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2026年04月16日 17:31 更新

元小学校教師が教える“不登校サポート5つの心構え” 「テスト良い点だったね!」よりもやる気が持続する褒め方とは?

不登校になったわが子に対して、「このままで大丈夫なの?」「早く学校に戻してあげたい……」——子どものことを思うからこそ、親は焦りを感じてしまうこともあるでしょう。不登校の子どもを支えるうえで、まず知っておきたい心構えとは何なのでしょうか。

\不登校は、子どもが自信を取り戻すチャンスです/
「このまま不登校が続くのかな」「この子の将来は大丈夫……?」そんな不安や迷いを抱える方へ、不登校を新たな可能性へとつなげる視点をお伝えします。

書籍『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』(著:福田 遼/KADOKAWA)は、元小学校教師であり、オンラインフリースクール「コンコン」代表の福田 遼さんが、これまで培ってきた教育現場での経験や学び、実績をもとに、子どもが自信を取り戻し、幸せに生きていくためのメソッドを具体的かつわかりやすく伝えている一冊です。

今回はその中から、不登校の子どもを支えるために大切な「5つの心構え」を、一部抜粋してお届けします。

不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方,KADOKAWA

不登校サポートに向かう5つの心構え

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※画像はイメージです

さっそく、具体的な不登校サポートの内容についてお話しします、と言いたいところですが、すこしだけ足踏みする時間を許してください。具体的な方法の説明に入る前に、不登校サポート全体を通して、大事にしてほしいマインドセットをお伝えしたいんです。

これは、ふだん僕が、共に不登校の子どもたちを支える保護者のみなさんに、耳にタコができるくらいお伝えしている大事な心構えです。子育て全般を通して参考になる心構えでもあるので、ぜひみなさんに覚えてほしいと思います。

心構え1 スモールステップで

上る階段をつねに小さくするように意識してほしいと思います。

たとえば、小学生の子が「将来は英語が話せるようになりたい!」と言ったとき、最初の目標として「英検2級」を取ろうとするのは、ちょっとハードルが高すぎますよね。

いきなり高すぎるハードルに挑むと、なかなかクリアできずに、挫折してしまいやすいです。一気に大量のエネルギーを使って疲れ果ててしまうかもしれません。

そうではなく、まずは「英検5級」にチャレンジすることから始めるほうが良いですし、さらに手前に「5級の問題集で70点を取る」、その手前に「毎日1ページ英語のドリルをやる」というステップをつくることもできます。

そんなふうに、スモールステップで物事に取り組むと、「やったー!」という達成の喜びを味わえる回数がグンと増え、お子さんの中で「やってみよう」というポジティブな気持ちが継続するのです。

1日の中の5分だけ。100ページの中の1ページだけ。1文字だけだって、ひとつの「ステップ」を上ったことに変わりはありません。お子さんと一緒に、小さな一歩を喜んでいきましょう。

心構え2 好きなことから

何事も、好きなことからスタートすることを心がけましょう。得意なこと、できること、好きなことからやってみて、そこからすこしずつステップアップしていくのが、もっとも効率的なルートです。

なぜなら、好きなことや得意なことなら、物事を達成しやすいから。達成感は、「やりたい!」という前向きなやる気につながっていきます。

大人のみなさんでも、苦手なことにはなかなかモチベーションが湧きませんよね。たとえば、料理が苦手な人なら、料理を始めるまでに時間がかかったり、「どうせ上手くいかなさそうだから、やめておこうかな」と投げ出すことも多いと思います。

苦手なことにしぶしぶ取り組まされて、お子さんがすっかり無気力になってしまっては、元も子もありません。

いわゆる「好きなことだけさせましょう」というわけではなく、まずは自分の好きなことからでOK」が大切なスタンスです。そこで「やった!」と思える経験をくり返していけば、自然とみずから苦手なことにも挑戦してみようと思うときがやってきます。その先で、苦手を乗り越えることもできるんです。

心構え3 子どもが自分で決める

どんなときでも、お子さんの決断を尊重してあげることが大切です。大人のほうが「正解」をわかっていることは事実ですが、それでも、すべてを大人のみなさんが決定しないようにしてほしいんです。

