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2025年12月26日 11:01 更新

見守りカメラから入浴剤まで!【マザーズセレクション大賞2025】選出商品の誕生の背景にある「子どもとの時間を楽しく」という想い

子育て期のママ・パパによる投票で選出される「第17回 マザーズセレクション大賞 2025」の受賞発表会が、12月3日に行われました。「使ってよかった」「リピートしている」などの生の声のみで選出された、ママ・パパの2025年のベストバイを紹介します。

子育て中、「これ、いいな」と手に取った商品や気になったサービスに、こんな冠がついていることはないでしょうか。

<マザーズセレクション大賞>

主催するのは、ベストマザー賞を主催していることでも知られる「一般社団法人日本マザーズ協会」。

2009年よりスタートしたこの賞は、全国の複合型商業施設やオンライン上にて育児期のママ・パパの投票を募り集計され、その得票結果のみで選出されるという、まさにママ・パパの生の声が反映されたもの。先輩ママ・パパが選んだ魅力的な商品やサービスが、次世代の消費者へ伝わることーーそれが同賞の意義だといいます。

今年も1年かけて投票を収集していた同賞ですが、ついに大賞に選出された30商品・サービスが決定! 12月3日、東京・浜離宮朝日ホールにて行われた「2025マザーズセレクション大賞」受賞発表会にお邪魔してきました。

【概要】
調査投票数:のべ23,771票
投票期間:2024年9月1日~2025年8月31日
投票方法:イベント会場、協会公式サイト、連携・消費者団体リンク、健康保険組合から産後ママにお届けの媒体社メルマガ・SNSからの投票、SNS経由、子育てEWBサイト投票、インフィード型告知からの投票、ネットリサーチアンケート、顧問・大使のSNS経由、等(複数回答可能なアンケート方式)
授賞式には、同協会の特別顧問を務める蓮舫参議院議員がコメントを寄せ、ゲストとして元バドミントン選手でリオ五輪金メダリストの髙橋礼華さんが登壇した。

インターネットショッピングモール『楽天市場』/楽天グループ株式会社

とにかく日々時間の捻出が難しい共働き家庭にとって、ネットショッピングほど重宝するものはありません。なかでも『楽天市場』は育児中のママに特化した「楽天ママ割」があり、メンバーシップ登録するとさまざまな特典が受けられるというサービスがあるのです。

コマース&マーケティングカンパニー マーケットプレイス事業 アカウントイノベーションオフィス シニア・マネージャー 中本芳樹さん

メンバー限定のポイントキャンペーン、子育て用品などのお得な限定クーポン、そして毎月抽選で当たるサンプルボックスなどなど、うれしいキャンペーンが開催されており、ユーザーからの「ポイントがざくざく溜まって家計が助かる」とうれしい声も届いているといいます。

左から、髙橋礼華さん、中本さん、同社社員

中本さん自身も2人の娘を育てるパパの顔を持ち、「妻が身重のときや産後間もないとき、買い物に行くことが難しかった。そのとき、隙間時間にスマホで自宅から好きなものが買えて翌日届く、ということに助けられた」と実感を込めて話していました。

ベビーモニター/ベビーカメラ/パナソニック株式会社

2023年から3年連続の受賞となった「ベビーモニター/ベビーカメラ」は、子どもを寝かしつけたあとで家事や仕事で忙しいママ・パパに少しでも心のゆとりと笑顔を届けたいーーそんなコンセプトの元に開発された商品です。光や音で赤ちゃんの様子や室温の変動をキャッチし知らせる機能が搭載され、忙しいママ・パパの安心材料となっているのです。

なによりありがたいのが、カメラとモニターがすでにペアリング済みだという点。機械や設定が苦手な人でも簡単に使える仕様が、選出理由のひとつとなったのではないでしょうか。

