- 掲載
- 2026年07月09日 10:01
教育のプロが明かす伸びる子の親の共通点「素直に1回やってみる」|忙しい親子でも「算数に強い子」に変わるおうちメソッド #4
わが子にとって一番いい方法はなんだろう。日々、いろいろな情報を集めて悩んでいる保護者の方は多いのではないでしょうか。幼児教育のプロ・柴田 希世美先生は、そんな風に試行錯誤しながらも、結果的に子どもをぐんぐん伸ばしていく親には「ある共通点」があると言います。
書籍『忙しい親子でも「算数に強い子」に変わるおうちメソッド』(著:柴田 希世美/実務教育出版)は、幼児教育のプロとして1,000人以上指導、自身も共働きで子育てに奮闘し、3人の子どもを東大理系へと導いた柴田 希世美先生が、忙しい家庭でも無理なく取り入れられる「算数力を育てるヒント」をまとめた一冊です。
今回は、伸びる子の親の共通点について、一部抜粋してお届けします。
伸びる子の親は、まず素直に1回やってみる
私がこれまでたくさんの親御さんと接してきて感じるのは、子どもが伸びていくご家庭ほど、親御さんが「素直に1回やってみる」姿勢を持っているということです。
情報が多い時代ですから、ネットで見たこと、ほかのご家庭のやり方、自分の経験や考え……つい頭の中でいろいろなやり方を比較し、こだわりが出てしまうのもわかります。
でも、お子さまがよく伸びるご家庭ほど、専門家や経験者のアドバイスをまずそのまま受け取って、真似してみる。結果を見てから考える、という柔軟さがあるように思うのです。
私自身、子どもの受験のときには、塾の先生にさまざまなアドバイスを受けてきました。そのとき「私ならこう思う」という考えを一旦横に置いて、先生の言葉を素直に聞いて帰りました。そして、子どもにもそのまま伝えて、一緒に取り組みました。自分が経験していないことだからこそ、プロの言葉に耳を傾けることが必要だと思っていたからです。
一方で、私の提案をとても真剣に受け止めてくださり、そのうえでうちの子はどうかなと慎重に考えられる方もおられます。
お子さんのことを大事に思われているからこそ、いろいろな情報と比べながら選びたいというお気持ちなのだと思います。
ただ、学びの方法は頭で考えるだけではなかなかわかりません。実際に少しでもやってみることで「この子にはこういう進め方が合うんだな」という発見が必ず出てきます。
私としてはお子さんと一緒にまずは小さく試してみる、というところから始めてみてはどうかと考えています。
「いいな」と感じたものは一度取り入れてみる。合わなければやめたり、形を変えたりすればいい。そんな柔らかな気持ちでいる親御さんのお子さんは、どこかのびのびと柔軟に育っているように感じます。
そして、のびのび育つお子さんの共通点として、家庭という土台が安定していることがあります。
・子どものいまのレベルに合わせた教材や環境を用意している(無理にレベルを上げない)
・ご家庭での会話が日常的にある
・家の空気が穏やか
レベルに合わせるというのは、単に教材の難易度の話だけではありません。いまの子どもが取り組めるレベルを知っている、つまり子どもの気持ちに寄り添い、目線をそろえられている証拠でもあります。
そのためには、日頃から会話がきちんとできていることが欠かせません。
質問に対して、その年齢なりの答えが返ってくる子は、ご家庭でもきっと丁寧に対話されているのだろうなと感じます。逆に、やり取りがかみ合わない子は、「言葉を受け止めてもらう経験」が少ないのかもしれません。
子どもは、話を聞いてもらえる家庭で育つと、ほかの人の言葉も素直に受け取れるようになります。親が良い例を見せることで、子どもも自然と学んでいくのです。
「まずやってみる」「聞く耳を持つ」という親のシンプルな姿勢が、子どもの成長を大きく後押しします。
一緒に調べて考えられる親に
特に勉強となると、「教えなきゃ」「やらせなきゃ」という気持ちが出てきますよね。でも、私は繰り返しお伝えしています。
親には親の役割があります。先生役を完璧に担う必要はありません。
親の役割は、
・子どもがわからなかったら一緒に考える
・どうやったらできるか一緒に調べる
つまり寄り添うことです。
親が楽しそうに考えていると、子どもは「学ぶって楽しいんだ」と感じます。逆に、親がイライラしながら教えていると、それがそのまま学びの印象になってしまいます。
忙しい毎日だと思います。でも、5分でいいのです。短い時間でも、笑顔で一緒にトランプをする、パズルをする、プリントを1枚やる。それだけで十分です。
毎日積み重ねた小さな「一緒にやったね」が、時間をかけて必ず実を結びます。
いますぐ目に見える成果が出なくても、5年後、10年後に「あのとき一緒にがんばって良かったな」と思える日が必ず来ます。
子育ては、振り返るとあっという間です。
やっているときはしんどくて、寝落ちしてしまう日、何もできない日もあると思います。
元気な日は思い切り楽しめばいい。しんどい日は休めばいい。パートナーやご家族にも頼ってください。一人ではありません。ご家族も友達も、支えてくれる人はみんなでチームです。
がんばるのではなく、一緒に楽しむ。
完璧をめざすのではなく、少しの時間でもいいから「ちゃんと見ているよ」「聞いているよ」「応援しているよ」と感じさせてあげる。
そんな姿を、ぜひお子さんに見せてあげてください。
きっとお子さんは、「学ぶって楽しい」「がんばるって心地いい」と感じながら、大きく育っていくはずです。
応援しています。
続きはぜひ書籍でご覧ください。
※本記事は、『忙しい親子でも「算数に強い子」に変わるおうちメソッド』<著:柴田 希世美/実務教育出版>より抜粋・再編集して作成しました。
