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2026年05月10日 16:11 更新

思ってたのと違う…育休明け復職の現実|慣らし保育・体調不良・時短が一気にきた

育休明けの復職は、準備しても想定外の連続。慣らし保育・体調不良・時短の壁、復職後のギャップ、復職までの流れと準備、続けるための調整ポイントまで時系列で解説します。

育休明け復職の朝、準備に追われる親のイメージ

育休明けの復職は、思っていたのと違った。

「こんなはずじゃなかった……」

準備はしたはずなのに、慣らし保育が思うように進まない。子どもが体調を崩して呼び出しが入る。時短なのに仕事は待ってくれない。家の中も回らない。
その結果、「こんなはずじゃなかった」と感じる親は少なくありません。
でも、復職がつらいのは努力不足ではなく、仕事・家庭・子どもの変化が同時に起きる“時期の問題”であることが多いです。大切なのは、完璧を目指すことではありません。崩れにくい段取りと、崩れたときの逃げ道(バックアップ)を先に用意することです。

最初に起きた「思ってたのと違う」|育休明け復職のリアル(体験談)

産休直前まで大きなお腹でクライアントのもとへ駆けまわっていた私。無事出産し、約1年間の産・育休を経て職場に復帰しましたが、今振り返ると、このときの復職には大きな後悔があります。

第一子で何もわかっていなかったこともあり、慣らし保育の考慮もせず、4月1日からいきなり復帰。時短も使わず、「残ったタスクは寝かしつけてからやればいい」「早起きしてやればいい」と軽く考えていました。

今思えば復帰してすぐにそんな体力はないわけで……。夜な夜な資料を作成したり、メンバーの資料のチェックをしたり、相当無理をしてしんどい思いをしました。

おまけに保育園最初の年は、子どもの急な発熱などでの呼び出しも多発。朝一の遠方のアポイントや夕方からの講演があるときは、新幹線を駆使して、送迎や呼び出しに対応するために奔走していました。

慣らし保育・体調不良・呼び出し|復職後に一気に来る壁(体験談)

復職後に本当に心と仕事を削るのは、多くの場合この3つです。

1)慣らし保育のズレ、2)体調不良の連発、3)職場への申し訳なさ。

壁① 慣らし保育が予定通り進まない

泣いてごはんを食べない、お昼寝で眠れない、園で疲れて夜泣きが増える、体調を崩し早い時間のお迎え要請ーー。慣らし保育は親も想像以上に消耗します。
最低限やっておきたいのは、復職直前の予定を詰めないことと、ズレたときの代替案(有休・在宅・短時間・家族分担など)を持っておくことです。

壁② 子どもの体調不良が続く(特に最初の数か月)

感染症は気合いで防げません。復職直後に重なると、仕事も家庭も一気に崩れます。
そこであらかじめ決めておきたいのは、「休む順番」「連絡の型」「頼れる先」です。
外部サポートはいざ使いたいときではなく、登録だけでも先にしておきましょう。

壁③ 職場への申し訳なさが積み重なる

せっかく復職したのに、思い通りに仕事ができないもどかしさを多くの親が感じています。
仕事を休みがちになるほど、同僚への罪悪感も積み上がります。
でも、つらさを軽くする鍵は気合いや根性ではありません。
ここは考え方を切り替えて、引き継ぎメモや優先順位表を活用し、自分が休んだとしても「仕事を止めない」運用にすることで、気持ちはかなり軽くなります。

子どもが胃腸炎に!病児保育・ベビーシッターをフル活用した共働き夫婦の【体験談】

1日目: お迎え要請
・出来事: 保育園から子どもが下痢の症状を示しているとの連絡が入り、パパが会議を途中で抜けてお迎えに行きました。
・状況: ママ(私)は会議のため出社中で対応ができませんでした。
・この日は、突然の連絡にパパが急遽対応。私(ママ)は会議で対応できず、仕事と育児のバランスを取る難しさを痛感しました。

息子の胃腸炎が始まったのは、ある平日の朝でした。いつも通り登園させたのですが、昼過ぎに保育園から「下痢が続いているのでお迎えに来てもらえませんか?」との連絡が……。

