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掲載
2020年05月21日 10:00
更新
2026年10月02日 16:16

【医師監修】おしゃぶりは新生児から使える? 選び方と効果・デメリット

赤ちゃんのおしゃぶり、使ってみたいけど新生児から使える? そもそもおしゃぶりの効果って? いざ使うとなると、さまざまな疑問がわいてきますね。そこで、新生児期のおしゃぶりの効果や使う際の注意点、選び方を紹介します。

おしゃぶりは新生児から使える? どう選ぶ?

様々ある便利な育児グッズ。親も赤ちゃんにもいいものであれば、是非取り入れたいですよね。では、新生児の赤ちゃんにおしゃぶりを使わせてもいいものでしょうか。

新生児からOK。2歳までにはやめる

おしゃぶりは新生児から使うことができます。ただし、母乳で育てる場合は使い始める時期に注意が必要です(この後の「乳頭混乱が起こるリスク」参照)。

やめる時期については、たいていの赤ちゃんは成長するとおしゃぶりをくわえなくなり、その時点で終わりになります。もし1歳を過ぎても使っていたら、頻度を減らし、2歳までにやめることを目指しましょう。

関連記事 ▶︎おしゃぶりはいつまで使っていい? 歯並びへの影響、上手にやめるコツ

赤ちゃんにおしゃぶりは絶対に必要なものではない

おしゃぶりをしゃぶって寝ている赤ちゃん

赤ちゃんといえばおしゃぶりのイメージがありますが、おしゃぶりは育児の必須アイテムではありません。使わずに成長する子もたくさんいますし、使用にあたっていくつかデメリットもあります。一方で、上手に使えばぐずり対策になる、寝かしつけが楽になるとても助かるアイテムです。おしゃぶりについて正しく知ったうえで上手に活用しましょう。

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新生児のおしゃぶりの選び方|ポイント3つ

おしゃぶりは種類がたくさんあって、選ぶのに迷ってしまいますね。その選び方も紹介します。

① 0ヶ月から使用できるもの
まずは商品に記載された月齢を見て、適切なサイズを選ぶようにしましょう。新生児は「0ヶ月~」と記載があるものにして、その後は成長に合わせてサイズを変えていきます。

② お手入れしやすいもの
そして、購入前にお手入れの方法を確認しておきましょう。おしゃぶりの素材は天然ゴムとシリコン製のものが主流です。天然ゴム製は、電子レンジに対応しておらず、薬液消毒ができません。専用の石鹸や熱すぎないお湯で洗う、と記載されている商品もあります。哺乳瓶を電子レンジや消毒液で消毒していて一緒に消毒したい時は、シリコン製を選びましょう。おしゃぶりケースに入れて電子レンジで消毒できる商品もあります。

③ 機能面も参考に
また機能面でも、鼻呼吸や歯並びへの影響どの研究がなされて製品化しているものもあります。こういった機能面は、すべてが有効性を証明されているわけではありません。選ぶ際の参考程度にしておきましょう。

おしゃぶりのメリットとは?

赤ちゃんにとって不可欠というわけではないおしゃぶりですが、使用する上でメリットがあります。まずはその効果を確認してみましょう。

赤ちゃんが落ち着いてお世話の負担が軽くなる

赤ちゃんにおしゃぶりを与える親

赤ちゃんはおしゃぶりを吸うことで精神的に落ち着くとされています。お腹がすいている、不快なことがあるなどの理由があって泣いているときは別ですが、理由なく泣いているときにくわえさせると、泣きやむことがあります。

さらにおしゃぶりを使うことで、寝かしつけがしやすくなるというメリットも。そのためママ・パパの負担も軽くなり、育児のストレスが減るという効果があるといわれています。

関連記事 ▶︎新生児が夜寝ない4つの原因!夜中に起きる・授乳しても寝ない時の寝かしつけのコツとは?
関連記事 ▶︎おしゃぶりにはどんな効果があるの?

SIDS予防効果がある可能性

何の予兆や既往歴もなく乳児が突然亡くなる乳幼児突然死症候群(SIDS)。アメリカ小児科学会(AAP)は、SIDSリスクを低減する対策のひとつとして、昼寝や就寝時におしゃぶりを使用することを推奨しています。[*1]

一方で、日本ではおしゃぶりの使用率がアメリカほど高くないにもかかわらず、SIDSの発生率は比較的低いことが知られています。そのため、厚生労働省やこども家庭庁は、あお向け寝や保護者の禁煙、できるだけ母乳で育てることなどをSIDS予防のポイントとして挙げていますが、おしゃぶりの使用については特に推奨していません。[*2][*3]

おしゃぶりがSIDSリスクを低減する仕組みはまだ明らかになっておらず、日本国内ではその関連を十分に検証した研究も限られているため、現時点では「おしゃぶりに予防効果がある」と断定できる段階ではないようです。

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関連記事 ▶︎赤ちゃんの呼吸はどんなふう?呼吸トラブルのチェック法、SIDS予防法

おしゃぶりのデメリット

おしゃぶりのメリットを知ると、さっそく使いたくなるかと思いますが、一方でデメリットもいくつか指摘されています。使い始める前にデメリットについても知っておきましょう。

乳頭混乱が起こるリスク

おっぱいをあげると乳頭混乱になっている赤ちゃん

乳頭混乱(にゅうとうこんらん)は、赤ちゃんが哺乳瓶やおしゃぶりの吸い方に慣れてしまい、おっぱいから飲むのを嫌がること。アメリカ小児科学会では、昼寝や就寝時のおしゃぶり使用を推奨する一方、母乳育児への影響にも言及しています[*4]。母乳で育てる場合は、おしゃぶりを使い始める時期をよく検討しましょう。

関連記事 ▶︎赤ちゃんの乳頭混乱!予防法は?克服はできる?

