【助産師解説】つわりのピークはいつからいつまで続く?軽減方法を教えて!
妊娠に伴うサインのひとつである「つわり」。この気持ち悪さはいつまで続くの……と不安になる人も多いことでしょう。今回は、実際につわりを体験されたママから聞いた「つわりのピーク」「つわりがいつまで続いたか」についてお伝えします!
つわりのつらい症状、ピークはいつからいつまで続く?
今つわりに苦しんでいる妊婦さんにとって、このつらさが「山の頂上(=今がピーク)」なのか「山を登っている最中(=これからピークを迎える)」なのか、すごく気になるところですよね。では、つわりのピークっていつごろなのでしょうか?
妊娠5〜6週から始まる、妊娠初期の「つわり」
つわりの症状が出始めるのは妊娠5~6週ごろが一般的とされ、それより少し早い人もいれば、遅れて症状を感じる人もいます。しかし全ての人につわりがあるわけではなく、妊婦さんの50~80%が経験するとされます。 経産婦さんより初産婦さんに多いと言われています。
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つわりの始まり、症状について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎つわりの時期はいつから?
関連記事 ▶︎つわり症状ってどんな感じ?
ピークは妊娠8〜10週ごろ。あとひと月もすれば落ち着いてくるはず!
妊娠8~10週をピークとして、妊娠12週〜16週頃までに症状が落ち着くことが多いでしょう。
ただし、つわりに関しては個人差が大きく、症状の始まり・終わりの時期、症状がピークとなる時期にはずれがあり、症状の強さにもかなり違いがあります。特にピーク時はあまりのつらさに気持ちが挫けてしまいそうになることもあるかもしれませんが、ママのお腹の中では毎日少しずつ赤ちゃんが育っています。今は無理をしないで自分を労わるのが最優先と考えて、いろんな「つわりの対処法」を試しながら乗り切ってくださいね。
対処法については、この記事の最後にまとめてあります。
<体験談>つわりのピークはどんな感じだった?
妊娠中、多くのママが体験するつわり。ただしそのピークや持続期間については個人差があります。まずは実際につわりを経験したママ達に、その時の様子を聞いてみることにしましょう。
■3~4ヶ月が一番のピーク
■ムカムカは9ヶ月まで続いた
■安定期前には落ち着いた
■つわり開始から3ヶ月間、ずっとピーク
■1ヶ月間のピークの後、徐々に楽になった
■戌の日の頃には食欲回復
よくある「つわりの症状」ってどんなもの?
つわりの主な症状は吐き気(悪心)や嘔吐です。しかしこれだけでなく、全身のだるさや眠気、食欲不振、唾液の増加、食べ物の好みの変化として現れる場合もあります。では、代表的なつわりの症状についてみてみましょう。
つわりの症状① 吐きづわり
つわりの代表的な症状が「吐き気・気持ち悪さ」でしょう。医学用語ではありませんが、俗に「吐きづわり」と言ったりしますね。ただ、一口に吐き気・気持ち悪さといっても、
「実際に嘔吐はしないけど、なんとなくムカムカして気分が悪い」
というケースもあれば
「何を飲んでも食べてもすぐ吐いてしまう」
という場合もあります。
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吐き気を伴うつわりについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎辛い吐きづわりはいつまで続く?知っておきたい原因と対策
入院の必要もある妊娠悪阻、つわり症状の悪化に注意!!