私は会議中で抜けられない!
パパに連絡して、なんとか会議を抜けてお迎えに行ってもらいました。息子が心配で落ち着かない1日でした。その日はかかりつけ医がお休みで病院に行けず1日家で様子を見ることになりました。

2日目:病院、自宅保育
・出来事: 子どもを病院に連れて行き、その後は自宅で保育を行いました。
・状況: パパは出社、ママ(私)は在宅勤務に切り替え、社内の打合せを変更して対応しました。
・病院で診察を受けた後、自宅での保育。私は在宅勤務に切り替え、子どもの世話をしながら仕事を進めました。

朝9時から診察が始まるので、少しでも早く診てもらいたくて、8時半には出発。小児科の入り口でスタンバイしました。他にも同じように子連れの親子が並んでいて、みんな大変……お互いがんばろうとガッツを送りました。

かかりつけ医に診てもらうと、やはり胃腸炎との診断。病児保育に預けようと、市内にある2つの病児保育に連絡するも、どこも満員で受け入れは難しいとの返答でした。

病児保育のスタッフからは、利用するためには医師に「病児保育のための診療情報提供書(※)」を書いてもらう必要があると教えてもらい、明日もまた病院へ行くことになりました。「病児保育のための診療情報提供書」がないと病児保育のキャンセル待ちもできないとのこと……。その日は結局、自宅で子どもの様子を見ながら看病することに……。息子の機嫌が悪く、家で仕事をするのはとても難しい状況でした。

(※編集部注:基本的に、病児保育利用時は医師の診断が必要です。病児保育を利用するために必要な医師記入の書類は「医師連絡票」「病児保育利用連絡書」など、医療機関や自治体などにより名称は異なります)

3日目: 再び病院、自宅保育
・出来事: 再び子どもを病院に連れて行き、その後自宅で保育しました。
・状況: パパは在宅勤務に切り替え、ママ(私)は新幹線で出張に。
・この日は私が出張で不在だったため、パパが在宅勤務で子どもの世話を担当。家庭と仕事の両立が求められる1日でした。

昨日に続き、再び病院へ。
かかりつけ医に「病児保育のための診療情報提供書」書いてもらい、やっと病児保育の利用手続きをしました。相変わらず病児保育の空きはなくキャンセル待ち状態……。この日は私が出張だったため、パパが在宅勤務に切り替えて自宅保育での1日を過ごしました。

そもそも病児保育が市内に2つしかないのが足りなさすぎる……

4日目:自宅保育、ベビーシッター手配
・出来事: 自宅で保育し、ベビーシッターを手配しました。
・状況: パパは在宅勤務に切り替え、ママ(私)はセミナーに参加しました。
・ベビーシッターを利用しながら、お互いのスケジュール調整が重要な日となりました。

私は外部のセミナーに参加するために終日家を空ける必要があり、夫に在宅勤務に切り替えてもらいました。息子はギャンギャンぐずっており、常に見ていなければいけない状況……。
オンラインで会議に参加予定でしたが(これでは会議でまともな発言ができない……)ということで、急遽ベビーシッターを呼ぶことにしました。

パパが市のホームページに載っているベビーシッターの会社に片っ端から連絡をして午後から来てもらいました。

<つづきは関連記事本編にてご覧ください>

時短・ミス・罪悪感|仕事側のギャップがしんどい

業務に取り掛かった瞬間、保育園からお迎え要請の電話が鳴る

復職直後は、睡眠不足・段取り変更・突発対応で、バタつくのも仕方のないこと。この時期に「仕事の感覚が戻らない」「ミスが増えた」と感じるのは、珍しくありません。
ここで現実的に考えたいのは、ミスをゼロにするより、致命傷を避ける仕組みを作ることです。

例:チェックリスト/ダブルチェック/締切の前倒し/会議の参加優先順位

また、勤務時間が短いのに仕事の構造が変わっていないとき、苦しくなるのは当たり前。必要なのは気合いではなく、成果の出し方を変えることです。

・やらない仕事の線引き(捨てる基準)
・週・月単位の成果で評価される“見せ方”
・連絡・会議の時間を減らす運用(まとめて返信/参加優先順位)
・突発がある前提でスケジュールを詰めすぎない

こうした対策や工夫を組み込み、仕事のやり方を抜本的に変えていく必要があるかもしれません。

【体験談FAQ】育休から復帰した際に、すぐに仕事の感覚を取り戻すことはできましたか?

