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2026年04月13日 11:31 更新

【管理栄養士執筆】そのお弁当、大丈夫? 子どもを守るお弁当の食中毒対策、準備から詰め方までしっかり解説

入園や入学、新年度が始まり、お弁当作りに挑戦するご家庭も多いでしょう。これから気温や湿度がぐんぐん上がるにあたって、気をつけたいのがお弁当の食中毒リスクです。そこで今回は、準備・調理・詰め方で気をつけるべき点や、食中毒対策に便利なグッズを紹介します。

お弁当で気をつけたい食中毒のリスクとは?

お弁当は子どもにとって楽しみな食事のひとつですが、家庭で食べる食事よりも食中毒のリスクが高まりやすい傾向があります。食中毒にならないためにも、お弁当を作る際はいつもの食事より気をつけて用意しましょう。

食中毒は、細菌やウイルスが付いた食品を口にすることで起こります。調理の途中で食品に菌が付いたり、気温や湿度が高い環境に長時間置いたりすると細菌が増殖して食中毒を引き起こしやすくなってしまうため注意が必要です。

子どものお弁当

しかしお弁当作りの基本を押さえれば、食中毒のリスクをできるだけ減らすことは可能です。ここからは、食中毒対策のために必要なお弁当の準備・調理・詰め方のポイントを順番に解説します。

【準備編】菌を持ち込まないために清潔を保つ

食中毒対策のためには「菌を持ち込まない」ための準備が大切です。調理前後は石けんを使い、指の間や爪の周りまで丁寧に手を洗いましょう。

また、まな板や包丁、菜箸、お弁当箱に菌が付着していると、菌が食材に移ってお弁当の中で増殖してしまう可能性があります。使用する容器や調理器具は、洗ったあとにしっかり乾燥させて清潔な状態にしてから使いましょう。

調理器具とお弁当箱はしっかり乾燥させることが大切
調理器具とお弁当箱はしっかり乾燥させることが大切

水分が残っている状態のお弁当箱を使用すると、持ち歩きの時間で菌が増えやすい環境になってしまいます。洗った後すぐにお弁当箱を使いたい場合は、清潔な布巾やキッチンペーパーで水気を丁寧に拭き取ってから使うとよいでしょう。

【調理編】菌を減らして広げないようにする

お弁当を作る際は中心部までしっかり加熱する、水分量の少ないおかずを選ぶ、手や指に傷がある場合は食品に直接触れないようにするなどの調理のポイントを押さえておくことも大切です。

最も大切なのは「しっかり加熱」することです。多くの食中毒菌は十分な加熱によって死滅するため、おかずは中心まで火を通すことを意識しておきましょう。半熟卵やローストビーフなど、加熱が不十分になりやすい食品は子どものお弁当では避けておくと安心です。

揚げ物もしっかり中まで火を通す
揚げ物もしっかり中まで火を通す

またお弁当のおかずは当日の朝に作るのが基本ですが、作り置きしたおかずを使う場合も必ず再加熱してから詰めましょう。

作り置きはそのまま詰めるのではなく、しっかり再加熱して
作り置きはそのまま詰めるのではなく、しっかり再加熱して

お弁当に入れるおかずは「水分量の少ないおかずを選ぶ」のもおすすめです。汁気の多いおかずは菌が繁殖しやすく、傷みやすい傾向があるので長時間持ち歩くような場合は注意が必要です。煮物や和え物を詰める場合は、水分をしっかり飛ばして調理するなどの工夫を取り入れるとよいでしょう。

<お弁当に向いているおかず>
・きんぴらごぼう
・ジャーマンポテト
・卵焼き(中までしっかり火を通す)
・揚げ物
・固ゆで卵
・焼き魚
・ハンバーグ
・照り焼きチキン
・いんげんの胡麻和え

また手や指に傷がある場合は、傷口に付着している黄色ブドウ球菌が食品に移る可能性があります。傷がある場合は使い捨て手袋を使用して「食品に直接触れない」ように調理しましょう。

【詰め方編】菌を増やさない工夫を取り入れる

お弁当箱におかずを詰める際は、菌が増えにくい環境をつくるためにも水分を持ち込まない、しっかり冷ましてから詰める、素手で触れないなどの工夫を取り入れましょう。

菌は水分がある環境で増殖しやすいため、水気をできるだけ減らして詰めることが大切です。生野菜やゆで野菜、和え物は水気をしっかり切り、キッチンペーパーで軽く押さえてから詰めるとよいでしょう。

和え物やお浸しも軽くペーパーで拭き取る
和え物やお浸しも軽くペーパーで拭き取る

果物を詰める場合は、表面の水気を拭き取る、カップなどで仕切りを作る、別容器に入れるなどの対策のがおすすめです。ソースやケチャップも別容器に入れるか1回使い切りのものを用意し、食べる直前にかけられるようにするとよいでしょう。

次にお弁当はしっかり冷ましてから詰めるのも重要です。温かいままフタをすると蒸気がこもって湿気が高まるため、菌が増えやすい状態になってしまいます。おかずから湯気が出なくなり、熱さを感じない程度まで冷めてから詰めるとよいでしょう。早く冷ましたい場合は、おかずを置いたバットの下に保冷剤を置いて冷ますなどの工夫もおすすめです。

おかずがしっかり冷めていることを確認
おかずがしっかり冷めていることを確認

またお弁当箱におかずを詰める際は、素手で直接食材に触れないこともポイントです。使い捨て手袋や清潔な菜箸を使う、おにぎりはラップ越しに握るなどの工夫を取り入れましょう。

詰める際は直接食材に触れず菜箸を使う
詰める際は直接食材に触れず菜箸を使う

食中毒対策におすすめの便利グッズ

食中毒対策グッズは「これさえあれば絶対安全」というものではありません。お弁当作りの準備や調理、詰め方の基本を押さえた上で、温度管理や接触汚染のリスクを減らすためのサポート役として活用するとよいでしょう。

お弁当の温度上昇を防ぐためには、保冷剤や保冷バッグがおすすめです。保冷剤一体型のお弁当箱や保冷機能付きランチボックスを選ぶのもよいでしょう。

おかずを素早く冷ましたいときは金属製のバットやうちわ、ハンディファンを活用するのがおすすめです。

抗菌シートはごはんの上にのせて使うことで、菌の増殖を抑える工夫として取り入れられます。またキャラ弁を作る際は、食材に直接触れずに詰めるためにもピンセットを使うのもよいでしょう。

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まとめ

子どものお弁当は、正しい知識とほんのひと手間を意識することで、食中毒のリスクをぐっと減らすことができます。すべて完璧にこなす必要はないので、まずはできることから少しずつ取り入れていくだけでもよいでしょう。

毎日のお弁当はもちろんのこと、遠足や運動会、ピクニックなど、外で食べるお弁当も子どもにとって「おいしかった」「楽しかった」と思える時間になるように、無理のない工夫を重ねながらお弁当作りを楽しんでくださいね。

(文・撮影:谷岡友梨、構成:マイナビ子育て編集部)

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