コミュニケーションネットワーク事業部 国内マーケティング部 商品課 松浦美佐子さん

さらにベビーカメラは、子どもの記録を残して家族にシェアすることも可能。「タイムラプス」機能もあり、録画した赤ちゃんの動きを短時間にまとめて楽しむこともできます。同社の松浦さんは「忙しい日々のお手伝いアイテムのひとつとして、利用してほしい」と話していました。

キュレル 潤浸保湿 フェイスケアシリーズ/花王株式会社

ブランド誕生から26年、皮膚科学研究に基づいたセラミドケアにこだわり、現在は100を超えるアイテムをラインナップしているという「キュレル」。そんななか今回選出された「浸潤保湿 フェイスケアシリーズ」は、潤い成分が肌の角質まで深く浸透し、ふっくらと吸いつくような素肌へ導きます。

化粧品事業部 マステージブランド ビジネスグループ キュレル 堤梨香子さん

性別、年齢問わず乾燥性敏感肌の悩みすべてに答えるために日々開発・研究している同社ですが、育児家庭に向けた取り組みも行っています。

左から、髙橋さん、堤さん

キュレル愛用者のオンライン座談会や、赤ちゃん向けのスキンケア講座も開催しており、子どもに向けたお肌のお手入れの方法も積極的に情報発信しているそう。スキンケアアイテムを家族全員で共有できることも、選出された大きな理由といえるでしょう。

ベビーダノン、プチダノン/ダノンジャパン株式会社

「ベビーダノン/プチダノン」は、離乳食期の子どもの栄養バランスに貢献できるよう、カルシウムとビタミンD、鉄分、タンパク質を含んだヨーグルト。子育て経験者なら誰もがお世話になったことがあるのではないでしょうか。

「ベビーダノン」は生後6ヶ月〜、「プチダノン」は1歳〜、と、それぞれの年齢に合わせた違いがあります。「ベビー」は「子どもの初めてのヨーグルト」としてプレーンで、「プチ」は果物のおいしい果実を使い子どもが飽きないラインナップになっています。

マーケティング部 シニアスペシャリスト 牧瀬弾さん

同社の牧瀬さんは、離乳食期の準備の大変さについて、「せっかく準備しても食べてくれなかったり、悩みがつきないと思う」と保護者に寄り添いながら、「そういったお子さまでも美味しく食べていただけるように美味しさにこだわって開発している」と自信を見せるのでした。

アサヒドライゼロ、アサヒゼロ、ビアリー/アサヒビール株式会社

授乳中でお酒を飲むことができないけれど、気分だけでも味わいたい。そんなときに重宝する「アサヒドライゼロ」と「アサヒゼロ」。前者は最もビールに近い味を目指しヒットしたノンアルコール飲料で、後者は国産麦芽を使用し、「濃厚なビールを醸造してから、アルコール分を取り除き、通常の倍以上のうまみ成分を残す」製法でアルコール0%を実現した商品です。

マーケティング本部 スマドリマーケティング部 副主任 塩島諒久さん

そして「ビアリー」はアルコール0.5%の微アルコール飲料。ビール特有の麦のうまみとコクを実現しました。

アサヒでは、「飲む人も飲まない人も楽しく」をキャッチコピーとした「スマートドリンキング」を提唱中。

左から、髙橋さん、塩島さん

全国でプロモーションを仕掛けることで、広くママ・パパに周知されているといい、同社の塩島さんは「さまざまなシーンで、自由に自分らしく楽しめるママ・パパたちを応援していく商品を作っていきたい」と意気込むのでした。

ママ&キッズ ナチュラルマーククリーム/株式会社ナチュラルサイエンス

妊娠期、敏感になる肌に特化した商品を展開する「ママ&キッズ」シリーズ。今回選出された「ナチュラルマーククリーム」は、乾燥肌のボディケア&妊娠中のボディケアに効果的なアイテムです。

助産師と先輩ママの協力により生まれたというボディ用クリームは、心地よいテクスチャーで、塗るだけでマッサージ不要の手軽な使い心地。

企画部 高橋香奈枝さん

肌を柔らかくし、ハリを与える成分をたっぷり配合している上、最後まで新鮮に使える「フレッシュインナーボトル方式」の容器を採用しており、「妊婦さんのために、徹底的に低刺激にこだわって作られた専用ボディクリーム」といえます。