「スケジュールとか形式が変わっているものが多く、新バージョンに慣れるのが大変だった」
(40歳以上/金属・鉄鋼・化学/技術職)

「育休明けと同時に部署異動したので、なかなか馴染めなかった」
(37歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)

「とにかく眠気がひどくて、頭の半分が動いていない感覚が続いた」
(29歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)

「日々寝不足だし、疲れて子どもと一緒に寝てしまって、リズムを取り戻すのに必死な毎日だった」
(35歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)

復職までの全体スケジュール

復職までの予定を逆算して整理

復職2〜3か月前:詰まりそうな場所を先に見つける

・復職予定日、勤務時間の希望(時短/在宅/残業の可否)
・保育園・預け先の見通し(慣らし保育の期間や進め方)
・生活のボトルネック(送迎、夕方、体調不良時の対応)

復職1〜2か月前:会社とのすり合わせを「具体」にする

・復職直後(1〜2か月)の業務範囲を調整できるか
・緊急時の連絡フロー(呼び出し/欠勤/在宅切替)
・会議・出張・繁忙期の扱い(代替案も含める)
・優先順位(やらない仕事の線引き)

復職2〜4週間前:生活の「運用テスト」を始める

・朝の支度〜送迎〜仕事開始までの動線(雨の日も含めて)
・夕方(お迎え→夕食→風呂→寝かしつけ)の最短ルート
・体調不良時のバックアップ(誰が休むか/どこに頼るか)

復職前にやっておきたい準備【仕事・家庭・保育園】

復職準備で一番危険なのは、「全部を整えよう」として復職前に燃え尽きることです。
目標は完璧ではなく、詰まない最低ラインを作ること。優先順位が高い順に絞りましょう。

仕事の準備:復職直後の負荷を下げる

・復職直後(1〜2か月)の担当範囲は軽くできるか?
・重要案件・締切が重なる時期はいつか(代替案はあるか)
・緊急時の連絡先と手順は明確か
・「今日はここまでできればOK」という最低ラインは決まっているか
・ミス予防の仕組み(チェックリスト、ダブルチェック、締切前倒し)はあるか

家庭の準備:家事は「やり方」より「配分」で決まる

・送迎担当は誰?(基本形+代替案)
・夕方タスクの分解(食事・風呂・寝かしつけを分担できるか)
・家事の基準を下げる合意(惣菜OK、掃除は週末まとめ等)
・揉めやすいポイントの事前共有(寝かしつけ、夜泣き、洗濯の頻度)

保育園の準備:慣らし保育は“ズレる前提”が安全

・慣らし保育の目安を確認(何日間、1日何時間までか)
・長引いた場合の余白はどのくらいあるか(有休休暇、在宅勤務、短時間勤務など)
・送迎動線(雨の日は? 荷物が多い日も大丈夫か)
・登園できない日のバックアップは?

育休中に離婚、シングルマザーとして職場復帰したママが復職前にやっておいてよかった5つのこと【体験談】

①コープ(生協)の登録・利用
復職すると、ゆっくりスーパーに買い物に行く時間が取れません。休日に行けばいいと思うかもしれませんが、何より小さい子どもを連れて行くのが大変すぎるので、コープにはすごく助けられています。時短にもなり、重い物を買っても安心です。

②病児保育・病児シッターの登録
使いたい日に即日予約できるものではないので、あらかじめ登録して、いつでも予約できる状態にしておきました。

③自治体・会社の助成の確認
病児保育や病児シッターは、自治体によって助成が出る場合があるので必ず確認しておいた方がいいです。

④洋服などの整理
保育園が始まると、毎日着替えなど持ち物の準備をする必要があります。ベビークローゼットを作り、服も保育園用と休日用で分けることで準備が楽になりました。

