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2023年02月24日 14:31 更新

【ママ調査】やっぱり行ったほうがいい? 先輩ママに聞いた「妊娠中の歯科健診」エピソード #プレママ1年生

「妊娠中・出産後は歯のトラブルが多い」と聞いたことはありませんか? 妊娠によるホルモンの変化が口腔環境にも影響し、虫歯や歯周病のリスクが高まると考えられています。そのため、妊娠前に虫歯がなかった人でも、妊娠中は歯科健診を受けておくといいでしょう。今回は先輩ママたちの歯科健診にまつわるエピソードをご紹介します。

妊娠中、歯科健診を受けましたか?

妊娠中、歯科健診を受けましたか?

妊娠中に歯科健診を受けた人は67%でした。妊婦健診に加えて歯科健診も…となると少し面倒に感じてしまいますが、半数以上の人が受けているんですね。

では、先輩ママたちが体験した歯科健診エピソードをご紹介します。

行きたかったけど……

●つわりがひどくて受けなかった。(39歳/医療・福祉/専門職)

●つわりが酷く妊娠後期くらいまで気持ちが悪く、つわりが終わったころにはお腹が重くて行けなかった。(38歳/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)

歯科健診の必要性を理解していても、身体の不調でどうしても健診を受けられなかった、という人もいました。特につわりがある人は大変です。口のなかに器具などが入りますし、歯科特有のにおいが苦手で気分が悪くなる人もいるようです。また、つわりがおさまってきても、お腹が大きくなると仰向けの姿勢がリスクになることも。

妊婦さんの歯科治療に関して、日本小児歯科学会HPでは以下のように記載されています。
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安定期(16~27週)であれば簡単な手術や処置は可能です。治療せずに感染や疼痛をそのままにしておくほうが、妊婦に与える影響は大きいと考えられます。なお、妊娠前期は奇形を発生させる可能性があるので、応急処置のみにしましょう。また妊娠後期(28週~)では、急激に血圧が低下する仰臥位性低血圧症候群を引き起こすことがあるので体調に合わせ、緊急性がない場合は無理せず産後に行うことも考えましょう。
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日本小児歯科学会「子どもたちの口と歯の質問箱」より

タイミングを見極めて、健診そして治療を受けたいですね。

しっかり処置できた!

●虫歯があるとお腹の赤ちゃんに悪影響があると産婦人科の先生に言われたため、歯科健診を3ヶ月に1回受けてしっかりとチェックしてもらいました。(35歳/金融・証券/事務系専門職)

●つわりが落ち着いた頃に受診した。(30歳/小売店/販売職・サービス系)

定期的に歯科医に通院したり、妊娠中に治療が完了するなど、しっかりケアしていたママもいました。

なお、歯周病を合併している妊婦さんは早産、胎児発育不全、妊娠高血圧腎症のリスクが高いとされています[*1]。

歯科健診では、正しいブラッシングの仕方についてアドバイスをしてくれます。歯や口腔環境に異常がなくとも、正しいブラッシングはもちろん、デンタルフロスを使用するなどして、妊娠前以上にセルフケアを心掛けてくださいね。

[*1]産婦人科 診療ガイドライン 産科編2020 p288「CQ505 妊婦・授乳婦のう歯・歯周病に対する注意点は?」

ちょっと大変だった

●生まれるとなかなか歯医者も通えなくなると思い、歯科健診を受けましたがお腹が少し苦しかったです。虫歯が少しあり通うことになりました。(45歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

●虫歯がたくさん見つかって焦りました。(41歳/医療・福祉/専門職)

先輩ママたちによると、妊娠中の歯科健診は時期を問わず何かと大変だったという声も。準備も含めて歯医者さんに行くのは面倒なこともありますが、口腔環境をきちんと確認しておく意味でも、受けておきたいですね。

制度をよく調べておこう!

●妊婦歯科健診は区の福利厚生で無料だが、治療には料金がかかり、別の日にちでしか施術できないので、無駄足に感じた。(女性/30歳/金融・証券/事務系専門職)

●自分の自治区の妊婦用無料歯科健診だと、健診と同日に治療を受けることができないと初めて知りました。(女性/40歳/情報・IT/技術職)

妊婦歯科健診については、住んでいる自治体の制度をよく調べておきましょう。歯科健診の助成制度は自治体によって異なり、細かなルールがあるので確認してみてください。また、健診後に治療が必要となれば、基本的に保険診療で自己負担となります。

まとめ

先輩ママたちのうち、妊娠中に歯科健診に行った人は約6割という結果になりました。コメントを見ていると、しっかり治療してもらった人がいる一方、つわりがひどくて行けなかった人、お腹が大きくて大変だった人、治療を一時中断した人がいたりと、みなさん苦労した様子が伺えます。

妊娠中は口腔環境が悪化しやすい時期。その結果、歯周病により妊娠の経過や赤ちゃんへ悪影響を及ぼすこともあります。また、産後にいざ歯医者さんに行こうとしても、赤ちゃんのお世話で自分のことはどうしても後回しになりがち。

今現在歯のトラブルを感じていない場合でも、体調が安定したなと思ったら、妊娠中のうちにぜひ歯科健診を受けるようにしましょう。

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【医師監修】妊婦は虫歯になりやすい?妊娠中、虫歯や親知らずの治療はどうする?
https://kosodate.mynavi.jp/articles/7656

マイナビ子育て調べ
調査日時:2022年12月3日~5日
調査人数:126人(22歳~40代までのママ)

(マイナビ子育て編集部)

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