
賞味期限を忘れない工夫を! 専門家が考える食品ストックの収納術
コロナ禍や防災を意識して、食品をストックしているご家庭も多いのではないでしょうか。いざというときのための備えは必要ですが、そのストックも収納場所や収納方法を決めていないと邪魔に感じたり、気がつけば賞味期限が切れていることも……。この記事では、食品のストックの収納場所や収納方法のコツをお伝えします。
こんにちは。ライフオーガナイザー®️の門傳(もんでん)奈々です。
コロナ禍や防災を意識して、「食品のストック」が増えたご家庭も多いでしょう。食品ストックはあると便利な反面、収納場所や収納方法を考える手間も生まれますよね。
また、食品をキレイに収納したことで安心してしまい、気がつけば賞味期限が切れてしまうことも。
食品のストックのポイントは「収納場所のルール」と「自分の家の適正量」。食品をストックする際のコツをお伝えします。
何からはじめればよい? 食品ストックの収納術

みなさんのご家庭に今ストックしている食品……それらの収納場所や収納方法にルールは決めてありますか?
食品ストックをスムーズに、そしてスマートにしたいと思ったとき、まずは各家庭の食品ストックのルール作りからはじめると取り組みやすいでしょう。
防災の面からも食品ストックは大切!
防災の観点からも食品ストックは大切です。
防災時や病気で外に出られないときなど、使用する場面を想像した品揃えが必要になります。自分の家庭でどのくらいのストックが必要か迷ったら、情報収集してから準備しましょう。
一例として、農水省のホームページでも災害時に備えてどのような食品をどのくらいストックしておくのがよいのかが載っています。このような情報を参考にしましょう。
食品ストックのルール作りで考えたいこと
食品ストックで大切なのは、適正な収納量を適正な場所にストックすることです。それぞれのご家庭の人数やストックできる場所の広さによって、収納量などは違ってきます。
ルール作りといっても何を決めたらいいのかわからない場合は、以下の項目をメインに考えてみてください。
・何の食品を(種類)
・どのくらい(数)
・どこに収納するか(場所)
食品ストックの収納にかけられるスペースは、各家庭で異なります。
我が家のストックはこのくらい! と適正量が決まれば、無駄にたくさんストックしてしまったり、いろんな場所に分散しすぎて忘れてしまったり……ということが減りますよ。
賞味期限を忘れないように! 収納のポイント

ご自宅に沿った収納量、収納場所が決まったら、食品をストックしていきます。
ストックの仕方は、種類ごとにしまったり、食べる頻度別に分けたりという方法があります。また、食材は寝かせて重ねるのではなく立たせて収納すると、何がどこにどのくらいあるのかわかりやすくなります。
賞味期限が気になる方は、賞味期限が短いものを手前、もしくは取り出しやすい場所に収納するのがオススメ!
賞味期限を忘れないための工夫

食品ストックでもっとも大変なのが、賞味期限の管理。そのため、賞味期限が見えやすいように配置したり、大きめのシールに書いて貼ったりなどの工夫をしています。
段ボールごと収納している水やジュースのボトルは、段ボールの全ての側面に賞味期限を書き込んでおきます。こうすることで、どの面を前向きにおいても賞味期限を確認しやすくなりますよ。
【実例】我が家の食品ストックの方法・考え方
長期保存するものとローリングストックで場所を変える

我が家の食品ストックは、長期保存するものとローリングストックするものでそれぞれ以下のように分けて収納しています。
・長期保存する食品はクローゼット内に収納
・ローリングストックする食品は、キッチンの引き出しに収納
こうしておくことで、消費期限の管理が楽になったと感じています。
家族が好む味のものをストックする

長期保存用の食品は、長期の保存が可能なためにわざわざ開けて食べることはありません。備蓄しやすいのは長期保存が可能な食品ですが、いざ災害時にストレスのある状況で食べ慣れない味の食品を食べるのは、ストレスを増やしてしまう可能性も考えられます。
ですから、家族が食べ慣れている味のものをストックしながら、消費するようにしています。
水は段ボールごと保管

ストックするのに場所を取るのが水です。重さもあるため、段ボールごと保管すると持ち運ぶのが大変です。
しかし、我が家ではあえて段ボールごと水を収納しています。一度は段ボールから出して、1本ごとバラバラに空いているスペースに収納していました。そのとき大変だったのが賞味期限の管理です。
水の賞味期限の表示はフタ部分に小さな文字で記載されているため、1本1本確認するのが面倒でした。その面倒が嫌で結局、段ボールごと収納する方法に落ち着きました。
まとめ
防災時や病気になったときの助けとなってくれる食品ストック。不安感に駆られてつい多めにストックしたくなりますが、消費せずに期限切れになってしまっては、本末転倒です。
普段の暮らしでどのくらいの量を消費しているのかを確認し、適正な量を収納するようにしましょう。