⑤電動自転車の購入
とにかく移動が楽! イヤイヤ期はベビーカーを嫌がることが多いのですが、自転車なら楽しく乗ってくれるので、保育園の送り迎え時は大活躍しています。

パパの育休・復職から見えてきた「続けるための現実」

育休後の復職というと「ママ側の問題」として語られがちですが、実際には家庭全体の設計の問題です。

近年は、男性が育休を取得し、育児と仕事のバランスを見直すケースも増えています。そこで見えてくるのは、「一人で抱えない前提」をつくることの重要性です。

たとえば、育休中に家事や育児を経験したパパからは、次のような気づきを得たという声が多く上がっています。

想像以上に「時間の余白」がない

「どちらかが頑張れば回る、という構造では続かない」
「小さな判断の積み重ね(送迎・体調不良対応)が想像以上に負担になる」

実際に、育休を取得してから「育児はプロジェクトの立ち上げと同じ」と感じたという声もあります。
役割分担を“感覚”ではなく“設計”で決めることで、家庭全体の負担が安定しやすくなるのです。

また、復職後に初めて気づくのが、「仕事と育児はどちらも予定通りにいかない」という前提です。
そのため、片方に負担を寄せて我慢するのではなく、
・仕事の進め方を変える
・家庭内の分担を見直す
・外部のサポートを活用する
といった複数の手段を持つことが、結果的に「続く形」につながります。

復職はゴールではなく、働き方を再設計するスタート地点。
家庭の形に合った“続くやり方”を見つけていくことが、長い目で見るといちばんの近道になります。

二度の育休を取得した部長パパ・復職後の働き方【体験談】

■復帰後のリアル。スパッと帰るマネージャーの働き方

――現在はどのようなスケジュールで働かれていますか?

会社では育児・介護休業法に則り、未就学児のいる家庭は月に10日までリモートワークを選択できるなど、柔軟に働ける環境が整っているので、非常に助かっています。 出社日は、朝8時半に子どもを保育園へ送り、9時半に出社。 そして定時前にはオフィスを出て、5時頃子どもをお迎えに行く日もあります。

――定時前の退社もあるのですね。

最初は申し訳なさもあり、人の目も気になりましたが、今は普通に帰ります。チームのメンバーから「宗佑さんがオフィスにずっといられると困るんで帰ってください(笑)」と言われるほどです。 もちろん、お迎え後には再び仕事に戻り、定時後には子どもを見ながら仕事をしたり、子どもたちが寝静まった後の夜や早朝に、海外拠点との会議に参加したりすることもあります。

――育児と仕事のスイッチの切り替えは難しくありませんか?

切り替えをなくすこと自体を意識しています。完全に切り分けるのではなく、育児と仕事を「並列」で動かしている感覚です。もちろん会議や数字に関わること、調査データの分析などは集中しないといけないので、それはみんなが寝たあとに行いますが、Slackで返事をするなどコミュニケーションの部分は、育児と並行です。仕事内容を分けて、できるだけ無駄な時間をなくす意識をしています。そうしないと、仕事も育児もなかなか回りません。

男性育休インタビュー▼

無理なく働き続けるための考え方と選択肢

復職は「元に戻る」ことではなく、今の自分にとって持続可能な働き方に作り替えるタイミングです。

最初の1〜3か月は“テスト期間”と割り切りましょう。
・回らなかったら担当を変える
・できない日は基準を分ける
・余白が足りなければ予定を減らす

そのうえで、続けるために必要なのは“根性”ではなく“再交渉”です。
業務量の再調整や役割の明確化、評価観点のすり合わせ、緊急時フローの見直しなど、子育てと仕事を両立していくために自ら動いていきましょう。

同様に、家庭内の分担も設計が肝心です。
送迎・夕方・体調不良の3点だけでも、担当と代替案を設計しておくと、いざ新しい生活がスタートしてからも家庭内の摩耗は大きく減ります。
もちろん復職後に「やっぱりこうした方がいいかも」といった気づきもあるはずなので、調整や再設計もいとわず、パートナーと話し合いながら“我が家の形”を築いていきたいですね。

(マイナビ子育て編集部)

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