【ママ調査】マタニティマークをつける? つけない? 先輩ママのエピソード12選 #プレママ1年生
マタニティマークは、自身の妊娠を周囲に知らせるためのマークです。2006年に厚生労働省が発表し、現在は社会的認知も進みました。ただ、同時に困った問題も起きています。マタニティマークをつけるか、つけないか、悩んでいるプレママさんに向けて、先輩ママの意見やエピソードをまとめました。
あなたが妊娠中に外出する際、バッグなどにマタニティマークをつけていましたか?(つけていますか?)
マタニティマークをいつもつけていた(つけている)人は約38%でした。「たまにつけている(つけていた)」という人も合わせると、マタニティマークを使用した経験のある人は約64%にのぼります。誰からも見えるようにオープンにしている人、バッグの持ち手につけて内側に入れている人など、つけ方はさまざまです。
一方で、持っているけれどつけていない人も約26%いました。
つける理由、あえてつけない理由を先輩ママのエピソードから紐解いてみましょう。
もしものときに備えて
●何かあったときに、ほかの人に妊婦ということを気づいてもらうためにつけていた。(29歳/金融・証券/専門職)
●妊娠初期など見た目ではわからないときなど、つけたほうが何かあったときの指標になるのではないかなと思います。(46歳/食品・飲料/事務系専門職)
●つけていることによって出先で事故にあったときなどに妊婦であることがわかるから、なるべくつけたほうがいいと思う。(32歳/食品・飲料/技術職)
つけている理由の多くに、「緊急事態に備えて」という意見がありました。たとえば、通勤中に貧血で倒れたり、事故に巻き込まれたりしたときに、妊婦だとわかれば救急隊の処置も変わってきます。お腹が目立たない妊娠初期は、特に重要ですね。
マタニティマークはキーホルダーになったものが有名ですが、デザインをダウンロードすれば自由に使うことができます。自分好みのアイテムを作って持っておくことも可能です。
親切がうれしかった
●外食して満席で待っていたとき、マークを見た子連れのママさんが席を譲ってくれた。先に案内された際、そのママさんに再度お礼を伝えたら、「お身体に気をつけて」と優しいお言葉をかけていただいてうれしかった。(36歳/医療・福祉/専門職)
●パッと見ただけではわからない位置にマタニティマークをつけていたが、気づいた方がすぐに席を譲ってくれようとして下さり、とても親切にしていただいたことがある。(33歳/学校・教育関連/営業職)
●妊娠初期はお腹が目立たないこともあり、体調が悪くても公共交通機関の座席を譲ってくれたりとまわりの方々が優しかった。(28歳/医療・福祉/専門職)
マタニティマークをつけていることで、心温まる体験をした人が大勢います。電車やバスで席を譲ってくれたり、トイレの順番を先にしてくれたり、いたわってもらえることはとてもありがたいですね。
「妊娠は病気じゃない」という考えの人もいますが、その言葉の裏側には「妊娠の体調不良は病気ではないため、薬を飲んで治すことはできない」という、妊婦さんをいたわるよう促す人が含まれていることも確か。妊娠中は体調の変化も大きく、普段よりつらいことは事実です。
同じようにマタニティマークをつけている人を見つけて、心の中で「お互いがんばりましょう」とエールを送った人も多いのではないでしょうか。
逆に不安だった
●つけていると、妊婦に批判的な人に逆に攻撃されそうで怖いと感じていました。(41歳/医療・福祉/専門職)
●席を譲ってくれる人もいれば露骨に舌打ちしてくる人もいるので、マークをつけるかどうか非常に悩んだ。(36歳/学校・教育関連/事務系専門職)
●マタニティマークをつけていた女性が嫌がらせをされるニュースが頻繁にあったので、怖くてつけられなかった。(39歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
マタニティマークが社会に浸透するにつれ、困った問題も起こるようになりました。妊婦さんだとわかると、あえて嫌がらせをするような人も出てきたのです。そのため、マタニティマークをつけることに躊躇する妊婦さんもいました。
心無い人はほんの一部ですが、その一部の悪意に触れることで心身ともにダメージを受けてしまいます。大混雑の通勤電車やエレベーターなど、人がイライラしやすい環境をなるべく避けて過ごすなど、自衛も検討してみましょう。
気兼ねしてしまった
●不妊に悩んでいたときがあり、マタニティマークを見ると嫌な気持ちになっていたので、自分が妊娠したときはつけなかった。(42歳/医療・福祉/専門職)
●遠慮されるのが逆に迷惑で、つけていなかったです。(36歳/電力・ガス・石油/事務系専門職)
●マークをつけていると、電車で譲ってくれる人がいて申し訳なく思う。(38歳/学校・教育関連/専門職)
妊娠中も比較的体調がよく、元気に過ごしている妊婦さんや真面目な妊婦さんほど、周囲に気兼ねしてしまうようです。
周囲が妊婦さんをいたわってくれるのは、「お腹の赤ちゃんのため」と思いましょう。親切にした人も、うれしい気持ちになっています。
本来なら、妊婦さんも妊婦さんを気遣ってくれる人も、こういう気兼ねをしなくてもいい社会になるのが望ましいですね。
まとめ
マタニティマークは、自治体の窓口で母子手帳とともに配られることが多いようです。そのほかにも、駅や空港の窓口などでもらうこともできますし、ベビー雑誌の付録としてついてくることもありますよね。デザインは改変しないことを前提に自由に使用できますので、厚生労働省のホームページからダウンロードして、オリジナルグッズを作ってもよいでしょう。
妊娠がわかりにくい初期の段階では、いざというときのために持っておくと安心ですね。自分と赤ちゃんを守るためには、しっかりアピールすることも必要なのかもしれません。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2022年12月3日~5日
調査人数:126人(22歳~40代までのママ)
(マイナビ子育て編集部)