共働き夫婦 共働き夫婦
2023年09月29日 10:32 更新

共働き夫婦の1日スケジュール KADOKAWA Connected 佐藤正彦さんの場合(後編)

共働き夫婦にとって仕事と家事・育児の両立は悩みの種。朝起きてから寝るまで分刻みのスケジュールで息つく暇もないのでは? そこで、夫婦の家事分担や子育ての工夫など、忙しい毎日を乗り切るコツを実践しているパパに、お話を聞きました。

共働き夫婦の1日スケジュールとは?

家事・育児・仕事と、目まぐるしい日々を送る共働き夫婦。毎日繰り広げられる分刻みのスケジュールのなか、「こんなに忙しいのは自分たちだけ?」「みんなは毎日をどうのりきっているの?」と疑問を持つママやパパに向けて、共働き夫婦の1日のタイムスケジュールをうかがうこの企画。

第18回となる今回は、KADOKAWA Connectedで情報セキュリティコンサルタントとして働くパパのタイムスケジュールを前編・後編にわたりインタビュー。後編では夜のタイムスケジュールと夫婦の家事分担についてうかがいました。

取材にご協力いただいた方

KADOKAWA Connected EUC&CyberSecurity部Sec&Govサービス課 佐藤正彦さん(37歳)

2023年1月にKADOKAWA Connectedに入社。情報セキュリティコンサルタントとして、ガバナンス強化やロードマップ策定、情報セキュリティマネジメントシステムの構築などを行う。現在はフルリモートで働いている。プライベートでは2021年7月に女の子が誕生。一児のパパ。

夜のタイムスケジュール

食器は溜めないですぐに片づける

――保育園のお迎えはパパの担当ですか。

佐藤さん はい! 妻は朝に娘を送っていくぶん、始業時間が少し遅くなるので、就業時間を延ばして勤務時間を調整しているんです。だから、迎えは私が行って、バランスを取るようにしています。私が迎えに行っている間に妻は夕飯の準備を進めます。

――保育園の急な呼び出しや早退はどのように対応していますか。

佐藤さん これも決めごとはなくて、お互いのオンラインミーティング次第ですね。そのときミーティングが入ってないほうか、仕事の内容次第ですぐに行けるほうが迎えに行っています。私が迎えに行くことも多いですね。

――翌日の保育園の準備はどうしていますか?

佐藤さん その日に使ったものの片づけは、帰ってすぐに私がやって、翌日の準備は妻が担当しています。寝る前にやる場合もありますし、翌日の朝にやる場合もありますね。夕飯はだいたい18時半くらいにみんなで食べます。食器は食べ終わったものからどんどん洗っていきます。

――その都度洗うんですか?

佐藤さん 妻と私が片づけ担当と娘にご飯を食べさせる担当で分かれています。私がちょっとせっかちなのかもしれませんが、食べ終わった食器が手元に置きっぱなしになっている必要性はあまりないかなと思っていて。娘もだいぶ自分で食べられるようになってきたので、空いた食器はすぐに片づけちゃいます。効率重視ですね!

お風呂が終わったらパパとの遊び時間!

――お風呂はどうしていますか?

佐藤さん だいたい私が入れています。お風呂から上がったら娘を妻にお願いして、着替えや保湿などを任せています。私が上がったら、娘との遊びタイムです。その間に妻がお風呂に入って、私は娘が寝るまで一緒に遊んでいます。

――一連の流れをうまく進めるために工夫していることはありますか。

佐藤さん 流れはだいたい毎日決まっているので、今のところはスムーズな日が多いですね。うまくいかない日はあまりないですが、もし何かあっても夫婦間で相談して、その場でどうするか決めています。

――うまく回っている印象です。

佐藤さん そうですね。妻もそう思っているといいなと思っています(笑)。娘との遊びタイムでは、娘が好きな動画を見ることが多いです。あるキャラクターのダンス動画が大好きでよく見ていたら、そのダンスを男性アイドルグループが踊っている動画があったんです。それを見てから、キャラクターよりもそのアイドルのお兄さんたちが好きになりました(笑)。

――かわいいですね! 娘さんも踊るんですか。

佐藤さん アイドルの動画を見たいときは、手をふりふりして踊りながら「動画を見たいアピール」をしてくれるときがとてもかわいいです。でも、いざ動画が始まると、一切動かずに真剣に見ています(笑)。だから、最近はそのアイドルの動画を見たり、アニメを見たり。あとは、おもちゃで遊んだり、本を読んだりしています。

1人でできることも増えてきた娘さん。休日は家族でお出かけをするのが佐藤さんの至福のとき!

寝かしつけはパパorママor2人で担当!

