり転職なんて、ましてやいきなり独立なんて……と躊躇うのは当然のことです。だからその前に、副業を通じてやりたいことに挑戦してみる。または、理想の働き方を追求してみる。
大きなリスクを負わず新しい働き方に挑戦することができる副業。それこそがワーママが副業をはじめる最大のメリットでもあります。
これからの働き方を考える上で、選択肢のひとつに入れてみるのはいかがでしょうか?