・頻回(1日5回以上 )な嘔吐が一日中続く
・食事や水分の摂取が難しい
・飢餓や脱水の状態(皮膚の乾燥・乏尿・動悸などの症状)
・尿中ケトン体が陽性
・5%を超える体重の減少
つわりの症状② 食べづわり
何を食べても(なんなら食べなくても)吐き気がする症状も辛いものですが、一方で俗に「食べづわり」と呼ばれるタイプでは空腹になると吐き気や気持ち悪さが襲ってきます。この場合は空腹を避け、こまめに食べられるような軽食を常備することが対策となります。
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空腹が気持ち悪いつわりについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎食べづわりはどう乗り切る?軽減する9つの工夫
つわりの症状③ よだれつわり
実際になってみて初めて知ったという人も多いこの「よだれつわり」は、医学用語ではありませんが意外と悩まされる妊婦さんが少なくないつわりの症状です。
・唾液が気持ち悪くて飲み込めない
・唾液の味が苦い
・唾液を飲み込むだけで吐き気をもよおす
などなかなかつらいものがあります。
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よだれが気持ち悪いつわりについて、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎「よだれつわり」で気持ち悪いその原因と対処法
つわりのピークを少しでも楽にする過ごし方
つわりのピークを乗り切るため、どんな対処法があるのでしょうか。仕事・食べ物・飲み物の3つについて詳しくお伝えします。
そのほかにも軽減方法があるので、詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連記事 ▶︎つわりを軽減するには?タイプ別のつわり対策
仕事|必要に応じて「カード」を活用
仕事をしている妊婦さんだと、満員電車がつらかったり、普段通りの仕事内容ではきつかったり、そもそも出社自体が不可能になる場合もあります。妊娠初期は職場への報告の時期に迷う人も多いかと思いますが、つわりがひどいようであれば、早めに妊娠報告するとともに今の状態について相談する必要があるでしょう。
「職場につわりの症状や仕事で配慮してほしいことについて、何をどう伝えればいいのかわからない」という妊婦さんの声も聞かれますが、その場合は医師に「母性健康管理指導事項連絡カード」の記入を相談してみましょう。休業だけでなく、
・勤務時間の短縮(1日の勤務時間を1時間短くする など)
・作業の制限(負荷の少ないデスクワークへの変更 など)
・作業環境の変更(悪臭のする場所から移動 など)
などの措置を求められます。
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つわりの時の仕事について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎つわり中の仕事の対応方法|職場への報告や休暇について
食事|食べられるものを食べればOK
つわりで辛い時期なのにお腹の赤ちゃんのことを考え、
「赤ちゃんの分も食べなければいけない……」
「吐いてしまったら赤ちゃんに栄養がいかないのでは……」
と心配してしまう妊婦さんも多いことでしょう。
しかし、つわりで辛い時期は
「あなたが食べられそうなものを、食べられる分だけ、食べられそうな時に食べればOK」
だということを覚えておいてください。
妊娠生活は短いようで、これからもしばらく続きます。その中でつわりの時期は自分の体を少しでも楽にすることに専念し、つわりが終わったら栄養バランスなどを考えた食事を心がけましょう。
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つわり中の食事について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎つわりでも食べれるものが知りたい!軽減のコツと食べやすい食品
関連記事 ▶︎つわりの時に頼りたいコンビニの食べ物
関連記事 ▶︎つわり対策で私がイケた食べ物21選
飲み物|さっぱりできる飲料で脱水予防
食事もままならず頻繁に吐いてしまうような状態だと、脱水症状が心配になります。つわり中は食べ物だけでなく飲み物の好みも極端になる人が多いので、飲めそうなものを数種類準備しておくと、その時の自分の状態によって手に取れますね。
つわりの時期に人気なのが、レモン水や炭酸水といった口内がさっぱりする飲み物。冷えているとよりスッキリするかもしれません。
ただし、厳禁なもの(アルコール)や量に気をつけたいもの(カフェイン含有や一部ハーブティーなど)もあるので、その点だけはご注意を。詳しくは以下の記事にまとまっていますので、パパや家族に読んでもらってまとめて買ってきてもらってもいいですね!
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つわり中の飲料について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎これなら飲める⁉つわり中の飲み物でおすすめなものを解説
(文・構成:マイナビ子育て編集部、監修・解説:坂田陽子先生)
※画像はイメージです
※この記事は、マイナビ子育て編集部の企画編集により制作し、助産師の監修を経た上で掲載しました
※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます