離乳食のマグロはいつから?トロと赤身どっちがいい?中期〜完了期レシピ3選【管理栄養士監修】
お刺身の代名詞とも言えるマグロ。大好きな人も多いのではないでしょうか。今回は離乳食でマグロを使える時期や、赤ちゃんにマグロをあげるときの調理のコツなどを解説します。管理栄養士が作った「マグロを使った離乳食レシピ」もぜひご覧ください。
マグロ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:しっかり茹でてから粗くすりつぶしておかゆなどに混ぜる
・中期の調理:細かくほぐす
・後期の調理:細かくほぐす
・完了期の調理:ほぐす。小麦粉をつけて油で焼くような調理法なら、お刺身を切り身のままそのまま焼いてもOK
気をつけたいマグロの始め方
タイやひらめなどの白身魚を食べたことがあれば、マグロを始めていいでしょう。6ヶ月後半~7ヶ月ごろ以降に始めるといいですね。脂が多いかなと思う場合は、しっかり茹でてからあげましょう。
マグロの種類はどんなものから始めたらいい?
脂肪分が多いマグロのトロは控えます。マグロは赤身の部位を選びましょう。赤身には鉄も多いのでおすすめです。
離乳食のマグロ、下処理・加熱のポイント
加熱のコツ
大人はマグロを刺身で食べますが、赤ちゃんは食中毒菌には弱いので、十分に加熱してからあげましょう。
マグロで注意したいこと
マグロは、大きな魚なので切り身で骨や皮がついていることはありませんが、刺身用に切り分けられたものやサクを選ぶと便利です。刺身用に切り分けてあるマグロは1切が約10~15gなので、使いやすいのでおすすめですよ。
また、魚のアレルギーは種類が多く、他の白身魚や赤身魚を食べられたから大丈夫ということは一概には言えませんが、必要以上に怖がることもありません。心配であれば最初は少しだけで様子をみてもいいですね。
なお、鮮度の悪いものを選ぶと痒みがでてしまうこともありますので、魚は新鮮なものを選ぶようにしましょう。
マグロの離乳食、よくある疑問
マグロにはどんな栄養があるの?
マグロには、乳児期に摂りたい、たんぱく質や鉄が含まれています。また、質の良い脂(DHAなど)が含まれています。
冷凍保存もできる?
茹でてからほぐして、約1回分の量ごとに小分けにして冷凍することができます。
マグロの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期
<離乳中期のレシピ>マグロとじゃがいものとろみ煮
材料(1回量)
・マグロ 10g
・にんじん15g
・じゃがいも 15g
・だし汁 1/2カップ
作り方
① マグロは熱湯で茹でてから、ほぐして粗くすりつぶす
② にんじんは皮をむき、やわらかく茹で、細かくきざむ
③ 鍋に①②とだし汁を入れて弱火にかける
④ ③に皮をむいたじゃがいもをすりおろしてとろみがつくまで煮る
<離乳後期のレシピ>マグロとトマトのだし煮
材料(約1回量)
・マグロ 15g
・玉ねぎ 10g
・トマト 10g
・だし汁 60ml
・醤油 小さじ1/4
・水溶き片栗粉 小さじ1(水:片栗粉=1:1)
作り方
① マグロは熱湯で茹でてから、細かくほぐしておく
② 玉ねぎは皮をむいてやわらかく茹でて、粗みじん。トマトは皮を湯むきし、種の部分をとったら、食べやすい大きさ(1㎝程度)に切る
③ 耐熱容器に①②と具がかぶるくらいのだし汁(約60ml)を入れてラップし、電子レンジで1分半くらい加熱する
④ ③に水溶き片栗粉、醤油を入れてかき混ぜて、ラップをして電子レンジで600W20秒間加熱してから、よくかき混ぜる
<離乳完了期のレシピ>マグロの照り焼き
材料(約2回量)
・マグロ 4切
・小麦粉 適量
・米油 適量
・だし汁 大さじ1
・醤油 小さじ1/4
・砂糖 小さじ1/4
作り方
① マグロは小麦粉をまぶし、米油をひいたフライパンで焼く
② マグロに焼き色がついたら、だし汁、醤油、砂糖を入れて煮からめる
まとめ
たんぱく質が豊富なマグロは、たんぱく質や鉄補給源として重宝します。
刺身用を使うと新鮮ですし、切り身になっているものを選ぶと扱いやすく便利。パサつきやすいので他の具材を組み合わせや、とろみ付けしてあげると、赤ちゃんが食べやすくなります。また、完了期(1歳ごろ〜)には、小麦粉をつけて油で焼くとほぐさずに食べることができます。
アレルギーの可能性はありますが、マグロはそれほど可能性が高いものではありませんので、必要以上に怖がる必要もありません。心配であれば最初は少しだけで様子をみてもいいですね。
(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)
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