令和の女の子は「母親よりAIに相談」⁉ ユニクロ×高尾美穂先生が考えるファーストブラの選び方
「うちの子、そろそろブラジャーが必要?」――成長を嬉しく感じる反面、デリケートな問題だからこそ娘を持つ親は悩みますよね。先日開催されたユニクロ「ファーストブラ リニューアル発表会」では、産婦人科医の高尾美穂先生が登壇。医師の視点から読み解いた、現代の女の子の本音とインナー選びのコツをレポートします!
産婦人科医・高尾美穂先生に聞く! 「ファーストブラ」の選び方
我が子の胸のふくらみに気づいた時、成長を喜びつつも、いつからどんなインナーを選んであげればいいのかと戸惑う親御さんも多いのではないでしょうか。
そんな親の声に応えるべく、ユニクロが「ファーストブラ」を約4年ぶりに全面リニューアル。2026年3月25日に行われた商品発表会では、株式会社ユニクロ グローバル商品本部の松﨑里美さんと、産婦人科医の高尾美穂先生が、令和の女の子のリアルな悩みやインナー選びのヒントについて語り合いました。
ママには言わない? イマドキ女子の相談相手は「生成AI」
ユニクロが実施した独自のアンケート調査によると、女の子が自身の成長を意識し始める最大のきっかけは「胸が少しふくらみ始めたこと」でした。
高尾先生によると、医学的にも初潮(初めての生理)を迎えるずいぶん手前の段階で、胸のふくらみというサインが現れるそう。これは、親にとっても娘に体の変化を伝え始めるための大切な準備期間となります。
しかし、胸の変化を感じたときに「誰に相談したり、調べたりしたいか」という質問に対し、約40%のお子さんが「お母さん」と答えた一方で、約20%のお子さんが「チャットGPTなどの生成AI」と回答。
対して、約80%の母親は「子どもは自分に相談してくれるだろう」と考えており、親子の意識に大きなギャップがあることが浮き彫りになりました。
この結果について、高尾先生は次のように語ります。
「今の時代、子どもたちはドライでフラットな情報をまずは手に入れようとしています。AIの存在を否定したり、『なぜ私に相談しないの』と悲観するのではなく、AIという選択肢があることを親も理解し、それをコミュニケーションのひとつのきっかけにしていくのが良いでしょう」(高尾先生)
親は「守りたい」、子どもは「目立ちたくない」
思春期特有の悩みとして、「周囲の目」に対する意識の違いも明らかになりました。
親としては、子どもが成長していく中で「周囲から変な目で見られないように守りたい」という意識が強く働きます 。しかし、子どもたち本人が感じている不安は少し異なります。「体操服に着替えるときに胸の形が出るのが気になる」「友達と比べて自分だけ目立ちたくない」といった、周囲との違いに対する不安や恥ずかしさが先行しているのです。
成長のスピードには個人差があり、小学校高学年にもなると同級生との体つきの違いが顕著になります。今まで同じだと思っていた友達との違いに気づくことが、子どもたちの不安につながっていると高尾先生は指摘します。
だからこそ、ファーストブラには単に胸を支える機能だけでなく、体の変化に戸惑う子どもが、日常を少しでも安心して過ごせるような役割が求められているのです。
4年ぶりの全面リニューアル! 進化した「ファーストブラ」
ユニクロでは、成長段階に合わせた3種類のガールズインナーを展開しています。
●GIRLS エアリズム コットンブレンドキャミソール 胸二重:胸元が二重になっており、普段のキャミソール感覚で違和感なく着用できる
●GIRLS エアリズム コットンブラキャミソール:目立ちはじめたバストトップをふわふわのカップで包む
●GIRLS エアリズムファーストブラ:ふくらみ始めたバストをやさしく支える
今回、約4年ぶりに全面リニューアルされたのが3つ目の「エアリズムファーストブラ」。2023年2月から研究を開始し、国内外約7,000人の子どもの成長データを分析した結果、胸の成長は従来想定されていた「140サイズの服を着る頃」よりも約1年早く始まる傾向があることが分かりました。
この成長の早期化と、思春期ならではの悩みを踏まえ、以下のようなリニューアルが行われました。
1.サイズカバー率の拡大:140cm、150cm、160cmの展開はそのまま、少し大きめのお子さんが着ても締め付け感のない構造に
2.カップ形状の最適化:成長に合わせてカップの大きさや高さを変更。150cm・160cmはモールド加工により容量を増やす工夫を施しました
3.通気性と速乾性のアップ:汗をかきやすい背中の生地を二重から一重に変更し、汗だまりを軽減
4.ハーフトップデザインの採用:肩紐を広くし、タンクトップを一枚着ているような感覚で着用できるデザインに。「大人のような下着をつける」という心理的ハードルを大きく下げています
試着したお客様からは、「カップが固定されているので初めてでも安心」「肌触りが良い」と好評を得ているそうです!
「ありのまま」がこれからのブラジャーの新常識?
発表会後、ユニクロの松﨑さんとの質疑応答では、興味深いトピックも飛び出しました。
「ファーストブラの後にワイヤー入りのブラへ移行するタイミングは?」という質問に対し、現在では高校生や大学生、さらには社会人になっても、そのままノンワイヤーやブラトップを愛用し続けるケースが増えているという実態が語られました。
松﨑さんによると、ブラジャーに求められる機能としてかつての「寄せて上げる」といった風潮よりも、世界的なトレンドとして「ありのまま」の自然な体を大切にし、快適さを重視する文化へとシフトしてきているとのこと。
お子さんがワイヤー入りブラを嫌がる場合は、無理に移行させる必要はなく、本人が快適に過ごせることを尊重しても問題ないと言えそうです。
また、ファーストブラを始めるタイミングについては、「何歳、あるいは何年生になったから」と年齢や学年で区切るのではなく、一緒にお風呂に入った際や着替えの時などに胸のふくらみ(成長サイン)に気づいたタイミングで、ご家庭で声をかけてみるのが良いとのことでした。
娘の成長を感じたら、ユニクロに行こう
取材中、高尾先生からの印象的だったメッセージをご紹介します。
「自分の体に合うものを選んでほしい」という親心と、「恥ずかしいけれど安心できるものが欲しい」という子どもの心。その両方に寄り添う場所として、日常の延長線上にあるユニクロの店舗は最適です。
カジュアルな雰囲気の中でお買い物のついでに試着室に入り、フィット感や好きなカラーを一緒に選ぶことは、子どもが自分の体を大切にする第一歩であり、親子の貴重なコミュニケーションの機会になります。(高尾先生)
女の子を育てる親御さんは、胸の成長のサインが見えたらまずは近所のユニクロへ足を運び、お子さんと一緒にファーストブラを手に取ってみてはいかがでしょうか。
(取材・文:マイナビ子育て編集部)
