1歳~1歳半のことばを育てる遊び3選! 泣くだけから「いや!」が言えるように『ことばをひきだす親子あそび』vol.3
子どものことばを育てるには、親子あそびや語りかけが大切。頭ではわかっていても、具体的にどうすればいいのか悩んでしまうママ&パパも多いのでは? SNSで話題の言語聴覚士・なな先生こと寺田奈々さんの『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より、年齢ごとのことばを育てるおすすめのあそびを紹介します。
【「NO」の意思表示をする】「いや!」
【1歳~1歳半の語りかけのポイントはこちら】
お子さんは嫌なことがあるとすぐ泣いたり叫んだりしていませんか?
あそびの中で、軽い「いや」なことを設定して、
ことばで NO の意思表示ができるようになることを目指しましょう。
うながしのヒント
◎強く感情を出して荒れてしまうようなNOの表現ではなく、少し穏やかな表し方でNOを表現できたら、それを褒めていく。
【大きなお口で母音「あ」】アーン、ぱっくん
母音の「あ」の声を上手に作れないお子さんや、「あー」の声は出すけれどコミュニケーションにまだ使えていないお子さんと、パペットや耳つきの卓上ゴミ箱などを使って、食べ物のおもちゃを食べさせるあそびをします。
うながしのヒント
◎あそびの中で、食べることに関心を持つ子は多く、初めてのごっこあそびが食べることに関連するものから始まることはよくある。
【指さしで伝える】りんごはどーれ?
絵ずかんなど、ものの絵が複数並んでいるものを一緒に見ながら「りんご、どーこだ?」のように質問し、お子さんに指さしで答えてもらいます。
テストではなく、コミュニケーションが目的のあそびということを意識します。
うながしのヒント
◎指さしと一緒に「これ!」や「りんご、これ」と言うことを強要しない。
◎指さしで答えることが理解できないときは、お手本をいくつか見せる。
(寺田奈々『ことばをひきだす親子あそび』(小学館)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)
>>『ことばをひきだす親子あそび』のほかのあそびも知る
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書籍『ことばをひきだす親子あそび』について
親子で遊びながら赤ちゃんや子どものことばを育てる方法、実はたくさんあるんです。
本書の著者は言語聴覚士の「なな先生」こと寺田奈々さん。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わりながら、SNSや育児雑誌で子どものことばについて発信しています。本書は「なな先生」が、ことばの専門家としておすすめしたい100の親子あそびを紹介。0歳・1歳・1歳半・2歳・3歳にわけて、それぞれのステージのことばの特徴やおすすめの遊びが掲載されています。
ひとつひとつのあそびの進め方や隠された意図、促し方を、イラストを交えてわかりやすく説明。さらに次にやりたいあそび、難しかったら戻ってやりたいあそびも記載されているので、お子さんのペースにあわせて進められます。
おもちゃや絵本、体を使ったあそびだけでなく、日常生活の中でできる「ながらあそび」も多数収録。仕事で忙しくお子さんと過ごす時間が限られたママ&パパにもおすすめです。
ことばの発達が心配な場合はもちろん、「遊びながら発達を促したい」「赤ちゃんとどうやって遊んでいいのかわからない」というときにも参考にしたい一冊。
寺田奈々さんのプロフィール
言語聴覚士。慶應義塾大学文学部卒。養成課程で言語聴覚士免許を取得。総合病院、プライベートのクリニック、専門学校、区立障害者福祉センターなどに勤務。年間100症例以上のことばの相談・支援に携わる。臨床のかたわら、「おうち療育」を合言葉に「コトリドリル」シリーズを製作・販売。専門は、子どものことばの発達全般、吃音、発音指導、学習面のサポート、失語症、大人の発音矯正。
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