発音や語彙を育てる遊び3選! 1歳半~2歳におすすめ『ことばをひきだす親子あそび』vol.5
子どものことばを育てるには、親子あそびや語りかけが大切。頭ではわかっていても、具体的にどうすればいいのか悩んでしまうママ&パパも多いのでは? SNSで話題の言語聴覚士・なな先生こと寺田奈々さんの『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より、年齢ごとのことばを育てるおすすめのあそびを紹介します。
【見えないものを想像する】宝探しゲーム
【1歳半~2歳の語りかけのポイントはこちら】
お部屋の中で「宝探し」をしましょう。さかさにした箱をお気に入りのおもちゃにかぶせて隠し、お子さんに探してもらいます。「どこかな?」「あったー!」など場面に合わせたことばがけで盛り上げましょう。
うながしのヒント
◎「目の前には見えていないけれどこの中に入っているかも…?」と想像するのは、心の中でイメージする重要な能力。大切に育みたい。
【Sh音を上手に出してみよう】歯みがきシュシュシュ
歯みがきの絵本を読んだり、人形の歯をみがくまねをしたりします。
お子さんに「shhh(内緒話の声でシューやシー)」と言わせてみましょう。
最初は「ちゅ」や「うー」の声になっていても、だんだん変化します。
うながしのヒント
◎shhhの音は、べろが口の中で高く上がりスキマを作ることで響きが作られる音。実際に出している口の形を見せてあげるとよい。
【見立てあそびで語彙を広げる】空き箱電車ごっこ
空き箱にお人形を乗せて、電車に見立てて走らせます。人形を乗り降りさせて、「次」「降りる」「隣」「いっしょ」「もうひとり」「◯人」などの表現を取り入れて語彙を広げていきましょう。
うながしのヒント
◎大人が「誰が乗る?」と聞いて乗る人形の名前(ウサギやゾウ、好きなキャラクターなど)を言ってもらうのもよい。
(寺田奈々『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
>>『ことばをひきだす親子あそび』のほかのあそびも知る
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書籍『ことばをひきだす親子あそび』について
親子で遊びながら赤ちゃんや子どものことばを育てる方法、実はたくさんあるんです。
本書の著者は言語聴覚士の「なな先生」こと寺田奈々さん。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わりながら、SNSや育児雑誌で子どものことばについて発信しています。本書は「なな先生」が、ことばの専門家としておすすめしたい100の親子あそびを紹介。0歳・1歳・1歳半・2歳・3歳にわけて、それぞれのステージのことばの特徴やおすすめの遊びが掲載されています。
ひとつひとつのあそびの進め方や隠された意図、促し方を、イラストを交えてわかりやすく説明。さらに次にやりたいあそび、難しかったら戻ってやりたいあそびも記載されているので、お子さんのペースにあわせて進められます。
おもちゃや絵本、体を使ったあそびだけでなく、日常生活の中でできる「ながらあそび」も多数収録。仕事で忙しくお子さんと過ごす時間が限られたママ&パパにもおすすめです。
ことばの発達が心配な場合はもちろん、「遊びながら発達を促したい」「赤ちゃんとどうやって遊んでいいのかわからない」というときにも参考にしたい一冊。
寺田奈々さんのプロフィール
言語聴覚士。慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わる。臨床のかたわら、「おうち療育」を合言葉に「コトリドリル」シリーズを製作・販売。専門は、子どものことばの発達全般、吃音、発音指導、学習面のサポート、失語症、大人の発音矯正。
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