――1人遊びはしてくれますか。

佐藤さん 今は1人で遊んでいても、すぐにパパやママのところにくることが多いですね。かわいいと思う瞬間が8割、大変だなと感じるのは2割くらいでしょうか。娘は「無限絵本を読んで攻撃」をするときがあります(笑)。絵本を1冊読んで、終わったと思ったらまた持ってきて、無限ループ……というような。かわいいけど毎回は大変ですよね。1日1冊読むというようなことは決めていなくて、娘が読みたいときに読むようにしています。全く読まない日もありますね。

――寝かしつけはどうですか。

佐藤さん 一緒に遊んでいるときに眠くなってしまった場合は、そのまま私が寝かしつけますね。妻がお風呂を上がるまでに寝ない場合は、妻が寝かしつけます。あとは、妻が寝かしつけに行ったと思ったら、娘がむくって起きてきて「まだパパと遊ぶ!」と言い出すとか。いろんなパターンがあります。

――お子さんはだいたい何時くらいに寝ていますか。

佐藤さん 21時くらいまでには眠くなってきてすんなり寝るときと、22時くらいまで粘るときがありますね。全員一緒でないと寝ないときもあって、そういうときはみんなで一緒に寝ます。

――ありますよね。パパとママとみんなで一緒に寝たいというとき。

佐藤さん あとは保育園で昼寝しすぎた日は結構元気で、なかなか寝ないですね(笑)。3時間くらい昼寝しているときもあるんですよ。夜になかなか寝ないと、どうしても私も妻も自分の時間が減ってしまうので、それが続くと、ちょっとつらいときはあります。かわいいんですけどね……!

成長にともなう変化が大変。だけど、楽しい!

――育児に楽しさを感じるのはどんなときですか。

佐藤さん まずはとにかく、子どもがかわいいこと! あとは子どもが新しいことを覚えてくると、驚きと楽しさが感じられますね。最近は、娘が言い訳をするようになってきて(笑)。とても元気に遊んでいるときに「じゃあ、そろそろ歯を磨こうね」って歯ブラシを持っていくと、急に指を吸い始めてゴロンと寝転がるんです。

――歯磨きは嫌なんですね。

佐藤さん そう。「今は眠いから歯磨きは無理です」と(笑)。そういう察知力って、2歳でもう身についてくるんだと思って。面白いですよね。でも、やるべきことには変わりないので「寝るなら磨こうね~」って逆に言い聞かせています(笑)。

――そうですよね(笑)。育児に大変さを感じるときはありますか。

佐藤さん イヤイヤ期はやっぱり大変ですよね。何をするにしても、とても時間がかかって。今は遊び方によっては大変かもしれません。水遊びが好きなので、ベランダでずっと水を出しているとか、ひたすら観葉植物に水をあげ続けるとか。

――自分でやりたいんですよね。

佐藤さん そうなんです。自分でやりたいことがだんだん増えてきました。この間、日焼け止めを勝手に塗っていて、気づいたら娘の顔が真っ白になっていました(笑)。もうべっちゃべちゃに塗りたくっていて。その瞬間は大変でした。

――大人が塗るところなんかを意外とよく見ているものですよね。

佐藤さん 自分でも塗ってみたかったんでしょうね。目に入っていないかなとか心配にはなりますが、基本的には危険が及ばないことであれば、やりたいことはできるだけ邪魔しないほうがいいかなと思っています。

娘さんはなんでも「自分でやってみたい!」と思うことが増えてきました。「日々成長を実感できることが楽しい」と佐藤さん。

自分たちに合う環境を整えて余裕を生み出す

――夫婦の家事分担はいかがですか?

佐藤さん 家事の分担を考えるにあたって、まずは家事を含めて自分たちの負担をどれだけ減らせるか、効率的な生活スタイルを考えることが大事だと思っています。減らしたうえで、家事の分担は妻のほうが多いです。床掃除はお掃除ロボットで、細かいところはダスキンのモップをレンタルしていてサッと拭くくらいなので、掃除の負担はかなり減らせています。それから、洗濯はドラム式の全自動ですが、外干し派なので乾燥機は使わずに、どちらかの手が空いているときに干したり畳んだりしています。

――お子さんが生まれてから購入して便利だったものやよかったものはありますか。

佐藤さん おすすめはお掃除ロボットです。床掃除の負担をかなり減らせます。逆に、食洗機は実はあまり使っていないんです、わが家の場合は私がすぐに片づけてしまうので。皿洗いは喋りながらできる“ながら作業”なので、食洗機はなくてもよかったような気がしています。時短や効率という点で効果は薄かったです。

――なるほど。普段の買い物はどうしていますか。

佐藤さん 食料品はその都度スーパーで購入していますが、飲料水や子どものおむつ、シャンプーなど、生活の中で利用が決まっている消耗品は、可能な限りAmazonの定期便を利用しています。できるだけ「買う物を考えること」や「買い物に行く」というアクションをなくしたいので。

――お互いの息抜きはどのようにしていますか。

佐藤さん 子どもが寝たあとは基本的に自由時間になっているので、妻はおそらくそのタイミングが平日の息抜きになっているかと思います。私はそのまま寝てしまうことが多いですね。休日に1人時間がほしいときは、どちらかが子どもを見て、1人で外に出かけます。お互いに快く送り出すようにしていますね。

――共働きで家事と育児を両立するために意識していることはありますか。

佐藤さん 共働きでは、お互いに余裕がなくなるとすべてが滞ってしまうと思うんです。だから、余裕を生み出すためにはどうしたらいいかをよく考えています。具体的には、お掃除ロボットを購入して掃除の手間を省いていることもそうですし、自宅を購入するときはスーパーの近くであることも大事な条件にしました。より効率的にすごすために、生活のスタイルを構築すること。それが家庭の余裕にもつながっていると思います。

(取材・文:宮本貴世、 撮影:佐藤登志雄、佐藤正彦さん、イラスト:ぺぷり/マイナビ子育て編集部)

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