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2023年02月09日 12:00 更新

若林歯科医院 若林健史先生|患者さんの立場を考えた診療を目指して

若林歯科医院の院長を務める若林健史先生は、日本歯周病学会の理事でもあります。クリニックは恵比寿駅から徒歩5分以内に位置し、地域はもちろん都外の患者さんも訪れています。今回は若林先生に、施設の雰囲気や診療のモットーについてお話をお聞きしました。

じっくり時間をかけた分かりやすい説明

若林先生は、子どもの頃の虫歯治療をきっかけに歯科医師を目指したそうです。辛い虫歯治療を体験しているからこそ、患者さんの立場を考えた、きめ細やかな対応を大切にしています。

患者さんが納得した上で治療を受けていただく

歯科診療は「口の中でよく分からないことをされている」と感じる患者さんも多いです。当院では、患者さんとの密なコミュニケーションを重視しながら、歯の痛みや噛み合わせの問題などの主訴の解決に努めています。検査後のカウンセリングでは十分に時間をかけて、いくつかの治療の選択肢をご提示します。各治療法の特徴や費用を説明した上で、治療法を選択していただきます。今後の計画を立ててから治療を進めていくので、患者さんが納得した上で治療を受けていただくことが可能です。

痛みに配慮した歯科治療

診療中は、患者さんに不快感や痛みをできる限り与えないように配慮しています。例えば、歯科診療で痛みを感じる場面のひとつが局所麻酔です。局所麻酔をするときは、最初から歯茎に針を刺すのではなく、粘膜の柔らかい部分を針にかぶせるように刺します。麻酔が効くまで5分ほど待ってから、ようやく歯茎に麻酔をするので、痛みを感じることはほとんどありません。
また、子どもの患者さんに対しては、怖がらないように注射器を見せないように気を付けています。「麻酔の注射が痛くない」という理由で、来院される親子も多いですね。

「大学卒業後は叔父が院長を務める歯科医院に勤務し、歯周病治療に興味を持ちました。40年前は予防歯科の考え方がまだなく、進行した歯周病に対して治療することがほとんどでした。歯磨きや歯石のクリーニングによる予防は、当時では新しい考え方でしたね。」(若林先生)

子どものペースに合わせた歯科診療

小さい頃に歯医者に悪い印象を感じると、その後の健康な歯の人生にも影響を与えることがあります。クリニックでは、子どもにとって歯医者さんが身近な存在になれるよう、さまざまな工夫をおこなっています。

お子さん自ら口を開けて治療に応じてくれることも

子どもに診療するときは、一人ひとりのペースに合わせて、本人が納得してから治療しています。子どもに対して無理やり歯の治療をすると、トラウマになり、大人になった後も歯医者へ行かなくなることがあるためです。
最初は歯科衛生士さんと遊んだり、診療台の水をブクブクとうがいをさせたりなど、クリニックや歯医者に慣れるためのトレーニングから始めます。最終的には小さいお子さんでも、自分から口を開けて治療に応じてくれることも多いですね。

子どもの診療に付き添い可能

当院では、親御さんのご希望があれば、お子さんの診療に立ち会えるようにしています。子どもの歯の治療は本人と同じくらい、不安を抱く親御さんも多いです。お子さんも1人でいるよりも、近くに親御さんが座っていれば、安心して治療を受けられるでしょう。親御さんが立ち会うときも、1つ1つの過程を説明しながら進めるので、ぜひ見ていただきたいです。

虫歯予防のための生活指導

子どもの歯の問題で多いのは虫歯ですが、きちんと歯磨きをしていても虫歯になることがしばしばあります。虫歯ができる原因には、歯の衛生状態や歯質に加えて、日頃の食習慣も関連しています。毎日歯磨きをしていても、一日中甘い物を食べていれば、虫歯になるリスクは高まります。
甘いおやつを食べるのであれば、ちょこちょこ食べるよりも、3時のおやつにまとめて食べた方がよいなど、実践的なアドバイスをしています。

「歯医者が苦手な患者さんも多いので、院内ではアロマを使用しています。私自身もメディカルアロマコーディネーターの資格を取得をしており、ラベンダーやユーカリなどリラックス効果のある精油を調合して、マスクにスプレーして使用しています。」(若林先生)

子どもの患者さんの中には、虫歯の治療を拒否し続ける子もいます。当院に10回ほど慣れるためのトレーニングに通っていた女の子の患者さんですが、いよいよ歯が痛くなり、大学病院で無理な治療をされて大きな苦痛を味わったそうです。「歯の治療は嫌だけど、拒否し続けることはできない」と本人も気づいたようで、当院に戻り、少しずつ治療を受け入れられるようになりました。
その子は小学校の高学年になり、今では弟さんの歯科診療を励ますようになりました。子どもでも本人のペースに合わせて診療することで、ここまで治療を受け入られるようになるんだなと感じられたケースです。

親が子どもにお手本を見せよう

子どものお口の健康状態は、親御さんの歯への健康意識が反映されやすいです。子育てにも広く言えることですが、子どもをしつけたり、注意したりする前に、まずは親御さんが襟を正さなければなりません。子どもは親の姿を見て育つので、親御さん自身がきちんと歯磨きをしたり、定期的に歯のクリーニングに通ったりすることも大切です。

実践の前の理由付けが大切

予防歯科では歯のブラッシング指導もしていますが、歯ブラシの使い方よりも大切なのが理由づけです。歯をきちんと磨くべき理由や、虫歯や歯周病ができる過程について、十分理解していないと、正しいブラッシング方法を教えても長続きしません。
歯ブラシを軽く持つ・小刻みに動かす等のテクニックは習得しやすいですが、長く続けていくために、子どもへの意識づけを助けることも大切です。

歯周病専門医 若林歯科医院

■住所:東京都渋谷区恵比寿南2-5-1 EBISU TIDE BUILDING 2F
■電話番号:03-5794-0648
■診療時間:
診療時間
10:00-13:00
14:00-18:00

■休診:日曜、祝日
■HP:https://wdental.jp/
■アクセス
・JR「恵比寿」駅から徒歩4分(西口改札出て左)
・東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅 A4出口から徒歩2分
・東急東横線「代官山」駅から徒歩10分
・無料駐車スペース有(2台)

(取材・文:株式会社メディコレ

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