依存性がある

おしゃぶりをとりあげられて泣いているおしゃぶり依存の赤ちゃん

たいていの赤ちゃんは言葉を話すようになると自然とおしゃぶりを使わなくなるものですが、おしゃぶりにこだわりを持つ赤ちゃんもいて、やめたいときにやめるのが大変になることがあります。

おしゃぶりは長期間使い続けていると、歯の噛み合わせに影響が出て、2歳半の時点で開咬(不正咬合)になる割合が高くなります[*5]。親にとっても便利で手放しがたいものですが、1歳半を過ぎても使っていたらやめることを意識して、2歳を過ぎるころには卒業するようにしましょう。

関連記事 ▶︎おしゃぶりは歯並びが悪くなるって本当? 使い方の注意点
関連記事 ▶︎赤ちゃんの歯並びが気になる!? その要因とよくする方法

胃腸炎、カンジダにかかることも

あくまでおしゃぶりの洗浄・消毒が不十分な場合ですが、胃腸炎や口腔カンジダ症(鵞口瘡)にかかる可能性があります。口腔カンジダ症は、口の中の常在菌であるカンジダ菌が増えることで起こる病気。口の中に白いミルクかすのようなものがつき、こすっても落ちません。食欲低下や痛みを伴うこともあります。予防のために、おしゃぶりはこまめに交換し、使った後は洗浄して消毒することが必要です。

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関連記事 ▶︎哺乳瓶の消毒は必要なの? いつまでやればいいの?

中耳炎になっている赤ちゃんのイメージ画像

新生児期より先の話になりますが、次のような影響も心配されています。

・中耳炎にかかりやすくなる
1歳を過ぎてもおしゃぶりを使っている子供は、中耳炎にかかりやすいといわれています。おしゃぶりを使い続けることで喉や鼻の内部の圧力に影響することが原因とされています。1歳を過ぎても使っていて何度も急性中耳炎になる、滲出性中耳炎が続くようなときはやめるようにしましょう。
関連記事 ▶︎赤ちゃんの中耳炎 | 見分け方のサインと3つの予防法

・赤ちゃんの発達を促す機会が少なくなる可能性
赤ちゃんは生後数ヶ月で周囲のものをつかんで、何でも口に入れるようになりますが、これによって形や味などを確認し学んでいます。この時期におしゃぶりを多用していると、手でつかんだものを口に入れることができず、学習の機会が奪われるのではないかともいわれています。また、声を出す機会や親があやす機会が減り、コミュニケーションが減ることも心配されています。

新生児がおしゃぶりを使う時の注意点

おしゃぶりのイメージ画像

では、おしゃぶりを使うにあたって、どんなことに注意すればいいのでしょうか。赤ちゃんの健康にも関わることなので、次の点を確認してよく気をつけるようにしましょう。

鼻水・鼻づまりの時は使わない

鼻水が出ているとき、鼻づまりがあるときは使ってはいけません。また使う場面を「寝かしつけのとき」「お出かけのとき」「家事をするとき」などと限定して、1日中使っていることがないようにしてください。

関連記事 ▶︎赤ちゃんに透明な鼻水が出た!その原因と対処法
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洗浄・消毒した上で、壊れてないかを確認

おしゃぶりの消毒の様子

上述の感染症を予防するため、初めて使う前と使った後は洗浄・消毒をしてください。哺乳瓶と同様に、煮沸か消毒液、電子レンジで消毒をします。おしゃぶり専用の消毒グッズもあります。
関連記事 ▶︎哺乳瓶の消毒は必要なの? いつまでやればいいの?

また、おしゃぶりも続けて使っていると劣化していきます。欠けた破片が赤ちゃんの口に入ることのないように、割れたりひびが入ったりしていないか使用前に確認しましょう。もし異常が見られたら、新しいものと交換してください。

※洗浄や消毒の方法については、商品ごとの説明書等を確認し従ってください。

余計なものをつけない

おしゃぶりに取りつけられるおもちゃやストラップなどのグッズは、たくさん販売されていてどれもかわいいものです。便利に思われますが、窒息などの危険があるので余計なものをつけないようにしましょう。

たとえば、おしゃぶりにストラップのような紐をつけて首にぶら下げていると、首が絞まるリスクがあります。おしゃぶりにつけるぬいぐるみのようなおもちゃや、おしゃぶりと洋服をつなげることも、窒息につながる可能性があります[*3]。

まとめ

赤ちゃんと戯れる親

おしゃぶりの使用にはメリットとデメリットがあります。ただデメリットは長期にわたって使用したときに見られることで、トラブルが起こる頻度は低く、多くの赤ちゃんは何の問題もなく使って成長しています。親にとっては育児の負荷が大きい新生児〜低月齢のうちの使用はメリットが大きいといえるでしょう。賛否両論あるのが現状ですが、長期間の使用や一日中使い続けることは避けて適切に使い、うまく活用してくださいね。

(文:佐藤華奈子/監修:梁尚弘先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]Moon RY, Carlin RF, Hand I, et al. Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment. Pediatrics. 2022
[*2]厚生労働省. 乳幼児突然死症候群(SIDS)に関するガイドライン
[*3]こども家庭庁. 赤ちゃんが安全に眠れるように ~1歳未満の赤ちゃんを育てるみなさまへ~
[*4]Meek JY, Noble L, Section on Breastfeeding. Policy Statement: Breastfeeding and the Use of Human Milk. Pediatrics. 2022
[*5]石川朋穂,高田貴奈,渋谷泰子ほか.おしゃぶりについての実態調査 第4報 2歳6か月児のおしゃぶりの使用状況と咬合関係について.小児歯科学雑誌.2006


※参考文献の確認と修正を行いました(2026.09.08)

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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