育児 育児
2022年10月21日 14:05 更新

自宅のドア、エレベーター、電車、車のパワーウインドウ……子どもの「挟まれ事故」 救急集中治療医と小児科医が教える予防策

千葉大学発医療スタートアップ企業「Smart119」はこのほど、子どもの「挟まれ事故」についてのイラストレーションを一般公開しました。

画像は(株)Smart119 提供

子どもの「挟まれ事故」に気をつけよう

子どもは手が小さく、しかも好奇心が旺盛なため、「どうしてそんな狭いところに?」と驚くような場所や隙間に手を伸ばしてしまうことがあります。

ドアもその一つで、不意に指を挟まれて怪我をしてしまうケースが発生しています。場合によっては、骨折や指の切断など重大事故につながることがあるため、ドアの開閉時には注意が必要です。

今回は、救急集中治療医と小児科医の見地から、「挟まれ事故」から子供を守るためのポイントを、親しみやすいマンガで解説。同資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用することが可能です。

注意ポイント

◆ドア開閉時には、子どもがどこにいるか確認する。ドアのそばに子どもを近づけないよう注意する

手動ドアの蝶番(ちょうつがい)側の隙間
エレベーターのドア
電車のドア

◆自動車では、パワーウィンドウに注意

窓から顔や手を出していないか確認する
閉める前には「窓を閉めるよ。窓から離れて」と声がけをする

◆予防のために心がけたいこと

エレベーターやエスカレーターのそばでは遊ばせない
ドアに挟まれたら危険であることを教える
指はさみ防止グッズなどを利用する

救急集中治療医と小児科医が解説する「挟まれ事故」から子どもを守るためのポイント

子供は好奇心が旺盛なため、動くものに興味を示してすぐに手で触ろうとします。家庭内や外出先などどこにでもあるドアもその一つで、反射的に手を伸ばして指を扉に挟んでしまう「挟まれ事故」が多発しています。中には複雑骨折や指の切断に至るケースもあるため、充分な注意が必要です。

まず、ドアの開閉時には、子供がどこにいるのかを確認し、近づけないように注意することが大切です。家庭では、ドアの蝶番(ちょうつがい)側の隙間が特に危険です。外出先では、エレベーターや電車の扉に、子供を近づけないようにしましょう。子供が思いもよらない場所へ手を伸ばしていることに気付かず、保護者がうっかりドアを閉めてしまったときに、指を挟まれたり戸袋に指先が引き込まれたりします。

自動車のドアの開閉時にも注意が必要で、スイッチ一つで操作できるパワーウィンドウにも危険が潜んでいます。停車中には、子供が窓から顔や手を出していたりします。その時に運転席のスイッチで閉めてしまうと、首や指が挟まれてしまいます。必ず子供の様子を確認し、窓から離れるよう声がけをしてから操作しましょう。また子供自身で操作ができないようにするロックスイッチの使用を推奨します。子供による誤操作を防止できます。

日常生活には、大人が想像する以上に子供にとって危険なものが潜んでいます。思いもよらない「挟まれ事故」から子供を守ることはもちろん、もし「挟まれ事故」が起きてしまったとしても、被害を最小限に食い止める工夫を心がけることが大切です。

◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119

谷口昌志
堺市立総合医療センター 集中治療科医長

◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000518.html

◆参考資料
・消費者庁
Vol.562 車のドアや窓に挟まれる事故に注意!
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20210818/

・東京消防庁
STOP!子供の「はさまれ」
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/stop/stop07.html

・政府広報オンライン
子供がパワーウインドウに挟まれる事故に注意!
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201105/4.html

◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-