多くの人に心当たりがあると思いますが、親から「学校に行きなさい」「宿題をしなさい」などと強制されると、子どもは反発し、かえって意欲を失ってしまうことがあります。

反対に「自分で決める」ことで、モチベーションは持続しやすくなるんです。たとえば、「今日はオンライン学習を1時間やろう」「明日は図書館で勉強しよう」など、自分で決めた内容ならがんばれたという子は多いものです。

そんなふうに自分で考えて選ぶ(決める)力は、これから変化の激しい世の中を生きていく中でも、とても重要な力になるはずです。

お子さんが自己決定する力を持ち、自分の選択に自信を持てるようになるためにも、いつもお子さんのペースを尊重する心構えを持つようにしましょう。

心構え4 生活習慣が最優先

子どもにとって、生活習慣を整えることはすごく重要です。

その理由は、生活習慣や睡眠は、子どもたちの脳の成長に大きく影響するから。規則正しい生活をくり返すと、五感から効率的に、たくさんの刺激を受けられるようになり、脳の根幹機能の発達につながっていきます。

大人であっても、生活習慣の乱れが、メンタルの不調を加速させるケースはよくありますよね。小児科医で文教大学教育学部教授でもある成田奈緒子先生によると※1、子どもの場合は、生活習慣の乱れや睡眠不足によって、落ち着きがなくなったり、攻撃性が増したり、ミスや忘れ物が多くなるといった支障をきたすことがよくあるそう。

発達特性にも似た傾向ですが、そんな子が、しっかりと睡眠時間を確保するようになった途端、すっかり落ち着くことも多いといいます。それほど、生活習慣を整えることは、お子さんの成長や生活にとって、大切なことなのです。

勉強より、コミュニケーションより、まずは生活習慣。この大原則を心に留めておいてくださいね。

心構え5 チャレンジそのものに価値を置く

なにかに取り組むとき、つい「どんな結果だったか」だけを評価してしまうものですよね。周囲の人からの注目も、結果にばかり注がれるもの。

子ども自身もそうで、「できた」「できなかった」だけで物事を判断しがちです。チャレンジした結果「できなかった」とき、自らに「失敗」のレッテルを貼り、自信を失っていきます。次第に、失敗を極端に恐れるようになっていく子も多いです。

だからこそ、みなさんにはお子さんがなにかに取り組んだ過程(チャレンジ)そのものを、大切に見てあげてほしいと思います。

たとえば、「テスト良い点だったね!」と評価するよりも、「毎日勉強してたもんね!」「こういう計画を立てていたんだね!」などと、お子さんがテストをがんばろうと思ったこと自体に着目してあげるんです。そうやって、チャレンジそのものを評価するようになると、やる気が持続し、次なる困難に立ち向かう勇気が湧いてきます。

不登校のお子さんに伴走する親御さんが、一刻も早く結果を求めたくなる気持ちもよくわかります。難しいお願いだと重々承知していますが、結果に振り回されないでほしいと思います。そうではなく、お子さんがどんなふうに日々を過ごし、どんなチャレンジをして、どんな工夫をしているのかに目を向けてあげましょう。

心構え1 スモールステップで
心構え2 好きなことから
心構え3 子どもが自分で決める
心構え4 生活習慣が最優先
心構え5 チャレンジそのものに価値を置く

並べてみると当たり前のことばかりに思えますが、せわしない子育ての日常の中では、どれも意外と忘れがちになってしまうもの。毎日くり返し読むくらいの気持ちで、じっくりみなさんの心に定着させてほしいと思います。この心構えがあれば、それだけでお子さんとの接し方や関係性は大きく変わるはずですから。

※1 『「発達障害」と間違われる子どもたち』成田奈緒子著・青春出版社

※本記事は、『不登校をチャンスに変える一生モノの自信の育て方』<著:福田 遼/KADOKAWA>より抜粋・再編集して作成しました。

続きはぜひ書籍でご覧ください。

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