ハンバーガーショップ「モスバーガー」/株式会社モスフードサービス

1号店が誕生したのは1972年。以来、国内約1300店舗、アジアを中心に世界で約300店舗を展開する日本生まれのハンバーガーチェーン「モスバーガー」。

「モスバーガー」のこだわりは、パティから生野菜にいたるまで国産食材を使用していることです。

FC事業企画部 部長 石原洋次さん

生野菜は全国3000件の農家から仕入れ毎日店で仕込みむこだわりっぷり。そして子どもが楽しめる「ワイワイセット」は、8大アレルゲン食材に配慮して作られるなど、安心・安全面に多くのユーザーが信頼を寄せています。

石原さん

昨年からは、子育て世代の応援プロジェクト『こどモスプロジェクト』を400店舗で導入中。ハンバーガー作りを通した食育体験や、注文ができたらシールをもらえる企画、離乳食のあたためや白湯の提供など、赤ちゃんに優しい取り組みも。子育て家庭からの支持はますます厚くなりそうです。

ミノン薬用保湿入浴剤/第一三共ヘルスケア株式会社

1973年、まだ一般的ではなかった「敏感肌」という概念をすくい上げ、敏感肌用の石鹸として生まれた「ミノン」。選出されたのは、乾燥肌を防ぐ入浴剤でした。

低刺激・弱酸性・アレルゲンを極力カット、という3つのこだわりを持ち、お湯に入れるとまるでクリームが溶けたようなしっとり感が体験できるはず。

ブランド推進本部 H&B推進部 BM第一グループブランドマネージャー 中島寛弥さん

入浴剤の最大のメリットは、お風呂上がりに保湿する余裕がなくても、お湯に入れるだけでお肌の保湿が叶えられること。同社の中島さんは「子どもと一緒に、効率的で楽しいお風呂時間になれれば」と話しました。

VOXY/トヨタ自動車株式会社

誕生したのは2001年、初代モデルから若いファミリー層に支持され大ヒットした「VOXY」は、2025年のいまも変わらずファミリー層から高い人気を誇っています。

精悍なデザインながら、「家族の楽しい時間を演出する」というコンセプト通り、ロングスライドするシートなどの快適な乗り心地、乗り降りのしやすさ、バックドアの採用、見晴らしのいい視界や安心降車システム……などなど、育児家庭をサポートする頼もしさ。

CV統括部 製品企画ZH 武田修太朗さん

同社の武田さんは「これからも幸せの量産に向けて、使いやすく安心して乗れる車として進化させていきます」と宣言してくれました。

「マー&ミー ラッテ」ベーシックライン ダメージリペアライン リンスイン/クラシエ株式会社

発売開始は2018年。「私にも子どもにもうれしい」というテーマを掲げる「マー&ミー ラッテ」シリーズが、3年連続で選出されました。

そのテーマの真意について、同社の綿引さんは「どちらかが合わせるのではなく、親子で一緒に楽しむ時間を提供するため」と解説。開発時、綿引さんのお子さまは3歳だったそうですが、「いまは小学6年生。もうなかなかバスタイムを共にできないから、大切な時間だった」と当時を振り返ります。

ホームプロダクツカンパニー ヘアケアマーケティング部 綿引志帆さん

お風呂の中は、「1日の終りに何があったのか。明日は何があるのか。語り合うかけがえのない時間」。「マー&ミー ラッテ」はそんな時間の共有をしてほしいという願いがあることを、熱い眼差しで語ってくれました。

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いかがでしたか? きっと納得の選出だったにちがいありません。すべての企業に共通する想いは、「楽しく子どもとすごしてほしい」。そんな願いの実現に向け企業努力の賜物で誕生した商品・サービスなのですから、ママ・パパが惹かれるのは当然なのかもしれません。

(取材・文=有山千春)

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