裸眼視力1.0未満の小学生は4割近くに!視力が低い子どもはデジタルデバイスの接触時間が長い傾向に
ロート製薬は、6月10日の「こどもの目の日」を機に「小学生の目」に関するアンケート調査を実施しました。
大多数の親が、子どもの目を健康に保つ対策をしていない!?
同社ではこのほど、6月10日の「こどもの目の日」※を前に、子どもの目の健康に対する意識を高めることを目的として「こどもの目の白書2024」を公開。同白書は、子どもの目に関する調査結果や健やかな目を保つためのケア方法をまとめたもので今後、毎年公開する予定です。
今回の「こどもの目の白書2024」では、「小学生の目」に関するアンケート調査を実施。大多数の親が子どもの目を健康に保つ対策をしていない現状が浮き彫りになっています。
※こどもの目の日:「はぐくもう!6歳で視力1.0」という願いを込め、日本眼科啓発会議より一般社団法人日本記念日協会を通して制定された記念日。
裸眼視力1.0未満の小学生は3人に1人以上、2割超がメガネやコンタクトを装用
小学生の子どもを持つ親に調査したところ、裸眼視力が1.0未満の小学生は36.7%でした。文部科学省の学校保健統計調査によると、裸眼視力が1.0未満の子どもは、1979年度には17.91%で、2022年度には37.88%と、2倍以上に増えています。
また、メガネやコンタクトレンズを装用している割合は21.8%で、およそ5人に1人がメガネやコンタクトレンズを使いながら生活していることがわかりました。
メガネやコンタクトレンズ装用の理由は、「近視」が1位で、7割超という結果になりました。
視力低下で6割以上が「授業で黒板が見えにくい」など生活に影響
裸眼視力が1.0未満の小学生に対して生活への影響を聞いてみたところ、「授業中に黒板が見えにくい」「目が疲れる」「姿勢が悪くなる」など、61.6%の子が学校生活を中心に何かしらの生活への影響があると回答。中には「通学中に車や人が見えにくい」といった危険を感じる回答もありました。
一方で、このアンケート調査を通して、子どもが感じている生活への影響のうち、把握していないものがあった親は55.2%と半数以上にのぼりました。
特に親の目の届かない学校にいる間の勉強しにくさ、運動や遊びにくさ、健康への影響に親が気づいていないケースもあるようです。
視力が低い子どもはデジタルデバイスの接触時間が長い傾向に
裸眼視力1.0未満の小学生の親に対して、裸眼視力が低下した理由として考えられるものを聞いたところ、1位は「デジタルデバイス(スマホやPC、タブレットなど)への接触時間の長さ」52.7%でした。
実際に、裸眼視力が低い子どもはデジタルデバイスへの接触時間が長い傾向があることがわかりました。裸眼視力が0.2以下の子どもは、デジタルデバイスの一日の接触時間が平均95.6分。一方、裸眼視力が1.0以上の子どもの接触時間は平均73.7分で、その差は20分以上あります。
逆に、裸眼視力が高い子どもは屋外活動(外遊びやスポーツなど)の時間が長い傾向があることも明らかになりました。裸眼視力が1.0以上の子どもは、一日の屋外活動の時間が平均72.3分、裸眼視力が0.2未満の子どもの屋外活動時間は平均49.2分で、こちらも20分以上の差が出ています。
子どもの健やかな目のために対策している小学生の親はわずか2割に
小学生の子どもの目の健康のために対策をしている親は、21.2%にとどまり、78.8%は対策をしていないことがわかりました。
対策の内容は1位「十分な睡眠を促す」42.9%、2位「適切な明るさの照明」39.6%、3位「デジタルデバイスへの接触時間の管理」38.2%という結果になりました。
裸眼視力1.0未満の小学生が増加し、それによってさまざまな生活への影響が出ている一方で、子どもの健やかな目を保つために十分な対策がされていない現状が明らかになっています。
【調査概要】
調査対象:小学生の子どもを持つ親1,000名
調査方法:インターネット調査
・「裸眼視力が1.0未満の小学生の生活への影響」については、小学生本人の回答を親が代理回答
・上記以外は親が回答
調査機関:自社調査
調査期間:2024年5月17日(金)〜5月19日(日)
※調査結果の数値は小数点以下を適宜四捨五入して表示しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合があります。
※視力低下における原因は様々ありますが、特定の原因に絞って質問した調査ではありません。
ロート製薬
https://www.rohto.co.jp/
(マイナビ子育て編集部)